LUNACY

cygnus' blog

映画二題

2003-11-02 00:07:57 | 映画_1997-2003
最近観た映画に『アマロ神父の罪』『マグダレンの祈り』がある。両方ともカトリックの教会から抗議があったそうだが、まぁ、そうなるだろう(笑)。あれだけ聖職者の堕落を描いてしまえば(笑)。人間、理想化したものを具現化するのは大変なことだ。とくにそれが欲望を抑える「生き方」や「倫理」そのものである場合には。
『マグダレンの祈り』では、女子修道院内での虐待が描かれているけれど、自分がああいう場に「収監」されたら、出所・脱走(←できないかもしれない)してもPTSDに悩まされるだろうし、中にいてもストックホルム症候群になってしまうかもしれない。こわい。
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ある俳優の才能

2003-08-03 00:07:26 | 映画_1997-2003
草野康太くんについて。
20003年6月28日~たったの2週間だけ1日1回レイトショーで下北沢で『眠る右手を』って映画(3時間半もの長編)が上映され、その映画で主役(何人も主役がいるといえる映画だと思うが)を張ってました。ゲイに好かれる人の役で、その点で『渚のシンドバッド』出演時と同じ立場の役ともいえるかもしれない(蛇足だが、彼は『渚~』を制作した橋口亮輔監督の映画『二十歳の微熱』でも脇役で出演)。
で、今回この映画を観て「迂闊にも今まで気が付かなかったなぁ」と思ったのが、演技もさることながら、彼の「声」のよさなのです。映画の中のシーンで彼がラブレターを読み上げるところがあるんだけれど、そこでジーンときました。穏やかだし、思わず惚れてしまうほどの「大人の低音」ってやつでしょうか。
何かの文章の朗読に彼をフィーチャーしたいって思った深夜の小田急線車内。
彼の所属事務所のホムペ見たら、もう既にその手の仕事をしてはりました(爆)。やっぱりね(笑)。
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『仮面の男』

1998-08-29 00:06:35 | 映画_1997-2003
池袋で、夜、街を歩いていたら、映画を廉く見せてくれるという。Lucky! ということで、見る予定ではなかった映画を観てしまった。『仮面の男』である。結構良かった。ボートでバスチーユに出入りするところの背景画はメチャヘボかったが。なによりも助演陣がすばらしい。し、脇役を、引き立たせる所で、でしゃばらずに引き立たせる主役(Leonard DiCaprio)の演技も賞讃に値しよう。
ところで、この映画も(このすぐ下に挙げた「スゥィートヒアアフター」も)字幕翻訳は戸田奈津子さんだった。別に悪いことではないが、それ以外に誰かいないのだろうか。
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「レインメーカー」

1998-08-29 00:05:59 | 映画_1997-2003
アメリカ映画「レインメーカー」を一ヶ月ほど前に、カナダ映画「スゥィートヒアアフター」を先日見てきた(両方とも渋谷)。都会と田舎の裁判の違いがわかった。両方とも、結構考えさせられる作品(特に後者)。弁護士という職業もむつかしいものだ。また、自分が或る程度、法律や裁判に詳しくなって武装する必要があるかもしれないと思った。あと、前者の方はシネスコ形式でやる必要があったのだろうか、フィルム代を安く上げて、他の部分にまわせたのでは?(ちょっと言い過ぎ?)と思った。
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「四月物語」

1998-03-21 00:05:19 | 映画_1997-2003
8日にこれまた渋谷で「四月物語」を観てきた。短編といえば短編。我が敬愛するあの岩井俊二監督の作品である。映像の構成の上手さはさすがである。ストーリーもまずまず。映画のなかで江口洋介が時代劇をやっていたがなんかおかしかった。あと、田辺誠一も今後岩井俊二ファミリーの仲間いりをするかもしれない予感がした。
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「グッド・ウィル・ハンティング」

1998-03-13 00:04:12 | 映画_1997-2003
11日に渋谷で「グッド・ウィル・ハンティング」を観てきた。とある人間の心理的成長のものがたり。思いっきりキザにいうとテーマは「愛」ということになるのだろう。ストーリーが単純とか映像が平凡とかと言ってしまえばそれまでかもしれないのだが、内容を吟味してみると、そんなに簡単に片づけられない気がする。「こんな患者と医師ってありかよ」の台詞がキマル。「タイタニック」のほうが面白かったと言っている観客がいたが、制作費やスタッフなどの条件のことなどを考えたらそんなことは言えないのではないかなと思う。
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「スリング・ブレイド」

1998-03-13 00:03:30 | 映画_1997-2003
卒論発表が終わったのは、だいぶ前になるから、この映画を観たのもだいぶ前になる。「スリング・ブレイド」である。結局、世の中「どうしょうもない人間」がいるということなのだろうか。馬鹿につける薬はなく、その犠牲になる人がいる。 悲しい物語である。
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「リック」

1998-01-05 00:02:51 | 映画_1997-2003
洋画の「セブンイヤーズ・イン・チベット」が、ブラッド=ピット主演で、話題を呼んでいるが、ブラッド=ピットの幻の主演といわれている(1988年に撮影されたが、ユーゴスラヴィアの内戦で一旦、フィルム紛失のため)、「リック」を観てみよう。そこそこのもの。プログラム 800円はぼったくり。
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「タイタニック」

1997-12-07 00:02:20 | 映画_1997-2003
昨日(6日)の先々行ロードショーで「タイタニック」にチェックを入れてきた(そのために学校を少し早く帰り、いい席を取るために80分前から並んでいたなんて口がさけてもいえない!?)。3時間を超える超大作。一応、あの、<スタジオ・ボイス>誌(98年1月号)も「コギャルも泣ける」と評していた。いろんなメディアで取り上げられて好評を得ているから、あえてキャスト(洋上版ロミオとジュリエットか!?)や、ストーリーについては述べないが、悪役キャル役を演じきったビリー・ゼーンにも注目していいのではないか。
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「萌の朱雀」

1997-11-30 00:01:36 | 映画_1997-2003
もうだいぶ前になる(今月上旬だったと思う)河瀬直美監督の「萌の朱雀」を観た。カメラドールを受賞するまで、私は全っ然知らなかった。恥ずかしいことである。で、作品自体もすばらしいと思う。科白はあまりなく、映像でものをかたらせることの多い映画。その中で、役名は忘れたけれど、尾野真千子の「あんなぁ、好っきやねん」の一言が、ムチャクチャ泣かせる。
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岩井俊二監督について(2)

1997-11-30 00:00:59 | 映画_1997-2003
まだまだ懲りずに(だって、盲目的なまでのファンなんだもん)岩井俊二監督について。彼は、NTTのサンクスフェアのCFも撮影している。ずっとSMAPが出演している。最近のVersionは、「初雪だぁー」で、メンバーが騒いでいるところで、木村拓哉が「SMAPもまだまだ青いよ」とぼやくやつである。このシリーズのCFで、一番岩井俊二色が出ていたのではないかと思う。
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「青い珊瑚礁」と「ブルー・ラグーン」

1997-10-07 23:59:50 | 映画_1997-2003
「青い珊瑚礁」と続編「ブルー・ラグーン」について。前者の方は、青春もの?人間もの?として、観て「いい感じ」なのだが、後者は、正直言っていただけない。前者と、どこが違うの?最後のシーンを通して、「汚れにまみれた社会に対する批判」をしているようだが、それならば、わざわざ、この「青い珊瑚礁」の続編にする必要があるの?それに、やはり、「二番煎じは面白くない」の典型であると思う。
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"Flashdance"

1997-10-07 23:59:16 | 映画_1997-2003
今度は、"Flashdance"について。1983年の作品。主題歌が有名。いかにも「アメリカン・ドリーム」を感じさせる、とあるダンサーのサクセスストーリー。それに、ラヴストーリーをからめてある。ストーリーは、単純。難しいことを考えずに鑑賞できる作品。
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「2/デュオ」

1997-10-07 23:58:29 | 映画_1997-2003
先日、久しぶりに映画を観た。何かというと、「2/デュオ」。若い男女の同棲生活を描いたものである。圭(西島秀俊)とユウ(柳愛里)の迫真の演技は恐いくらいである。日常を描くということで、スポットライトを使っていないので、全体として暗い映像になっている。さらに、インタビュー形式の場面もある。途中、何回か、映像がとぎれて真っ暗のカットもある。また、きちんとしたシナリオなしで、ほとんどがアドリブで、ストーリーを出演者とスタッフで考えながら創っていったそうだ。実験的で変わった手法をとったからという言い訳を考える消極性なんかよりも、撮りたいものを撮ったという積極性が遥かに勝った好作品だと思う。
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岩井俊二監督について(1)

1997-10-07 00:00:25 | 映画_1997-2003
前、別の欄にも書いたが、岩井俊二監督について。最近、彼は、パナソニックのテレビのコマーシャルにも、出演し始めた。おー、CFを撮影するだけでは、飽きたらなくなったのか?まあ、これは、冗談。今月(1997年10月)始めから、有楽町マリオン阪急百貨店八階ギャラリーで、特集展示をしているが、これが、いただけない。つまらない、というか、岩井監督と、作品の魅力を引き出すには至ってない。量・質ともに、失格である。文化活動に熱心な阪急であるだけに、残念である。見事に肩すかしをくらった。
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