LUNACY

cygnus' blog

ヴァンパイア・レクイエム

2004-02-28 01:31:49 | ミュージカル
ここで何を書こうとしているのか、かなりの方がおわかりだと思う(笑)。
現在東京公演中の宝塚歌劇団月組公演についてである。

ボクなんか批判は無条件に嫌いだ。そして、批評をした後に、「じゃぁ、お前が作れるのか?」って言われたら絶対に無理。人間ヒドイものである。
また、人間、一度悪いイメージを持つと、そのイメージが先入観として意識を支配して、それを払拭するのは本当に大変である。
でも書かせてもらおう(笑)。

えぇと、総じて昨年の"PURE LOVE"よりは見ていられる舞台だった。というか、PLは、この月組公演の実験台だったのか? と思うようなステージだった(笑)。

4話のオムニバス形式なんだけれど、なんかどれもボクにはちょっぴり消化不良気味だった(笑)。1つのエピソードが終わりきらずに、突然次に入っていっている感じ。回数を重ねて見ればわかるようになるのかも。

一番最初に、紫吹淳が出てきた時、全身「紫」の姿だった。映画オタクだったと自称している演出家だから、ウディ・アレンの「カイロの紫のバラ」を持ち出した? と邪推(穿ちすぎ(笑)....)。

ステージ進行は、紫吹淳のサヨナラを意識していることもあってか、いろんなダンスが見られて、その意味ではとってもいい。
音楽も、なかなかよい曲だと思う。

ステージセットが微妙に貧弱。映画業界だったら例えば種田陽平さんという大御所がいるのだけれど....。庭園といい、ゴシック建築? といい、もっとどうにかならなかったのかなと思う。少女漫画チック・乙女チックな路線が好きなら、もっと詰めをきちっとしていかないと(笑)。

バックに降りてくる電飾スクリーン。根本的に、2階最後列からは下半分しか見られないんだよね。金払ってないから全部見られなくてもしょうがないんだけれどさ。
確かに輝度はあるし、低消費電力だけれど。でも、ねぇ。どうなんだろう。
歌劇事業部が鉄道事業部から阪急梅田駅のラガール・ビジョン(光ファイバーを使った高精細画面で、発車案内と沿線観光案内が流れる大きな電光案内板)を借りてきた方がまだ良かったかも。

表示された画像も、使われていた画像もイマイチ....
第3話から4話に繋がるところは、場の題名が「時の河をわたる(ミレニアム)」であった。スクリーンにはケネディとかの画像に混じって、「月から見た地球」(多分アポロ11号のことを示したかったのだろう....)が出てきた。「ミレニアム」+「地球」となるとアッキーの歌『ミレニアム』を思い出してしまう。まさかパクってはないと思うけれど(笑)。

フィナーレのダンスの時、大階段に"Dance with Rika","Jun Shibuki"という電飾文字が出てきた。こればっかりは本当に寒かった。センス悪すぎ。
生徒さんのダンスがキッチリとキマっているだけにギャップがある。

最後に、青いバラは天然には存在しません。ご注意下さい(笑)。
あぁ、悪口ばっかりだ....。ゴメンナサイ。
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