チエちゃんの昭和めもりーず

 昭和40年代 少女だったあの頃の物語
+昭和50年代~現在のお話も・・・

野火、奔る/本

2024年08月11日 | 
著者:あさのあつこ(光文社) 2023年

一昨日、夢中になって一気読みしてしまった本がこれです。
私、あさのあつこさんの時代物が大好きなんです。
特に、この弥勒シリーズがおもしろい。(以下、ネタバレあり)

 廊下に足音が響く。 
 それは荒海の波音にも似て、遠くから押し寄せてきた。
 音は一つ。ただ一人が走っている。それなのに、やけに猛々しい。
 殺気の猛々しさではなく、不穏を告げる激しさだ。
 本所深川森下町の小間物問屋の主、遠野屋清之介(とおのや せいのすけ)は筆を止めた。半ばまで書き付けた文に墨が滲み、文字を呑み込んでいく。

冒頭からの不穏な気配に、一瞬で物語の世界へ引き込まれてしまう。

なんと、『遠野紅(とおのべに)』の材料、紅花の荷を積んだ船が行方知れずだと言うのだ。
事の次第を掴もうと手を打つ清之介。
一方、遠野屋の奉公人 おくみ と連れ立ってお使いに出た おちや(元は大店八代屋のお嬢さま)は、八代屋の手代に「八代屋へ戻ってください」と声を掛けられる。
が、遠野屋を自分の居場所と決めていた おちや は、振り切って逃げる。
その様子をたまたま見ていたのが、定町廻り同心 木暮信次郎と尾上町の岡っ引き伊佐治だった・・・


今回の最後は意味深な終わり方。次回は続編決定!
これでシリーズ12巻目。途中、なかだるみの巻もあったけど、またまたおもしろくなってきました。

あ~、おもしろかった!






最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
時代物 (アミ)
2024-08-11 17:58:39
奇遇ですね!
私も、チエちゃんと同じ。
時代物、大好きです。
長谷川卓氏に一時凝りました。
甲賀とかの忍者でない、山の民。
生き方に、ただ、羨望してます。
返信する
時代物 (マダム)
2024-08-11 18:58:38
私はハードボイルド系の翻訳ものが好きです。時代物も歴史関係、戦国時代か幕末ものが中心で、藤沢周平さんとかは苦手(-_-;)
一時期将軍様の料理人シリーズに嵌っていましたが、シリーズが終了、残念でした。
今は「三体」という中国の小説を読んでいます。イマイチ訳が分からない・・・
それと「キングダム」映画にどっぷり💛
大沢たかおさんと吉沢亮くんが💛💛

ハイ、ミーハーでございます🤣
返信する
>アミ さんへ (チエ)
2024-08-12 10:32:39
>時代物... への返信

コメントありがとうございます。
まあ、時代物お好きですか!
私は、池波正太郎さん、藤沢周平さん、山本周五郎さんが好きです。
長谷川さんは知らないので、今度読んでみたいです。
情報ありがとうございます。
返信する
>マダム さんへ (チエ)
2024-08-12 10:39:26
>時代物... への返信

コメントありがとうございます。
わぁ~、藤沢周平苦手ですか?
私は逆に戦国時代や幕末は苦手です。
登場人物が多すぎて覚えられないからです。
「三体」もドラマ化されてたような・・・
でも見てないです。
「キングダム」もおもしろそうではあるのですが、やっぱり登場人物が多そうで・・・
返信する

コメントを投稿