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LUNACY

cygnus' blog

吉田秋生『カリフォルニア物語』文庫版・全4巻

2018-12-28 19:55:37 | 本・コミック
中学の頃、周囲の感度高い同級生女子が吉田秋生を読んでいたのが気になっていて(というか頭の片隅に残っていて)、オッサンになってから読んでハマっているというみっともなさすぎる記録。第何弾だ?(笑)

これ、吉田秋生の若い頃の作品だけれど、編集の能力もあるのだろうけれど、その物語構想力に感服いたしまする。早熟な才能。

確かに吉田秋生のアタマの中に作られたものであっても、あの頃のニューヨークって、あんな感じだったんだろうなぁって、思ってしまう。リアルじゃなくても空気に説得力ある。"BANANA FISH"もあわせて思う。
ほか、羅川真里茂「ニューヨーク・ニューヨーク」も、そういう印象を持つかな。あ、これもゲイが出てくる作品だね。
吉田秋生が、いまの、つまり、2010年代(or 2020年になる頃)のニューヨークを描いたらどうなるんだろうか?

わかぎえふが第4巻で解説しているけれど、吉田秋生の描く少年像は少コミにはなかったかもだけれど、等身大というのはまたちょっと違うよ~とは思うんだ(かつての少年として(ちなみに74年生))。

ともあれ、吉田秋生による記憶に残る若者群像劇でしたわ。
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「ひだまりが聴こえる-リミット- (2)」文乃ゆき

2018-12-28 19:44:17 | 本・コミック
まず、前巻の感じから本巻で完結かな?とか思っていたら、To be continued...だとは。けっこうウレシい。

タイトルの《リミット》ってのは、その人そのひとの、かつ、その時そのときの、相手を
理解しうる限界という意味なのかな?って思ってる。
もちろん、そのほかの意味も重ねていそうだし、それで歓迎。

バリアフリーって言葉が世間に溢れているけれど、その「バリア」と「フリー」とは何か?を問うストーリー。
頭のバリアフリーと心のバリアフリーの違いの問いもあるかな。

また、デフサッカー(デフフットサル)を通して、デフスポーツの理解を広めることにも貢献しているよね。



個人的には、太一の誰に対しても壁のない性格に憧れる航平の気持ちは共感するものがあるなぁ。
ちょっと、ラブストーリー的には、まどろっこしさを感じないでもないけれど。
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