気まぐれ徒然かすみ草

近藤かすみ 

京都に生きて 短歌と遊ぶ

箸先にひとつぶひとつぶ摘みたる煮豆それぞれ照る光もつ

石田比呂志さん ご逝去

2011-02-24 23:32:10 | つれづれ
売れ残りいる店頭の鮟鱇のなかの一尾が仏相を帯ぶ
(石田比呂志 邯鄲線)

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石田比呂志さんが亡くなられた。ちょうど歌集『邯鄲線』を読んでいたところ。
謹んでご冥福をお祈りします。

http://mainichi.jp/select/person/news/20110225k0000m060059000c.html


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4 コメント

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石田比呂志は (山寺修象)
2011-02-25 18:24:29
昨年の公開講座で見たのが最後でした。
 ご冥福をお祈りいたします。
 石田さんは「心の花」以外で、竹山広を最初に(本当は他にもおられるのかもしれませんが)絶賛した歌人として有名でした。
 茂吉より、ちょっとたくさん出した歌集での短歌よりも散文の方が残る人なのかもしれません。
 短歌史的には、(今の時点での)最後の無頼派歌人ということになるのでしょうか。
Unknown (かすみ)
2011-02-26 00:36:22
山寺さん こんばんは。

私は石田比呂志に一度も会ったことがありません。散文もあまり読んだ記憶、ありません。
歌は、短歌総合誌や歌集で読んでいました。
サービス精神が旺盛なために「俗」な印象を持ってしまいますが、短歌に対して命がけだった歌人だと思っています。H村弘を許せなかったとか、エピソードのある人ですね。
Unknown (tamaya)
2011-02-26 18:24:41
離脱してゆく雲みれば一片(いっぺん)の雲に万里の志あり

具体的なことにはふれずに言いますが、事情により不本意ながらある職場を離脱したひとに、この石田さんの一首を贈ったことがありました。

僕も山寺さんが書かれている公開講座に参加しました。まだまだ10年ぐらいはふてぶてしく詠み続けてくださるだろうと思っていました。残念です。合掌。
Unknown (かすみ)
2011-02-26 23:27:31
tamayaさん こんばんは。
 
世の中に歌人と呼ばれる人が何人くらい居るのかわかりませんが、それぞれ個性的で、石田比呂志は、一番すみっこに居て、全体をしっかり見ているような気がしました。