お気に入りその1855～万年カレンダー

今回のお気に入りは、万年カレンダーです。

万年カレンダー（31枚の日めくり）2種類がお気に入りです。
食卓の自分の席近くに置き、毎日めくっています。
（本当は時々めくり忘れています）
1か月サイクルで同じページに戻りますが、なかなか見飽きません。
一番のお気に入りは「水木しげる　名言日めくり」（2017年）。
時々「ONE PIECE　31日万年カレンダー」（2013年）にかえます。

「水木しげる　名言日めくり」の表紙は、ねずみ男が寝転がっている脇に「なまけ者になりなさい」と書いています。
この言葉をそのまま鵜呑みにしてはいけません。
「ゲゲゲの女房」を観た方はご存知でしょうが、水木しげるは貧乏と戦いながら休む暇なく漫画を描き続けました。
「人生は長いので、なまけ者として過ごす日々があっても良い」という意味だと思います。
人生の理想をニューギニアの原住民たちのようにのんびり暮らすこととしつつも、実際はというと、戦地では片腕を失った上マラリアで死線をさまよい、帰国後は紙芝居を描いては下火になり、貸本マンガを描いては下火になりと、少年誌に認められるまで長く苦しい貧乏生活を頑張り続けました。
その後、こなしきれないほどの仕事が舞い込み、疲れ切ったときには「今が人生の収穫時期だ。頑張れ！」と、自分にエールを送っています。
この日めくりには、水木先生の波乱万丈の人生における名言・格言が31枚収録されています。
鬼太郎好きも、そうでない人も、こういう含蓄のある言葉を読んでから一日をスタートするのも良いものです。

もうひとつは「ONE PIECE　31日万年カレンダー」。
2013年の作なので内容が古いと思われるでしょうが、案外そうではありません。
連載開始が1997年ですから今年で22年。
その内の16年分、実に全体の7割を占める中から名場面をピックアップしているのです。
2013年までの連載といえば、東の海編に始まり、アラバスタ編、空島編、ウォーターセブン編、スリラーバーク編、頂上戦争編、魚人島編、パンクハザード編くらいまで。
麦わらの一味にはフランキーやブルックも仲間入りしています。
毎日カレンダーをめくると名場面が登場します。
例えば、
ミスター２「友情（ダチ）ってヤツァ・・・つき合った時間とは関係ナッスィング!!!」
ビビ「いつかまた会えたら!!!　もう一度　仲間と呼んでくれますか!!!?」
サンジ「長い間、クソお世話になりました!!」
メリー号「今まで大切にしてくれてありがとう」
などなど、前後のストーリーが鮮やかに蘇る名場面です。
悪党には悪党なりの主張があり、それらも網羅しています。
ただしデュバルの「オラ違うよー！」などの実にどうでも良いのが入っているのは難点です。
デュバルの日はどうも力が入りません。
そしてもうひとつの難点は紙が薄いこと。
破らないようにそーっとめくらなくてはなりません。
1年で365回もめくるのですから、もう少し丈夫に作って欲しかったです。
もうひとつ要望ですが、第二弾を作って欲しいです。
2013年以降の名場面だけでなく第一弾から洩れた名場面も含めて。

現在は「水木しげる　名言日めくり」をメイン、「ONE PIECE　31日万年カレンダー」をサブとして時々交換して使っていますが、もう1～2種類をローテーションに加えてもいいかな、と考えています。