『日曜日は終わらない』

＠ポレポレ東中野
NHK大阪制作のハイビジョンドラマ。権利関係でもめていて、再放送もDVD化もままならないんだとか。
このドラマというか映画というか、不思議な女の役で、女優の林由美香さんが出演していて、このかた急逝されて、この女優さんに縁のある松江哲明監督が、林さんの映画を作って、その関係での追悼上映。
今夜のみの特別上映。松江監督もいらしてましたね。


ボクが会ったことないけれど尊敬している某映画評論家先生(笑)のブログで上映情報がアップされていたので、休日出勤中でしたけれど即作業やめて(笑)、観に行ってきました。


少年というか、青年期というか、なんだかモヤモヤしていて、説明できない感覚のことだらけなんだけれど、それがそのまま表現されている感じでした。
スッキリされられるように人生できていないという感覚への共感がありました。
また、何度も、場面転換して「あれ？夢？うつつ？」みたいな独特の不思議さというか浮遊感も面白かったです。

その評論家先生が触れてらっしゃるように、青山真治監督の作品との共通点を感じました。
親殺しとか、北九州のような工場地帯の舞台、そして工場の人が包摂的とか。「Helpless」、「ユリイカ」、「サッド・ヴァケイション」あたり。

それから、今作品では、監督でなく俳優として出演している塚本晋也サン。
この作品でも、塚本監督テイストをバリバリ感じました。
水の中で泳いでいるような、あるいは潜るような、あんな「水」感覚の多用。塚本映画ではお馴染みのシーケンス。

あと、出演者で、伊藤歩。テロップ出るまで、気がつかなかった(笑)。