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イサム・ノグチ庭園美術館(香川県/高松市牟礼町)

2013-05-27 07:07:03 | ☆ART☆
ここが、私が香川県に来たかった理由のひとつ。
「イサム・ノグチ庭園美術館」





イサム・ノグチは、
日本人の父と(詩人で慶応大学教授の野口米次郎)
アメリカ人の母(作家で教師のレオニー・ギルモア)
との間に生まれた、アーティストです。

石の彫刻が有名ですが、
インテリアデザイナーであり、画家であり、造園家であり…
創りだすものが多彩すぎて
アーティスト、としか言いようがない、と私は思います。





この、石に囲まれた日本家屋が集合場所。

この美術館は、行けば入れるという美術館ではなく、
事前に往復はがきで申込をして、
返信をいただいてはじめて、うかがうことができるシステム。





待合所、みたいな場所ですが、
作品の販売もされています。

この場所は撮影可能なのですが、
実際にイサム・ノグチのアトリエであった美術館内は、
一切の撮影が禁じられています。

なので、
中の様子を写真で伝えられないことが残念ですが、
とても、とても、素敵な空間であったことだけ、
お伝えしたいと思います。





わたしがイサム・ノグチの作品に初めて出会ったのは、
多分、横浜美術館。

横浜美術館はイサム・ノグチの6作品を収蔵していますが、
(幼い頃に茅ヶ崎に住んでいたことと関係あるのかしら?)
中でも、「真夜中の太陽」という作品には
子供ながらに目を奪われる魅力がありました。





それからしばらくして、大人になって。

イサム・ノグチの家具とあかりに出会って、
ますます傾倒していく、というのが
ここに至るまでの道のりでしょうか。笑

コーヒーテーブルがどうしても欲しくて!
まだ断念したままですが、いつか買いたいな。





美術館の中は、スタッフの方が説明をしてくださって、
その後、各自自由に見て回ることができます。

その説明の中で忘れられないフレーズがあって、
それは、

「ノグチは仕事に厳しい人でしたけれど、
 もっと厳しかったのは、石の配置だったそうです」

という一言。

砂利が敷き詰められた広い空間に、
石(それは製作途中であったり、完成した作品であったり)が
ちりばめられているのだけど、

そこには、重森三玲の庭を見たときと似た静けさがあって、
日本人のDNAみたいなものを感じずにはいられませんでした。

イサム・ノグチご本人は、
自分はアメリカ人だ、とおっしゃっていたそうですが。

そうだとしても。





特に、蔵の中に置かれた
「エナジー・ヴォイド」は圧巻でした。

きっと、ずっと、見ていても飽きないと思う。

イサム・ノグチの作品には、
吸い込まれるような、時間を忘れてしまうような、
その間だけは自分を空っぽにできるような、
そんな魅力があります。

ニューヨークのイサム・ノグチ美術館行った時とは、
また違った感覚。

彫刻は、触れている空気によって印象が変わる、
とわたしは思うのです。





ついつい、9ADのデザイン絵紙を購入。

これからもまだ旅が続くというのに、
どうしても欲しくなって。笑
額に入れて飾るのが楽しみだな。


イサム・ノグチ庭園美術館に来ることができて、
本当に、うれしかった。

もう、帰ってきてからずいぶんと時間が経ったけれど、
アトリエの砂利を踏んだ音さえ
まだすぐそばに感じられるくらい、
その時の感動は心の中に残っています。

次は、札幌のモエレ沼公園!だな。笑



イサム・ノグチ庭園美術館
香川県高松市牟礼町牟礼3519
087-870-150




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