気まぐれ徒然かすみ草

近藤かすみ 

京都に生きて 短歌と遊ぶ

箸先にひとつぶひとつぶ摘みたる煮豆それぞれ照る光もつ

黒砂糖 今井千草歌集

2005-08-20 21:36:58 | つれづれ
市庁舎のロビーに一人の”ウォーリー”を見つけておりぬ書類待つ間に

風下の少女のピアスはその耳に逆らうごとし従うごとし

カマンベールチーズ右手につまみあげわが指紋さえ食べてしまいぬ

組み上げてはすぐに壊せり手すさびの洗濯ばさみのエッフェル塔を

ペデストリアンデッキの手すりに年老いたまいまいだろうゆっくりと這う

(今井千草 黒砂糖 ながらみ書房)

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短歌人会の今井千草さんの第一歌集を読みはじめる。
今井さんとは同年代。去年の台湾歌会のとき、一緒にエステに行ったような・・・。「こんなこと二度とないからね~」と言って、シャンプーや足裏マッサージをしてもらったっけ。ペデストリアンデッキの意味がすぐにわからなくて、ネットで調べると、歩行者用の通路のことだった。画像は東京品川駅。


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