鬼平や竹鶴~私のお気に入り~

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お気に入りその1991~竹鶴政孝パート293

2021-02-10 12:51:17 | 竹鶴
今回のお気に入りは、竹鶴政孝パート293、スーパーニッカ木箱です。
最近、熱心なニッカファンの方とメールのやりとりをしました。
オールドボトルについての情報交換は久しぶり。
ニッカといえば晩酌でセッションを味わうくらいでしたので、とても新鮮で楽しかったです。
同好の士に刺激され数か月ぶりにヤフオクをのぞくと目を引くものが出品されていたので早速落札しました。
「スーパーニッカを5本収納していた木箱」
箱にスーパーニッカのボトルがリアルに印刷されています。
ラベルのデザインから1977年~1995年に販売された4代目スーパーニッカであることが判りました。
さらに箱に貼ってあるシールを見ると、本社住所が日本橋となっています。
ニッカは1982年に本社を南青山に移転していますので、この木箱は1977年~1982年の6年間のどこかで使われたものと判りました。
調査はここまで。
あとは箱が使われた時代に思いを巡らせつつゆっくり晩酌しました。
その頃といえば・・・。
4代目スーパーニッカが発売される前年の1976年は、竹鶴政孝のブレンダーとして最後の仕事となった鶴が発売されました。
その3年後の1979年、政孝は愛妻リタの待つ天国へ旅立ちました。
今回対象となった6年間に新発売された銘柄は、黒角ニッカ一級、ハイニッカデラックス一級、キングスランド角瓶特級などの高品質ウイスキー、そして当時1万円もした高級ウイスキー、フォーチュン80がありました。
日本経済面では、高度成長期が終わり、バブル景気が始まる前の狭間の時期でした。
この時期は1979年の第2次オイルショックが特筆事項ですが、第1次に比べ軽微な影響でやり過ごすことができた、そんな時期でした。
それにしてもすでに段ボール箱が梱包材として普通に使われていた時代になぜ木箱だったのでしょうか?(1980年の段ボール生産量は現在の8割に達しています)
もしかしたら余市や弘前というリンゴの名産地との深い関わりから、地元の木箱製作会社と長い付き合いがあり、ギリギリまで木箱にこだわったのかもしれません。
こんなことを考えながらウイスキーを味わうのもいいものです。
わが家には他にもゴールドニッカやマイルドニッカの木箱があります。
どちらも今はオールドボトルの保管箱になっています。
今回の木箱は内側がカンナがけされていなかったので、ダンボールをクッション代わりに入れてから同じ役目を果たしてもらおうと思います。
(おまけ①)
先ほど「木箱、ウイスキー、ニッカ」というキーワードでネット検索したところ、olivemomoさんという方のブログにゴールドニッカの木箱の写真が掲載されているのを知りました。
手元の木箱と全く同じです。
そしてその木箱が、olivemomoさんのご実家である静岡県旧清水市の「村松製材製函所」で製作したものだということまで知ることができました。
ということは余市や弘前、リンゴと関りがあるのではないか?という私の推理は大ハズレと判明。
考えてみれば原酒の製造は北海道と宮城、グレーンウイスキーの製造は兵庫、ボトリングは千葉、最大の消費地は東京と、全国バラバラだったのだから静岡から木箱を仕入れていても何も不思議はありません。
(おまけ②)
スーパーニッカ、ゴールドニッカ、マイルドニッカの3つの木箱を比較してみました。
スーパーニッカとゴールドニッカの木箱は黒一色で印刷されていて、持ち手部分は楕円にくぼみをつけただけという点が共通しています。
それに比べ、マイルドニッカは赤一色で印刷されており、持ち手部分は楕円に板を貫通して指が入るように加工しています。
このことから今回のスーパーニッカの木箱も村松製材製函所さんで製作されたものではないかと考えます。
今回はニッカについていろいろ知ることができました。
ファンとしてとても有意義な時間を過ごすことができ、とても楽しかったです。



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