気まぐれ徒然かすみ草

近藤かすみ 

京都に生きて 短歌と遊ぶ

箸先にひとつぶひとつぶ摘みたる煮豆それぞれ照る光もつ

スキーは板に乗ってるだけで 奥村晃作歌集

2005-12-20 23:16:44 | つれづれ
欲望を節するに勝(まさ)る徳目があるであろうかニホンに生きて

アレホドノ快ホカニナシ止めちゃった煙草の功を折ふし思う

アザラシのタマちゃんどこかにいるのだがぜんぜん報道しなくなったね

旧ソ連AK47(カラシニコフ)で狙い撃つ<一発一ドル>射撃の遊び

フセインと生年が近いオクムラはフセインを見るオクムラの眼で

(奥村晃作 スキーは板に乗ってるだけで)

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奥村晃作歌集、『スキーは板に乗ってるだけで』を読み始める。
うつくしく、的を射た装丁。二本の白い栞ひもは、スキー板でありシュプール。
含みの多い短歌の世界で、奥村さんの歌を読むと、こころがホッとする。漢字カタカナの配分、ルビに学ぶべきテクニックが満載。
旧ソ連の歌、渾身の力を感じた。

栞ひも二本並びてひかりをり『スキーは板に乗ってるだけで』
(近藤かすみ)


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