Mr.コンティのRising JAPAN

マスコミの書かない&書きそうもない!スポーツ界の雑学・裏話を、サッカーを中心にコメントを掲載していきます。

ワールドカップ予選そして A League

2008-01-11 | Aussie & Kiwi

今週初めに行われた A League の第19節。前節までの下位の4チーム上位4位以内に上がる事は出来ず、残り2節で Final Series 進出チームは今の上位4チームにほぼ決まったと言えるだろう。特筆すべきは前年の Grand Finalistの2チーム Melbourne Victory と Adelaide United が Final Series 進出がほぼ絶望的な事。結局第19節を終わっての成績は下記の通りとなった。
 
1. Central Coast Mariners 19 9 4 6 +4 31
2. Queesnland Roar          19 8 6 5 +6 30
3. Sydney FC                  19 8 6 5 +4 30
4. Newcastle Jets             19 7 7 5 +2 28
5. Adelaide United             19 5 8 6 +1 23
6. Melbourne Victory         19 5 8 6 -3 23
7. Wellington Phoenix         19 5 5 9 -7 20
8. Perth Glory                  19 3 8 8 -7 17

私のブログを応援して戴いている鍼灸さん、 Dazza さんのコメントにある通り、
A League も大詰め、そしてワールドカップ予選に臨むのは日本だけで無い ( 当たり前か..) アジアの列強達がこれから4つ(または5つ)しかない(もある??)ワールドカップ出場権を獲得すべく戦いが始まると言う事を改めて感じさせられた。
Olyroo,Socceroos との “合同合宿 ” 1月7日と8日の二日間だけではあったが Sydney のMarconi Stadium にて Pim Verbeek 監督就任以来始めて行われたオーストラリア代表こと Socceroos の合宿と言うよりも8月の北京五輪でメダルを狙う五輪代表チーム Olyroo との合同合宿が行われた。(合宿と言う言葉はもう古いか?)特筆すべきはたった二日間と言う事よりも今回招集されたメンバーは代表候補、五輪候補全て A-League の選手で占められており欧州組は一人もいないと言う事。それから A-League がシーズン中でしかも Final Series がかかった山場だというのに各チーム快く選手を送り出した事。以前務めていた韓国代表監督時代は思う様に選手を招集出来ずに不満を漏らしていた Verbeek 監督としてはそれだけで満足を得られたのではないか?彼は地元のマスコミに対してしきりにこの時期に短期間とはいえ所属各チームが選手の招集に応じた事に対して感謝の意を表していた。
この合宿の仕上げとして行われた Scceroos 候補と Olyroos 候補の80分間の練習試合では何と Olyroos が Matt Simon, Ruben Zadkovich のゴールで2点を連取し Socceroos の得点を Archie Thompson の1点に抑え勝利を収めてしまった。当初このゲームには前後半選手を総入れ替えして全選手を出場させる予定であったらしいが、 Steve Corica, Simon Colosimo は怪我の為ゲームには出られずMatt Thompson, Adam Grifithus, Uftak Talay そして Joel Griffiths の4選手が予定時間よりも長くプレーをした。しかし選手このキャンプの目的は果たせた様だ。どの選手が一番印象に残ったかと言う質問に対しては、 ”その質問を待っていた。“と最初に言いながらも”このキャンプの目的は招集した22人全員の特性を見極めること。今は誰が良くて誰が悪いと言及するのは早すぎる。“ とコメントをした。そして練習試合の結果についても ”あくまでもこのゲームは練習の一環、 1-2 だろうが2-1 だろうが3-3 だろうが関係ない。フォーメーションや選手の質を見極めたかった。“ との事。2月6日には Melbourne の Telstra Stadium にカタール代表を迎えてワールドカップ予選の火蓋がいよいよ切られる。カタールはすでに28人の候補選手を招集し1月7日から合宿に入っておりイラン、シリアそしてデンマークとの練習試合が予定されているが、 Verbeek 監督によると Socceroos はあと2度キャンプを行うが噂されている??ニュージーランド、ソロモン諸島そしてインドネシアとのテストマッチを本当に行うかは未定らしい。 “公式戦はしたくはない。しかしインドネシア等よりも勝る11人を相手に試合は出来る”と言ってるが韓国代表を率いてアジアカップに臨んだ時の様にあまり実戦を積んでカタール戦に臨まないのか?日本は更に実戦無しでアジアカップに臨んだけど。しかし理由は他にもあると思う。 A-League のレギュラーシーズンが終わるのが1月20日、25日から Final Series が始まり1月27日が Semi Final Series の 2nd Leg 。2月10日が Preliminary Final で 2月10日がGrand Final 。A-League との日程調整がつきにくい時期でもある。そしてもう一つ大きな焦点は欧州組みの招集、合流はあるのだろうか? あと1か月弱の間、召集すべく欧州組みのリストアップはなされるのだろうか?もし新監督に最後まで候補にあがっていた元日本代表監督のフィリップ=トルシエ氏がSocceroos の監督になっていたら間違いなく欧州組みの殆どは招集されなかったかも?理想の戦術、フォーメーションに選手を当てはめていく彼のやり方は若い、世界レベルの域に達していない選手を説き伏せる方が容易だ。しかしワールドカップ予選が始まる直前ではなぁ…… 今回招集された代表候補選手は下記の通り。

John Aloisi (Central Coast Mariners), Clint Bolton (Sydney FC), Alex Brosque (Sydney FC), Simon Colosimo (Perth Glory), Steve Corica (Sydney FC), Ante Covic (Newcastle Jets), Jamie Coyne (Perth Glory), Travis Dodd (Adelaide United), Andrew Durante (Newcastle Jets), Adam Griffiths (Newcastle Jets), Joel Griffiths (Newcastle Jets), John Hutchinson (Central Coast Mariners), Matt McKay (Queensland Roar), Kevin Muscat (Melbourne Victory), Jade North (Newcastle Jets), Lucas Pantelis (Adelaide United), Tom Pondeljak (Central Coast Mariners), Ufuk Talay (Sydney FC), Archie Thompson (Melbourne Victory), Matt Thompson (Newcastle Jets), Rodrigo Vargas (Melbourne Victory), Alex Wilkinson (Central Coast Mariners).

今のA Leagueの順位を反映してか Central Coast Mariners とSydney FC から4人ずつ、Newcastle Jets からは6人も招集されている。しかしQueensland Roar から1人だけしか選出されていないなぁ…….

この招集選手ではベテランの Kevin Muscat, Steve Corica と言ったベテラン選手達もリストアップされたが最も注目されたのは Sydney FC の MF Ufuk Talay 。彼は同僚で一昨年のワールドカップメンバーでもあった Joship Skoko から “Socceroos 経験のない最高傑作の選手”と言われている選手。1995年カタールで行われた FIFA U-20 では Mark Viduka, Joship Skoko, Mark Rudan, Clint Bolton と共に出場をし全4試合にフル出場しチームをベスト8に導いた。そして1995年から10シーズンに渡って Galatasaray Istanbul で4シーズン過ごすなどトルコリーグで10シーズンプレーをする間、そして2005年から立ち上げられた A-League に戻ってからも1度もSocceroos に選ばれた事がない選手だ。昨年の Asia Champions League 、シドニーでの浦和 REDS 戦ではゴールも決めている。この“遅咲き”のMFは今回の招集には驚きと喜びを隠さない。 “私にとってこのキャンプに参加する事は貴方がボールを蹴り始めた頃に戻った様な感覚だろう。私は緊張を抑え、ベストを尽くす。”とのコメント。その Talay が チームメイトのMark Rudan と共にDazza さんの教えてくれた通りかつてSydney FC で指揮を執った Pierre Littbarski 氏が監督を務めるアビスパ福岡への移籍話がある。しかし今シーズンが終わるまでは回答は出さないらしい。アビスパ福岡は2006年に2005-06 の A League の Goal of the Year を受賞した Alvin Ceccoli を獲得したがこれはリトバルスキー監督が引っ張った結果だ。 Ceccoli は来シーズンから A-League に戻り Central Coast Mariners に入団する予定だ。 またリトバルスキー監督は今季好調の Newcastle Jets の Joel Griffiths と James Holland を3か月のローン契約締結も目前とか。しかしいつから3カ月なのだろうか?おそらく A-League の終わる今年の3月から翌シーズンの開幕の8月末頃の間であろう。将来より多くのA-League Player が日本にやって来るかも知れない。
Socceroos のワールドカップ予選第二戦は3月26日のアウェーでの中国戦であるが、その開催地が雲南省の昆明に決まった。昆明と言えば穏やかな1年を通して天候で、南半球との気候差はあまりないだろうがそこに行く行程、人口300万人の大都市とは言え練習場の確保やホテルなどを含めた“インフラ”の状況そしてなにより標高1890m と言うところで試合をするその対策等課題が山積みとなりそうだ。1997年に行われたワールドカップフランス大会予選では中国はホームゲームを北京や上海といった外国人に馴染のある都市でなく全て大連で開催した。 Veerbek 監督はこの予選をトップ通過するには勝点12が必要と胸算用しているが、ホーム、ゲームで3試合3連勝してもその勝点には及ばないのでアウェーゲームでの勝点の積み重ねが重要となってくる。第3戦、6月2日に行われるホームでのイラク戦の開催地は Brisbane が有力との事。6月のオーストラリアはシドニー、メルボルン共に雨が多く、天候の良いブルスベンに白羽の矢が立てられているらしい。だが中東のイラク相手であれば雨中の試合の方が有利になるかもしれないなぁ……..

メダルを狙う Olyroos

AFC 加盟後初めてアジアの予選を突破した五輪チーム事 Olyroo。イラク、北朝鮮、レバノンを破った事によりその予選の過程でかなり強化されたと思われる。そしてその成功の秘密は国外組にばかり頼らず A League の選手も多く起用した為とも言われている。オーストラリア大陸の地理を考えると欧州ベースの選手はホームゲームが一番移動距離が長くコンディショニングが容易では無い。これから同じ事はワールドカップ予選に臨む代表候補にも当てはまる。 五輪チームの Arnold 監督は北京五輪までに20試合はこなしたいとのコメント。3月26日、代表が昆明で中国との試合がある日にはクロアチア五輪チームとの試合が欧州で組まれている。
また Asia Champions League に出場する Melbourne Victory と Adelaide United ともACL 開幕前に試合を行う予定。 Arnold 監督は五輪までに一人でも多く Socceroos 入りして個々のレベルアップそしてチーム力のアップを期待している。
しかしながら Overage の招集は “Overage の選手は適材でなければならない。
彼らが過度に畏怖されチームの調和を乱してほしくない。しかし現実 A-League をベースにした Over Age 選手を2~3人ほどを考えるかも知れない。” との事であった。1992年バルセロナ五輪でオーストラリア五輪チームはベスト4に進出したが今回はそれ以来の準決勝、そしてメダルを狙う。

今回の招集メンバーは下記の通り

Nigel Boogaard (Central Coast Mariners), Mark Bridge (Newcastle Jets), Leigh Broxham (Melbourne Victory), Robert Cornthwaite (Adelaide United), Bruce Djite (Adelaide United), Robbie Kruse (Queensland Roar), Mark Milligan (Sydney FC), Stuart Musialik (Newcastle Jets), Kristian Sarkies (Adelaide United), Nikolai Topor-Stanley (Perth Glory), Tando Velaphi (Perth Glory), Danny Vukovic (Central Coast Mariners), Nick Ward (Melbourne Victory), Ruben Zadkovich (Sydney FC), Michael Zullo (Queensland Roar)

日本も今回の五輪予選を通じてかなり強化されたと思う。しかしメダルの可能性はどうだろう……. 出来れば Olyroos との試合を見たいなぁ……….
そして英国紙に日本の Koki Mizuno に Work Permit が降りることが報道される見出しを見つけた………



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