最近になって、たまたまテレビで小津安二郎監督の『東京暮色』を観てちょっと衝撃を受けた。白黒映画の持つ表現力や強烈なストーリーが印象的な映画だった。そこで遅まきながらロケ地巡りということで一家の自宅が坂道にあるという設定の雑司ヶ谷へ。
実際に訪れると当時の面影は全くなく、なにより坂道が予想よりも急でなかったことにビックリ。おそらくカメラワークの力でしょうね。それにしても若い頃の有馬稲子を観たのは初めてでしたが、さすがにきれいですね。
(同じ坂道にあった雰囲気を持った古い洋館。)
雑司ヶ谷は細い道沿いに住宅がびっしりと続き、大きなスーパーもなく、この辺りの人々はどうやって暮らしているのだろうと考えた。最近、豊島区が人口減少で消滅するなどと言われているが、出会った人になぜだと思うか聞いてみた。ある人曰く、中国人が増えて住民税を払っていないせいじゃないか。また高いマンションが建たないことのが原因ではないか。別の人曰く、この辺りは若い人にとっては家賃が意外と高いとか副都心線が東横線と接続してから通過駅になったとか。
(かっては路地裏商店街だったが今では青果店のみ営業。)
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