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歩く・見る・食べる・そして少し考える・・・

近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

ドラマ『しあわせは食べて寝て待て』"土居志央里" は何処にいた!

2025年06月08日 | テレビの話し

『しあわせは食べて寝て待て』は、NHK総合の火曜夜10時【ドラマ10】で、4/1からはじまり、5/27迄の全七話の放送でした。ドラマ10はよく見ます。

ヒロインの "麦巻さとこ" 役の "桜井ユキ" さん、わたし、まったく、見たことも、聞いたことも無い女優さんでした。

ヒロインの年齢設定が38歳で、桜井ユキさんも現在38歳だそうで、年齢を同一は偶々? それとも、キャスティグの最終選考で、迷った末に年齢で選んだ? まあ、たぶん、それは、無い、と、思います。

それで、このドラマ、主要登場人物の皆さんが、元気が無いないのです。ビーガンで家族と対立しているとか、引き籠りとか、母親と祖母の介護疲れとか、いろいろと適応障害的な方々で、みなさん、お見受けしたところ、30代といった方々。

そして、それで、ヒロイン  "麦巻さとこ" ですが、 "自己免疫障害・膠原病" を発症して、大企業の第一線で働くバリバリのキャリアウーマンから、社員3人の零細デザイン事務所で週4日のパート社員に転落。

収入も、当然、転落し、都内の高層マンションから、都心から離れた築40数年の団地に引っ越すのです。

まあ、そんな役柄には、見ため的に、細身で病弱的な雰囲気が漂う?  "桜井ユキさん" にピッタリな役柄? に思えたりて、でも、しかし、大きめな眼に、大きめなお口は、表情により、ほうれい線が深く現れ、ちょっと不気味さが漂ったりもして・・・。失礼しました。

それに対して、高齢の登場者は、みなさん、それなりにお元気そうなのです。因みに、この方、どこか見覚えのある方、と思いつつ、しばらくして気が付きました、"加賀まりこ" さん でした。1943年生まれで御年81歳。それなりに変化しています。

それで、ドラマは、元気の無い方々の、生き辛さに、薬膳を絡めて展開されます。

"薬膳"、この言葉、響きが、とても、とても、優しくて、穏やかで、自然で、身体に良さそうで、医食同源で、東洋医学で「陰陽・五行・五味・平性」とか云うそうです。 

いまの世の中、西洋文化で、物質主義で、ムリ、ムラ、ムダを省き、生産性向上で、競争で、大量生産で、大量消費で、人間の生理を超えた競争社会。生き辛く、身も心も、すり減らす・・・。

まあ、世の中は、夢も、希望も、無く、元気が無いので、それなりに、"今を" を描いているのかも・・・です。西洋 対 東洋、唯物主義 対 精神主義、何て対立に想いを馳せたり。

それに対して、NHKは同時期に、中立的に、バランス的に、馬鹿々々しいほど、元気いっばい、騒がしい、【夜ドラ】"ワタシってサバサバしているから" を放送していました。、現在は、好評につき ?  " 2 " を放送しています。

"ワタサバ" は " 1 " は全回見たのですが、" 2 " は初回を見て、録画の予約を停止しました。やっぱり、もし、こんな輩が身近にいたら、とても、とても、鬱陶しく、騒がしく、不愉快で、我慢ならず、録画予約を停止。

兎に角、それにしても、どちらも原作は漫画と云うか、コミックなのです。時代は小説よりも、コミック!! のようです。

それで、話を戻して、この方、しばらくぶりでした。2000年4月~9月まで放送された朝ドラ『私の青空』のヒロイン、田畑智子さん、1980年生まれで、朝ドラの時は20歳で、現在44歳。

以前、お見かけしたのは、NHKBS4Kで (2020年4月~21年3月全12話) に放送された『歩く人』で、主演の "井浦新" の奥さん役でした。

私が見たのは、後半の4話のみでした。只々、歩き続けるドラマ、とても、とても、面白かったです。再放送を望みます。まあ、この頃は、再放送が多いいので、そのうちやると思います。因みに、"歩く人" も原作はコミック。

それにしても、彼女は、残念ながら、女優としては地味です。"歩く人" では、個性としての地味が生かされていました。これって、誉めてない ?

今回も、デザイン事務所に出入りする、地味なフリーのライター役。

そして、この、同期に先をこされ嫉妬している、売れないフリーのコピーライター役のこの方。

エンドロールで、出演者の名前が出るのですが、役柄は表示されないので、画面に "土居志央里" と出た時に、あの朝ドラ "虎に翼" に出ていた、男装の "山田よね"だよなァ ? 何処に出てたァ? と、思いつつ、最終回になって、やっと気が付いたのでした。

顔認知能力が、かなり、かなり、低下している? 老化現象?  まあ、女性は髪型、化粧、服装で変貌するので、そんなに気にしなくても大丈夫かな?

因みに、乳幼児のころが顔認知能力が一番高い、何てことを聞いたことがありますが、これって、生き残るための、 自己防衛としての能力 ?

はい、ドラマに戻ります。

兎に角、このドラマ、『しあわせは食べて寝て待て』キャスティングもよく、ストーリー展開もよく、とても、とても、静かに、心みださず、落ちついて、ゆったりと見られる、とても面白いドラマでした。

はい、これで、本日の認知機能低下対策は終了いたします。

それでは、また。

 

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朝ドラ " あんぱん " から感じる! ? 見えてくる!? 世の中の空気感 !! 

2025年05月29日 | テレビの話し

はい、いつものように、暫くぶりの更新です。

いつものように、世の中に、怒ることなく、悲しむことなく、高みの見物、ボンヤリと過ごしております。

これは、やはり、何事にも、反応しない、老化現象では、と、思いつつ、警戒しつつの日々。

それでも、やはり、" 時より怒る" のです。

兎に角、トランプにしろ、習近平にしろ、石破にしろ、すべての政策は、自らの権力維持に対して、プラスかマイナスかで決定されています。権力者にとっては、権力を持ち続けることがすべてに優先します。

特に、トランプと石破は、選挙の投票で選ばれているので、目先の選挙に大いに影響されます。トランプは来年の中間選挙に、石破は7月の参議院選に、兎に角、選挙に勝つ、これこそが命。

トランプ、石破、間違いなく負けます。

でも、しかし、石破自民党が負けても、野党に期待できないのが、悲しい、日本の現実。それも、これも、野党を育ててこなかった、日本国の民の責任 ?

話が大きくなりました、それにしても、" 時より怒りだす" のは、認知症の始まりだそうですが、気を付けなければ・・・、うん、どう気を付ければ ? 

聞いた話では、適度な運動、十分な睡眠、バランスの良い食事、ストレスを貯めない・・・、まあ、こんな事のようです。

それにしても、NHKの朝ドラですが、軍国主義との、各登場人物の、関わり方が気になります。

主要登場人物は、軍国主義に対して、それなりに疑問を抱き、積極的に賛同する姿勢は、石工職人の祖父以外は、見せません。

まあ、石工職人の祖父は、軍国主義に、時の流れに、身を任せで、次女は恋人が戦死したことで戦争に疑問を抱き、パン職人は戦争体験から戦争に否定的。

そして、ヒロインは、戦争に、多少の疑問を抱きつつあるようで、しかし、時の流れに身を任せ、愛国者の鏡とし、それなりの自分に、それなりに折り合いをつけての日々。

時代背景として、明治維新で開国で、西洋化で、文明開化で、富国強兵で、大国の、清国、露西亜に、戦いを挑み勝利しています。

外国との戦争に勝ち続ける神国日本との、大いなる幻想の真っただ中です。

国民のほとんどは、勝利を信じ、戦勝に沸き、日の丸の旗を、日の丸提灯を、打ち振り、勝利に酔いしれ、笑顔で街頭を行進していました。

どちらも、遠い、遠い、大陸での戦争。戦争とは、遠くの地で戦われるもの、前線と銃後の本土、この距離感が、とても、とても、なのです。

銃後の国民が、戦争の現実を肌で感じるのは、敗戦間際の十数か月。

それにしても、愛國婦人會にしても、

軍人にしても、

どちらも、過去の朝ドラで何度も登場しているのですが、これまでと異なり、今回の "あんぱん" では、とても、とても、言動も、態度も、人相も、威圧的ではなく、優しそうで、何処にでも居る、ふつうのオジサンとオバサンとして描かれています。

視聴者が、愛國婦人會に、軍人に、軍国主義に、懐疑的、敵対的な感情を抱かぬように、それなりに好意的な受け止め方をするように、描かれています。

NHKとして、それなりに、①時代の空気に忖度した結果? それとも、②各方面に配慮して、中立的に描いた ?  それとも、③この描き方がとても自然なものとして、時代の流として、当然のこととして描いた?

私としては、残念ながら、たぶん③だと思うのです。

時代は、そんな流になってしまったようです。

戦争は遠い過去ではなく、近い未来と感じつつ、画面を見つめてしまいました。

世界は、日本は、軍拡の時代、戦争の時代、です。

老い先短い身にとっては、それほど、ですが、若く将来の有る方たちは、それなりに身に降りかかってきます。頑張って下さい。

 かなり、かなり、悲観的になってしまいました。やはり、これも、老化現象ですかね。

本日は、毎週火曜放送していたNHK総合【ドラマ10】『しあわせは食べて寝て待て』(4/1~5/27放送全9話)の話をするつもりでしたが、話が変わってしまいました。

次回に回します、次回が、いつになるかは、風の向くまま、気の向くまま・・・。

これにて、本日の認知機能低下対策を終了します。

それでは、また。

 

 

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トランプはアメリカ伝統の反知性主義を ! ピューリタンを ! 利用 ? しています!

2025年04月25日 | テレビの話し

暫くぶりの更新です。

相も変わらず、YouTube三昧の日々活を送っております。

でも、しかし、夜中と云うか、早朝と云うか、寝床で目を覚まし、30分から1時間は読書の時間になっております。

まあ、二度寝の為の睡眠導入的な読書なので、頭が冴えわたるジャンルは避けております。それと、寝床で読書ですから、すべては小さくて薄い文庫本となります。

去年の中ごろから最近まで、数十年前に買い求めた"星新一の短編集"を読んでいました。これは、もう、睡眠導入剤として、とても、とても、効き目がありました。

ところで、星新一の作品ですが、初期のものは、物語の舞台設定が、とても、とても、現実感とか、生活感とか、そんな世界とは無縁な、時間、空間を超えた、どこか遠くの、夢の中の空間を彷徨う、サラサラした不思議な体験が味わえたのです。

でも、しかし、晩年の作品は、舞台設定、テーマ、ストーリー展開等々、現実感、生活感の匂いぷんぷんで、ベタベタしていて、兎に角、話が長い、星新一でも老いには勝てなかった、何て、思ったり。1997年71歳で亡くなっています。

それで、その後の睡眠導入剤は、南伸坊とか、永六輔とか、東海林さだおとか、"村上春樹・安西水丸"とか、30~40数年前のエッセーと云うか、コラムと云うか、 かる~い、かる~い、お話を読んでいました。

最近は、そろそろ軽い本の在庫も底をつき始め、手にしたのが、何故か "板坂 元"の"日本語横丁(1978年発行)"でした。「横丁」とあるので手にしたのですが、それなりに軽さを漂わせつつ、それなりにアカデミックなのです。

何たって発行が、あの「講談社学術文庫」なのです。"板坂 元"は2004年81歳で亡くなっています。

それで、読んでいて気になった、と、云うか、なるほど、と、思ったのが『第二章コミュニケーションの視覚 七、言論と政治』でした。

ニクソン大統領 (在任 1969年~ 1974年 副大統領はアグニュー ) の時代のお話で、因みに著者は、1960年から1984年までハーバード大学で日本文学の教授をしていました。

それで、「アメリカの反知性主義は深く根深い」、「・・・終止学生やインテリ層、そして、マスコミを口汚く罵ることによって、人気をはくしており・・・」、「・・・ニクソンも、アグニューもインテリ嫌いを巧みに利用して、その政治基盤を固めている・・・」、

あれっ ! これってトランプ ! と思ったりしたのでした。トランプは、深く根深い、伝統に裏打ちされた、反知性主義を体現する大統領だったのです。

また、「・・・こういう遠吠えのあいだは未だよいのだが、これが顕在化してくるとファシズムが生まれないともかぎらない・・・」、「ニクソンとアグニューの言動に、かつてのヒットラーに似た現象が最近目立ってきた・・・」の記述。

まさに、これって、現在の「トランプとマスク」です。これはアメリカの伝統芸 ?

それにしても、トランプは就任直後から、とても、とても、舞い上がっていて、専制君主のごとく振る舞い。しかし、しかし、そして、やっていることは、"Make Americ Great Aagain" とは、真逆の政策をぶち上げてばかり。

トランプにしてみれば幾つもの裁判の被告となり、犯罪の容疑者だったにも関わらず、大統領選に勝利したのですから、舞い上がって当然、完全に王様気分。

彼は、誰がどう見ても、どう考えても、明らかに、敗北であっても、自分自身が敗北を認めない限り、勝利だと、固く、固く、信じて生きてきた人です。大統領再選で、その信条は確固たるものになったのでしょう。

興奮状態でぶち上げた大関税作戦も、このところの "市場の動向" から、かなり、かなり、トーンダウンと云うか、朝令暮改のハチャメチャ状態。前言をさらっと素知らぬ顔で翻します、負けは認めないのです。

彼は、かれは、たぶん、これは、ぶち上げた政策の意味、影響については、ほとんど理解していないのでしょう。

誰が、どう見ても、考えても、馬鹿げた政策が、ディール上手のトランプことだから、きっと裏があるとか、反応は織り込み済みだとか、解説される向きもありますが、まったくもって穿ちすぎなのです。

本人は、ホントに、ホントに、恥ずかしさとか、情けなさとかとは、まったく無関係。兎に角、知性は邪魔と考える、身体と態度だけはデカい、単なる不動産屋のオジサンなのです。

でも、しかし、こんなお方ですが、アメリカの大統領ですから、ホントに困ったものです。いや、困ったもんだぁ! では済まされないのです。

 それで、この反知性主義ですが、これは、宗教からきているのが、とても、とても、根深く厄介なのです。

英国から逃れてきた、プロテスタントの一派のピューリタン・清教徒が、現在、福音派として、政治に大きく影響を与えていると云うか、政治に介入していると云うか、政治が利用していると云うか、政教分離を否定しているのです。

ピューリタンは、聖書のみを唯一の権威として、信仰し、実践し、そして、天動説を否定し、進化論を否定し、よって科学を知性を否定しているです。

地球は回っていないし、猿が進化して人間になったのではなく、人間は神が創られたものと、堅く堅く信じているのです。まあ、思想信条は自由ですが、政治の場に、教育の場に、持ち込むのは危険です。

政教分離は、人類が、長い、長い、争い、闘い、殺し合いの歴史から創り上げた、それなりに有効な知恵なのです。

話が長くなり、メンドクサイ方向に流れてしまいました。

はい、これで、本日の認知機能低下対策は終了とします。

終了と云えば、この "goo blog" も11月で終了するようです。引っ越しを考えないと、それにしても、メンドクサイことです。まあ、ボチボチやっていこうと思います。

それでは、また。

 

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『底が抜けた国』日本 その② 原因は "和をもって尊しとなす" で聖徳太子で17条の憲法 ! 

2025年04月06日 | 本の話

前回の続きです。

前半は、平和国家の底が抜け、倫理の底が抜け、公正の底が抜け、と、著者は、日本国の病理現象を指摘してしきました。

後半は、と云うか、最後の十数ページで、それでもなお、この不条理に、何故に従い続けるか? 日本国民の謎を解き明かします。

その前に一言。現在、大問題となっているコメの価格です。上昇と云うような、生易しい問題ではなく、価格暴騰と云った方が適切かと。兎に角、短期間に価格は、二倍 ! そして、これからも上がり続ける気配。

そんな中、数日前、あるテレビ局が お米の価格暴騰対策として "コメに麦を混ぜて炊く"  提案をしていました。画面を見つめつつ、情けないと云うか、ここまできたか・・・と、思った次第。

兎に角、問題点を追及するよりも、目の前の状況を、甘んじて受け、それなりの工夫で乗り越える。

戦時中の、"足りぬ足りぬは工夫が足りぬ" 的な、いつか来た道的な、そんな世の中に、なりつつある ? 今日この頃。

話がすこし逸れました。はい、ここから、話を著者による、「底が抜けた」原因の分析となります。

先ずは、

《日本人の心にいつまでもまとわり付く「あきらめと服従への誘惑」》

であり、

〇 物心ついた頃から日本人に刷り込まれる「封建的な服従の心理」

〇服従させられる屈辱を忘れさせる「日本スゴイ式」の自国優越思想

であり、そして、

『その主な理由の一つと考えられるのは、学校や社会(企業や官庁など)の教育の結果として、日本国民の思考の中で「公民」という意識が薄れているのではないか、ということです』

『第二次大戦の敗戦で、主権は天皇から、国民に移り、国民は権威に仕える"臣民"から、主権者として、民主主義の主役の "公民" と、憲法に規定』

そして、

『昭和の後期から平成にかけての時期には、学校や社会でも、「公民」という意識を尊重する方向での努力が一定量なされていたように思います』

しかし、

『大日本帝国時代の精神文化を継承する第二次安倍政権が2012年12月にスタートして以降、日本国民の自己意識は「公民」から「臣民」へと少しずつ回帰してきたように感じられます』

それで、ですが、著者の主張を整理すると、「底が抜けたの」は、「第二次安倍政権の頃から」と、すると、それ以前は「抜けていなかった」となります。

「底」とは、戦後の憲法であり、主権在民、民主主義、基本的人権、報道・表現の自由、男女平等。

時間軸として、大日本帝国時代には底は無く、戦後民主主義で底が出来、第二次安倍内閣で底が抜けた、との解釈。

そして、その原因の一つとして、

『諸外国では「批判的思考」を重視しているが、日本では問題を率直に指摘する「批判的思考」は歓迎されない・・・問題点を指摘する「批判」を「秩序や調和を乱す」と曲解し封じる風潮』

この指摘は、第二次安倍政権の前後とは、まったく無関係だと思います。

それと、一言、世の中、批判を非難と誤解しているのでは?

「批判」とは、互いを高めるための行為であり、「非難」は相手を貶める為の行為である、と、解釈します。批判は大いに結構、非難合戦は時間の無駄、大いなる徒労。

それで、そもそも、著者の言う、底とは、戦勝国から与えられたものであり、そもそも、国民は、それほど重要性は感じていなかった、と、考えます。

兎に角、前線も銃後もなく、日常生活の領域が戦場となり、そして、初めての敗戦。この衝撃の方が強烈であり、 "どさくさ" の真っただ中で成立した戦後憲法は、国民の意識には定着しなかった、と、考えます。

ここで、大胆にも、過去にも、今もって、誰もが、指摘していない、驚きの私見を発表します。

そもそも、明治維新以前の封建主義の時代、そして、明治維新後の帝国憲法の時代、ずっと、ずっと、底の無い時代。底が出来たように見えたのは、高々敗戦後の数十年。日本の歴史からすると、ほんの一瞬。

そもそも、日本人は自己主張はあまりしません、相手をそれなりに理解し、尊重し、和を大事にします。

日本精神の根底にあるのは、 " 和をもって尊しとなす" なのです。

17条の憲法で "聖徳太子" なのです。

そんな日本は、アジアで唯一、欧米列強の植民地ならず、明治維新以降、急速に欧米の科学技術を取り入れ、欧米の帝国主義国家の仲間入り。そして、西欧の帝国主義国家に戦いを挑み敗北。

第二次大戦後は、戦争を放棄し、同時に主権も放棄し、軍事・外交は米国に従属。そして、中国・ソ連の共産主義と米欧の資本主義の対立の中、米国の保護下で、経済第一主義で、高度経済成長で、世界第二位の経済大国。

ソ連が崩壊し、中国も改革開放政策で、共産主義の脅威が薄れます。米国にとって次に現れた脅威は、日本の経済成長。米国は日本に対する経済保護政策を転換。為替政策 、貿易政策で日本の弱体化。そして、失われた三十年に至ります。

挙国一致で戦争に突き進むのも。挙国一致で経済成長に突き進むのも。それも、これも、"和をもって尊しとなす" が精神なのです。

日本の地理的要因、気候的要因、歴史的要因、これらが、日本人の精神を規定している。と、考えます。

徳川三百年の封建主義の時代も、明治憲法の帝国主義の時代も、戦後民主主義の高度経済成長の時代も、失われた30年の時代も、"和をもって尊しとなす" なのでした。 

でも、しかし、この精神も、そろそろ、賞味期限が、消費期限が、切れてきたように思われます。

地理的、気候的、歴史的、要因により形成された精神は、科学技術の発展で、乗り越えられつつあるような、そんな気がする今日この頃。

それにしても、"トランプ関税" で "Make America Great Again" を目論んでいるようですが、関税で国内の製造業の競争力を向上、復活を狙う作戦は、本気とは思えません。

米国の製造業で国際競争力があるのは、航空宇宙産業、兵器産業ぐらいだと思います。自動車産業の復活は、誰が、どう考えても無理筋。

漏れ伝わるところでは、そもそも、製造業で働きたいと考える米国人(特に白人)は居ないようです。それに加えて人件費的に国際競争力がありません。

関税作戦をトランプに耳打ちした方は、当面はインフレと経済の停滞、スタグネーション は避けられないが、長期的には "Make America Great Again" は達成されると云っているようです。

しかし、間違いなく、このままいくと、米国も、世界も、関税戦争で、当面?のスタグネーション に耐えられないと思います。関税作戦は長くは続かないと思います。 

それと、石破政権ですが、トランプ関税作戦に対して、米国に特使を送り、日本だけは勘弁して下さいと、お願いしましたが、にべもなく拒絶されました。

実に、まあ、見っともない、情けない、"私だけにはお目こぼしを" 何て、恥ずかしくもなく言えたものです。まさに属国日本を象徴しています。

もっと堂々と、世界の為にならんから、トランプ関税は止めろ! と、言うべきです。

米国の核の傘の下では、強い事は云えないのでしょう。しかし、核の傘など幻です。

もし、もしも、です、日本が核攻撃されても、米国は核による反撃はしません。核保有国間による核戦争は世界の破滅です。勝者なき戦争です。

話が、あっち、こっちにぶっ飛んで、"本"とは離れ、大言壮語を巻き散らかしましたが、これにて、本日の認知機能低下対策を終わります。

それでは、また。

 

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『底が抜けた国』日本 ! その① 過疎地の自然災害復興はムズカシイ ! ?

2025年03月21日 | 本の話

もうすぐ、桜の咲く季節となりました。

相変わらずのお久しぶりの更新となります。前回に続きまして、本の感想文となります。

今回は、戦史・紛争史研究家の山崎雅弘氏の、

『底が抜けた国』・・・自浄能力を失った日本は再生できるのか?

朝日選書、2024年12月30日 第一刷発行 定価 870円+税  

       

についての、お話です。

本を知ったのは、YouTubeの "デモクラシータイムス" です。著者を見聞きしたのは初めて。1967年生まれだそうで、御年、57・8歳の方となります。

それで、始めに御断りしておきますが、本書は、ページ数は203ページ、現在、3分の2程度までしか読んでおりません。途中半端でも、ひとこと書き記します。

と、云うのも、ここまで読み進めてきて、まあ、言いたいことは、それなりに解った! と、なり、最後まで読み進める、興味、気力が衰え、本は、記憶の彼方に、視覚の彼方に消え、積読状態が予想されたからです。

まあ、それで、目次としては、

第一章 平和国家の底が抜け、戦争を引き寄せる自民党政府

    〈いとも簡単に既成事実化された「専守防衛の放棄〉

    〈日本の軍備増強と三菱重工業〉

    〈岸田政権が既成事実化し拡大しつつある「兵器輸出」政策〉

    〈三菱重工業と昭和の日中戦争・アジア太平洋戦争〉

    〈軍備増強と戦争準備に再び関与し始めた大企業と新聞〉

    〈自民党政権下で大きく歪められた「自衛」の概念〉

ここまでは、うん、まあ、現状認識には、それなりに同意しつつ、読み進めていたのでです。しかし、 

    〈空文化した憲法第9条と「日本軍」に回帰する自衛隊〉

のところで、えっ、これは、かなり、ヤバイ ! と思ったのです。いくら軍備を増強しても、法律を変えても、命を懸けて敵と戦う兵隊が居なければ、戦争は不可能です。

今の自衛隊員では、災害派遣の出動は可能でも、敵と命を懸けて戦うだけの、精神的な準備はできていない、と、認識していました。

しか~~し、著者は、精神面での準備も、ほぼ整ったと断言するのです。

証左として、一例として、

① 2024年1月9日、陸上自衛隊の陸将をはじめ、22人の自衛隊幹部が靖国神社を参拝。

② 2024年4月1日に、海上自衛隊の司令部幕僚長などを歴任した、大塚海夫元海将が、靖国神社を代表する責任者、宮司に就任。

③ 2024年4月5日、陸上自衛隊第32普通科連隊(埼玉県大宮駐屯地)の " X公式アカウントで、先の戦争を「大東亜戦争」と表記。

④ 上記の連隊は、近衛兵の精神を受け継いだ部隊と、Xに表記し、柔剣道・拳法などの大会で、「近衛道」・「近衛魂」と記した旗を会場に掲げている。

上記の事例はまったく知りませんでした。

私が隊員の意識に危機感を抱いたのは、2018年、民進党の参議院議員が、国会近くの路上で、防衛省の統合幕僚監部に所属する現職の自衛官から、「お前は国民の敵だ」などと罵声を浴びた事件でした。

確か、自衛官は、公務外で、当日は私服であったことで、個人としての言動として、特に処分はされなかったと記憶しています。私としても、組織的な背景は無く、単なる跳ね上がり自衛官の個人的行動と解釈しました。

しかし、しかし、あれから6年の時が流れ、事態は、かなり、かなり、組織的に進行しているようです。

上記、①~④の事象で、「大東和戦争」の表記は消されたそうです。しかし、自衛隊の帝国軍隊化は、知らない間に、かなり、かなり、進行しているようです。

もう、この程度は、問題にならない時代になってしまった?

世の中は、世界は、かなり前から、軍備拡張の時代に、GDP3~4%に、戦争の時代に、足を踏み入れてしまっている ? 

現在、戦争の可能性が、戦闘地域になる可能性が、武力攻撃の可能性が、一番高いと、政権、マスコミにより、喧伝されているのが沖縄です。

自衛隊は、中国からの攻撃に備えて、本島から先島にかけて、基地を建設し、部隊を配備し、ミサイルを配備し、対中国への戦闘包囲網が完成されつつあります。

因みに、もし、中国が台湾へ武力侵攻したら、米国は台湾防衛の為に、直接的な参戦の可能性は低い、と、思います。武器弾薬の援助で済ませ、戦わされるのは日本だと・・・考えます。

ウクライナとロシアの戦争のように、アジア人の争いで、米国人が血を流すことはしません。ましてや、核保有国の中国との直接対決はありえません。

中国も、米国との直接対決は避け、米軍基地への攻撃は控えると考えます。しかし、自衛隊基地へ、牽制の為の、ミサイル攻撃の可能性はあると思います。

それにしても、中国の内政問題である "台湾統一" に、何故に日本が軍事介入するの? 

1972年9月、田中角栄内閣の時代に、日本は "中華人民共和国" と国交を回復し、"中華民国 (台湾)" とは断交しました。

台湾への攻撃は、日本国への攻撃? 集団自衛権? 日本と台湾に同盟関係はありません。台湾統一に日本が介入すると、それなりに宣言?していますから、中国としても、それなりの対抗処置は行使する?

台湾を武力統一したその先に、中国は日本に軍事侵攻するの ? その動機は ? 経済的、外交的、軍事的、メリットはあるの ?  デメリットの方が大きいです。

いや、そもそも、中国が台湾を武力で統一するメリットは ? 台湾と中国、経済的には関係良好なのです。いまさら武力を行使してまで、統合する動機は存在しません。

毛沢東と蒋介石の時代における、政治的な面子の問題であり、台湾統一、一つの中国は、それなりに中国共産党として、下すことのできない、単なる "御題目" なのです。

話が、すこしだけ脇道にそれました。

それで、 "底が抜けた国" のタイトル的に、前半部分で底が抜けて事象が綴られており、後半から 『何故に底が抜けたのか? 』の原因分析となります。

その中で、ひとつだけ気になったの事があるのです。それは、能登半島地震に対する、政府の災害対策の遅れへの批判です。

著者は、〈自民党政権が進める軍備増強は本当に「国民を守るため」なのか〉のタイトルで、被災地への冷淡な対応とか、自国民の暮らしより日米軍需産業の利益の優先とか、予算の優先順位が間違っているとの指摘。

でも、しかし、私としては、能登半島地震への対策の遅れの原因ですが、第一として "東日本大震災" の対策の失敗が大きく影響していると考えています。

国民から特別徴収してまで、震災復興に予算をつぎ込み、ドデカイ防波堤だとか、居住地の高台移転とか、港の復興とか、いろいろとインフラ整備を行ったのですが、しかし、結果として住民は戻らず、かなり無駄な投資となってしまった現実。

そもそも、人口減少サイクルにある日本、いろいろと、悩ましくて、難しくて、解っていながら、災害復興関連では、野党も政府も知っていながら、知らんぷり、なのです。

過疎地での災害は、過疎を促進する方向に作用します。このことが過疎地 "能登半島" への災害復興を遅らせているのです。財務省は、東日本大震災の教訓として、ムダ金として、予算処置に抵抗しているのです。

人口減少で、過疎地で、地殻変動期で、自然災害頻発で、とても、とても、ムズカシイ。

話が、すこし逸れました。後半のお話は、次回とします。

これで、本日の、認知機能低下防止対策を終わります。

 

それでは、また、次回。

 

 

 

 

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