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源氏物語の1000年~あこがれの王朝ロマン~

2008-10-30 07:15:10 | ☆ART☆
今年は源氏物語の千年紀。

横浜美術館では、
「源氏物語の1000年~あこがれの王朝ロマン~」が開催されています。





主人公・光源氏の恋愛や人間関係が豊かに綴られた「源氏物語」

1000年もの長い間にわたって愛されてきたこの長編小説は、
物語を読み継ぐ歴史と、
物語にもとづいて新たな芸術を創る歴史をあわせ持っています。


展示されている源氏絵や、源氏物語・紫式部にまつわる絵画、
現在残っている書物などを見ていくと、
その二つの歴史が手に取るように分かります。


そして、きっと、誰もが疑問に思うのではないかしら。
「なぜ、この源氏物語が1000年も読み継がれてきたのだろう?」と。





源氏物語を読み、知っていることがステイタスになっていたこと、だとか、
江戸時代における王朝文化への憧れ、だとか、
源氏物語が読まれてきた理由はいろいろとあるようです。


でも、一番の理由は、
源氏物語が恋の物語だったからじゃないかな、ってわたしは思うな。


今も、昔も、
恋する気持ちに変わりはなくて、
悩んだり、苦しんだり、でもやっぱり、しあわせだったり。

源氏物語に描かれたいくつもの恋に自分の姿を映して、
過ぎ去った叶わぬ恋に思いを馳せるのかもしれません。





久しぶりの、横浜美術館。

横浜美術館には写真展示室があって、
企画展を見たあと常設展と写真展を見て帰るのがいつものコース。



この日の写真展示室には、
石内都さんの「絶唱・横須賀ストーリー」が展示されていました。
これは横須賀で少女時代を過ごした石内さんの自伝的作品なのだそう。

横須賀で生まれ育ったわたしにとって、
この写真の中には、知っているような、少しよそよそしいような、
一昔前の横須賀がありました。


びっくりするような色のアイスクリームや、
すごいボリュームのアップルパイや、
とろけるように甘いホットココア。

こういう“いただきもの”を
ちいさなわたしは“ふつう”だと思っていました。
横須賀以外の街を知った今は、
「あれは、やっぱり横須賀だからだな」と思います。



帰るころにはすっかり夕方の空で、
秋らしい涼しくて淋しげな風が吹いていました。

この「源氏物語の1000年」展は11月3日まで。
ご興味のある方は、お急ぎくださいね。



源氏物語の1000年~あこがれの王朝ロマン~
2008年8月30日(土)~11月3日(月・祝)
横浜美術館




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