チエちゃんの昭和めもりーず

 昭和40年代 少女だったあの頃の物語
+昭和50年代~現在のお話も・・・

大地震 その16

2011年03月27日 | 大地震
福島県福島市在住@チエちゃんです

2011年3月13日(日) 震災3日目

17時 
帰宅後、作業したことで疲れ果ててしまった私は、夕食の準備をする気にもなれず、コタツで横になっていた。
台所の方で、ドスンと音がした。

また、長男が冷蔵庫の中を漁っているのか? 何か落としたな?
まったく、食料難の時に・・・

と考えていると、シーンとして後がない。
不審に思い、台所へ行ってみる。
すると、両足を投げ出し、長男が座っていた。

「どうした?」
「ん、・・・・なんかヘンだ。目の前が真っ暗だ。なんかヘン・・・頭が痛い。」
顔が真っ青だ。これは、大変だ!
あわててヒロシを呼ぶ。
「気持ち悪くないか?」
側にあった洗い桶をあてがう。長男が、吐いた。茶色の水が出てきた。
少し落ち着いてから、コタツで身体を温めることにした。

神経が図太いと思っていたが、彼も今回の震災で相当なストレスを抱えていたのだと思った。
当日、屋外に避難した時、薄着だったので寒かった上に、今日は給水所に2時間以上並んだことで、体調を崩してしまったのだろう。
薬を飲み、早々に休むことにした。


ところで、電気が通ったというのに、我が家の電話は繋がらない。
受話器を取っても、ウンでもスンでもない。
これは、何か復帰作業をしないとだめだと気付く。
ヒロシが、マニュアルを引っ張り出し、あちこち操作してやっと、ツーッという発信音が聞こえた。
けれども、あちこち、電話してみるが全く繋がらなかった。
二男とも連絡が取れない。
これまで、例のない大震災だ。相当混んでいるのだと思った。


その17へ つづく






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2 コメント

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息子さん、我慢してたんだね (ラブっち)
2011-03-27 10:09:29
息子さんも、若くして、こんな大惨事に出会い、ホント、すごい衝撃を受けてますよね。
でも、チエちゃん夫婦と一緒だから、少しは、安心感もあったでしょうが、この時は、弟さん(次男さん)のことも、すごく気になってたんでしょうね・・・。

大きくなっていても、息子さんを抱きしめてあげてくださいね。
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> ラブっちさん (チエちゃん)
2011-03-28 22:13:54
コメントありがとうございます。

こんなこと書いて、何になるんだろう?って、思い始めてきました。
原発の状況は、ますます悪くなって、福島県民の怒りは最高潮に達していると思います。
それに、お上品にコメントしている知事や市町村長にさえ、味方のはずなのに、怒りを感じます。
明日は、この怒りをぶつけようかな。
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