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箱根春紀行 - 『芦ノ湖巡り』

2008-05-25 | 国内旅行
 
 車で行かなくても箱根が楽しめる理由のひとつに芦ノ湖の遊覧船がある。これを足に使えば雄大な風景を楽しみながら、湖畔にある箱根の名所巡りができる。それにしてもこのような大型船舶をどうやってここで組み立てたのだろうか。驚くばかりだ。

 今回は湖尻から箱根関所、元箱根と周遊してみた。


(海賊船風の遊覧船もある)


(操舵室脇のレーダーに映る小船を見ながらイージス艦を思い出す。)

 湖畔にある元箱根という地名の由来をご存知だろうか。江戸時代に箱根に関所をつくるにあたって、箱根宿の本陣が必要になったが、古くから住む住民の反発を受けて、箱根宿は実際より大阪寄りに新たに設置された。古くからの箱根の町があった関所から見て江戸寄りの地域は「元箱根」と呼ばれることになった。


(かっては高札のあった場所にシンボルの見返りの松があったそうだが今は無い。)

 箱根の関所は2007年春にまた新しく復元された。ここの資料館に行くといろいろと面白いことがわかる。『入り鉄砲に出女』とは有名な言葉だが、箱根関所では、入鉄砲の取り締まりは行なられず、人質として江戸に置いていた大名の妻子の帰国を取り締まるため、「出女」に対し厳しい監視の目を光らせたそうだ。実際は、農家の女性まで、証文がないと、箱根関所は絶対に通れなかったようだ。本来は重罪であるはずの関所破りで獄門になったのは260年間でたったの数人だったという。関所破りは発見されても大半が「藪入り」と呼んで道に迷ったということで追い返しの処分にされていたという。なんとも粋な計らいだったが庶民には評判が悪いシステムだったようだ。

 資料館にはまた参勤交代の大名の情報が集められている。将軍家を除いて石高(こくだか)が最も高かったのは前田家の加賀百万石が有名だが、その次は?尾張、紀伊、駿河?実は篤姫で有名な薩摩藩の77万石である。田舎大名と思っていたが、これほどとは知らなかった。

 元箱根の街には今に伝わる寄木細工の職人の逸品を求めることができる。
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