LUNACY

cygnus' blog

『ファニーゲームU.S.A.』

2009-01-24 17:31:06 | 映画
@シネマライズBF

ミヒャエル・ハネケ監督

相変わらずの、見る側に「きつい・緩くない」映画です(笑)。
見るものにたいして、「見たくないもの」をみせつけるというか。
いや、だからこそこういう作品は大事にしなくちゃならないだろうし、日本でも(ミステリーやホラーでなくていいから)、こういう観客を不安・不快にさせる映画を作られるようじゃないとね。

『隠された記憶』は、犯人は誰?(気をつけてないと)って感じで不安ですが、これはストレートに犯人がわかるけれど、残酷な連鎖で不安って感じの路線。
伏線張ってるように見せて実は、伏線にさせない強烈さ。

ただ、「あるスキャンダルの覚え書き」に似ているというか、パクりと人によっては言うかもw。


これは、セルフリメイクらしいのですが、残念ながら前作は見ていないのです。
ただU.S.Aとついているから、キーになる美青年ふたりがアメリカを象徴しているな、と。
虐待される家族が、アフガニスタンやイラク、と。
新たなターゲットを次々見つけるアメリカと。
さらにいうと、卵は石油かな。
卵が金融マーケットだとすると、虐待される家族は途上国。いや、全世界か。


「ヘドヴィグ・アンド・アングリーインチ」や「ドリーマーズ」に出て来た美少年のマイケル・ピットが、ヒールっていうキャスティングがさらに効果的だったかも。
Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『チェチェンへ アレクサン... | TOP | ミニシアター不況 »
最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。