チエちゃんの昭和めもりーず

 昭和40年代 少女だったあの頃の物語
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続6年1組クラス会~取締役~

2016年11月14日 | チエの玉手箱
今回クラス会に集まったメンバーは、6年前の前回とほぼ同じメンバーで16名でした。
この年齢になってくると、参加する人としない人がはっきり分かれてしまうようです。
ただ、6年前出席していたタダヨシくんが、昨年胃がんのため亡くなったそうで、驚きました。
でも、私たちの学年は生存率が良い方で、1っコ上の学年は140名中30名程物故者となっていると聞きました。
還暦を来年に控え、話題の中心は年金のことや今後の生活のこと、子や孫の話となりました。

高卒で地元の企業(一部上場企業の子会社)に就職し41年間一筋に勤めてきたノブオは、仕事には疲れてしまったから、定年後は親の遺してくれた田畑を耕しながら、のんびり暮らしたいと語った。
よくよく聞いてみると、代表とは付かないまでも取締役まで出世したようだ。
仕事を持っているものは皆、年齢的にそれなりのポストを得ているようだが、取締役までになったのは彼くらいだろうか?
取締役とは一企業のことだけを考えていればよいのではなく、地域貢献や社員一人一人、またその家族の生活のことまで想いを及ばさなければならず、もう精も根も尽き果てているという。
会社を経営するとは、そういうことかと思い知る。
否、その立場にならなければ、本当の意味でその苦労を理解することはできないとも思う。

いや~、家ではこんな話しないからね。
チエちゃんに聞いてもらえて、よかったよ。


そう笑ったノブオは取締役らしい貫禄をつけながらも、ミノルっちの下で進行役に徹していた。

つづく