チエちゃんの昭和めもりーず

 昭和40年代 少女だったあの頃の物語
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第62話 がくしゅう

2007年04月23日 | チエちゃん
 チエちゃんは小学校の6年間、学研の「がくしゅう」を定期購読していました。
あの頃、学研のおばちゃんではなく、学研のおじちゃんが毎月1回、学校に販売にやって来たのです。

 前日に担任の先生が、専用の集金袋を配付してくれます。
翌日、お金を入れて持ってくると、昼休み時間に体育館で、引き換えに「かがく」や「がくしゅう」を渡してくれるのです。
もし、お金を忘れてしまっても、先生が預ってくれるので、翌日お金を持っていけば買えるシステムになっていました。

 購読は希望者だけでしたから、「本はお家に帰ってから、読みましょう!」と言われていたのですが、付録が気になって、こっそりと開けてみるチエちゃんでした。
付録欲しさに買い続けていたのです。

 しかし、その付録をちゃんと作って学習に役立てていたのかと言えば、いつも途中まで作りかけてはほったらかし、完成させることは滅多にありませんでした。

 ある時、「富士山の立体模型地図を作ろう」という付録がありました。
プラスチックの型と石膏が付いてきたのです。
さっそく、石膏を水で溶いて、型に流し込みました。何日か経って型を抜こうとしたとき、うまく剥がれずに立体模型地図は無残な姿に。
おまけに、肝心の富士山のてっぺんに空気が入って、噴火後の富士山のようになってしまったのでした。
うまく型が取れていれば、絵の具で色を塗って、立体模型地図の完成となるはずでした。

 まあ、すべてがこんな感じだった訳です。

せめて「がくしゅう」の中身をしっかり読んでいればねえ、元が取れたかもしれないのに・・・・