気まぐれ徒然かすみ草

近藤かすみ 

京都に生きて 短歌と遊ぶ

箸先にひとつぶひとつぶ摘みたる煮豆それぞれ照る光もつ

題詠マラソン2005(26~30)

2005-07-28 11:10:41 | 題詠マラソン2005
026:蜘蛛
親指とひとさし指をくるくると互ひちがひに小さい蜘蛛さん

027:液体
身のうちに孕む液体幾種類いま大空をジェット機は

028:母
分子のこと忘れいよいよ増してゆく五月の分母は無限大まで行く

029:ならずもの
詩人とはならずものだと母は言ふ煙草のにほひ寺山修司

030:駅
省線の京橋駅にて母に逢ふ夢にひらきしパラソルの白

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わたしの歌の中で、母はパラソルをさして登場する。市川雷蔵のファンである。
母が亡くなって30年になるが、今はいいことだけを覚えている。

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