http://www.mtb-forum.it/il-programma-di-riciclaggio-di-trek-risparmia-alle-discariche-32-000-kg-di-carbonio/
トレックとスペシャライズドが始めたカーボンのリサイクル。
自転車にとってカーボンはもはや必須素材。しかし他の素材、スチール、アルミ、チタンなどに比べ、リサイクルという点では完全に後塵を拝していました。というかカーボンは繊維と樹脂を分けるのが非常に困難で、一部の熱可塑樹脂のcfrp以外は埋め立てるしかなかったのです。しかもカーボンやエポキシ樹脂は超安定素材であり、微生物などがほとんど分解することは不可能です。アメリカで竹の素材が流行っているのも道楽もありますが、エコロジーの面からということもあるのだそうです。
しかし昨年、アメリカの大手二社が相次いでリサイクルを宣言しました。ちょっと調べると、どうやら特殊なアルコールを使用して分離するのだとか。樹脂は溶かしてまた使えますし、カーボンファイバーはショートカーボン、またはカーボンチップとしてまた使用できるようになります。
そのカーボンのリサイクル事業が初年度に処理できたカーボンは、なんと32000キロ! 32トンものカーボンがリサイクルされたそうです。リプレースメントプログラムで交換した物だけでなく、不良生産品やもろもろが含まれた数字だそうですが、これまたすごい。ため込んでいたのもあったのかもしれません。
私は別にエコのために自転車に乗っているのではありません。しかし、自転車が環境に害を及ぼすこと著しくなれば存在を許されなくなっていくでしょう。こういうプログラムは是非業界全体で取り組んでほしいものです。
トレックは大手の義務を果たしていますね。まだ改良の余地はあるかもしれませんが、先陣を切って動き出したその姿勢に賞賛を送りたいと思います。