気まぐれ徒然かすみ草

近藤かすみ 

京都に生きて 短歌と遊ぶ

箸先にひとつぶひとつぶ摘みたる煮豆それぞれ照る光もつ

帆柱

2008-03-17 01:27:45 | つれづれ
かりがねを湖(うみ)より仰ぐ髪ぬれてゆふぐれは樹にかへる帆柱
(山中智恵子 みずかありなむ)

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砂子屋書房主催の「山中智恵子を語る会」に行って来た。難解と言われている歌人で、よくわからなかったが、小池さん、大辻さん、魚村さん、江戸雪さん、前川佐重郎さんらのお話しを聞いて、おぼろげな姿が見えたような見えないような・・・。
パネラーの方々の選ばれた歌を読み返して、一番気に入ったのが、この歌。湖は琵琶湖のことだろうか。二句切れの歌。「髪ぬれて」がつややかさを感じさせる。下句、かっこいいフレーズ。