BIKEBIND自転車日記ブログ2

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フォックス、リヤユニット用レデューサーモデルチェンジ!

2012-04-22 23:13:00 | 自転車
おお、レデューサーも!

ここは地味ですが、効きますよ!






http://www.bikeradar.com/mtb/news/article/fox-2013-new-ctd-damper-34-forks-and-more-33747/

こりゃあフォックスはさらに性能面で他社を引き離しそうです。

新型のレデュサーは50%のフリクション減少、10倍の寿命、Oリングによるシール性向上といった日本でもありがたい部分がアップデートされています。

今までここはアルミ性だったのですが、今回はどうやらエンジニアリングプラスチックとアルミを併用する多ピース構造にして、さらにOリングまで用いるという凝りよう。通常、ユニットのエンドアイにはブッシュベアリングを圧入してあります。ここには潤滑剤を使用してはいけません。摩耗が激しくなってしまいますから。サードパーティでベアリングを仕込み動きをよくする物もありますが、それはあくまでニードルベアリングなどが入っているからです。

今回の新型はそれに近い性能が、純正で実現してあるものと思われます。ですが今までの製品には使えないかと思われます。ブッシュベアリングは非常にきつめに設定してあり、サスペンションの動きに対してフリクションというかダンパー的な役割も果たしています。ここの抵抗が減り、動きが速くなると本体のダンピングも調節しなければいけない可能性があります。ここはメーカーのオフィシャルコメントが欲しいですね。

でも、来年のフォックスユニットが非常に楽しみになる改良です。


シマノ・9000系デュラエース、Take off the veil !

2012-04-22 12:36:00 | 自転車
検索していたら、プロトとほぼ製品版が続いて出てきましたよ。まったくまあ(苦笑)。

つい先日の群馬のJプロツアーでシマノ選手のバイクに取り付けられていたそうです。仕上げから見てもまず製品版と見なして良いでしょう。










http://sankei.jp.msn.com/sports/news/120421/oth12042123210025-n1.htm



しかしまあ、デュラエースの新型が産経新聞(ウェブ版ですが)のような専門でないところから出てくるとは……。時代が変わったんですねえ。

リヤディレーラーやクランクには、形状、肉抜き、デザインなど、MTBの強い影響が伺えます。シマノは黒を使用するときは、黒であって黒でない黒を使います(ふふふ、黒だらけ)、しかもマットな。今回はグロスで、普通の黒に見えます。新しいデザイナーなのでしょうか? でもちょっと装備するフレームを選ぶデザインですね。78デュラはごつすぎると思わせておいて、実はクロモリフレームにも似合ったりしていましたが、79はオーバーサイズフレームでないと似合わない感じに。そして9000はほぼカーボンフレームオンリーといった印象をうけます。ま、逆に今の時代にカーボンフレームに似合わないコンポを作ってもどうしようもないのですが(苦笑)。

問題なのは11枚のスプロケットではなく、STIレバーにあるとおもいます。いや問題ではなく、注目点ですね。79はかなり不満が見られましたから。個人的にはそんなにひどいとは思いませんでしたよ。でも比較すると78の方が好きです(上の突き出し部が好きだったのですブラケットサイズも7801より7800がさらに好みでしたね)。さらにDi2のほうが遙かに好みですが(苦笑)。基本的なデザインは79を踏襲しています。今回はさらにレバーがハの字になっていますね。これはシマノとしては下ハン時のブレーキを考えてのことらしいのですが、変速時に、上握りも下握りもやりやすいです。

でもSTIの真価は長時間握らないとわかりません。この写真以外も横からのものがありましたが、全体的に細身になっている印象です。しかしあまり小さくなりすぎると、ディレーラー用の巻き取り部が小径になってしまい、変速により力が必要になってしまいます。ここはどうでしょう? 79は極端に言えば新生STIの第一作でしたから、良くなっていくのはこの9000、その次の9100モデルでしょう。これは次世代の橋頭堡になっているのか? 是非実際にチェックしてみたいです。

デザインはさておき、シマノにいつも求められるのは性能です。今回出てきているのはいたって普通な機械式11速タイプです。4アームクランクや11枚のリヤスプロケットも注目ですが、やはり最たるものは新たにリンクを追加したと見られるブレーキでしょう。

さらに今後ダイレクトマウントタイプと、油圧式キャリパーブレーキ、そして油圧式ディスクブレーキも噂されています。アルテグラを見れば機械式ディスクブレーキもデュラエースグレードで出てきても不思議ではありません。

さてさてその性能は如何に? 私たちを驚かせてくれることを期待しちゃいますよ!!



追記

クランクをしげしげと見ていたのですが……、これひょっとしたらノーマルとコンパクトと共用なんじゃないですかね? クランクのスパイダーアームが非常に短いですし、インナーは38Tが付いているようですが従来のピッチだと歯のぎりぎり近くにピンが付くのですが、今回はとても離れています。

近年のクランクはPCDをぎりぎりまで広くすることが主流でした。そうすることでクランクの、何よりチェーンリングの剛性を高めてきたのです。それがここまで変速を向上させました。そのため本来スパイダーアームが短くなることは退化と言って差し支えありません。ですがシマノは世界で唯一、チェーンリングを立体的に作れる会社です(面取りで多少段差が付いているのは除きます)。ホロウグライドを司る中空チェーンリング成型技術です。チェーンリングのスパイダー部もオーバーサイズ化し、中空構造にすることで剛性を確保できたなら……、クランクのスパイダーアームを長くする理由はなくなります。

そうすればコンパクトからノーマルまで歯数設定は自由自在。在庫も一種類で済みます。

クランクのメイン部分も面白いですね。踏みと引きの方向で面取りを変えてあります。MTBクランクでも行われている手法ですが、それぞれ掛かる力が違うと導き出したのでしょう。

やあ、早く詳細が知りたいです。


デュラ more!

2012-04-22 11:53:00 | 自転車
むう!

クランクのスパイダーアームが等間隔でない!!






http://thedailygrind.robdamanii.com/2012/04/20/more-dura-ace-9000-photos/



十字型ではなくX型とは……。シマノのことですから間違いなくテストをしているのでしょうし、それはずっと前に行ったMTBの4アーム化の時のデータが基にあることは間違いないのですが、是非応力分布図を見てみたいです。このX型は初めての試みですからね。

フロントディレーラーもリンク幅が広くなっています。

リヤディレーラーはいっそのことセイントのようにパンタグラフ部を両方ともアウターリンク式にしてしまっても面白かったと思いますが……、まずはここまでといったところですか。