BIKEBIND自転車日記ブログ2

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2012 サイクルオプス・パワータップモデルチェンジ

2011-11-15 22:31:00 | 自転車
今ロードでは最も熱いジャンルの一つ、パワー測定機。SRMが大御所とすればパワータップは中堅、ポラールやガーミンは新参というかんじです。ポラールやガーミンはまだまだ自社専用ですが、SRMはシマノ、カンパニョーロ、スラムなどコンポメーカーの製品を組み入れていますし、パワータップはマヴィックに3Tが採用しています。リヤホイールのハブを置換するだけで導入できるので、これからも増えていくことでしょう。

モデルチェンジしたのは知っていたのですが、一体何が何やら……? という感じだったのですが……。なるほど、軽量化とセンサーシステムの変更が行われたようです。








カーボンロードホイール with パワータップ G3 ハブ(ヘッドユニット、センサー別売り)


パワーキャル



今までパワータップは重さ、内部構造のメンテナンス性に難がありました。ベアリング系も弱かったようですね。苦しんでいるユーザーの話はちょいちょい見られました。ここら辺がフレーム改造必要なし、他のホイールとも容易に交換できる、無線式なので断線の心配がないといった他社にはないメリットがあるのに、普及してこなかった理由でしょう。

変更点を聞くと、まず軽くなりました。G3で325グラム。セラミックベアリングモデルのG3Cで315グラムです。デュラが258グラムなのでその差は100グラム以下。フランジは5㎜広げているので剛性は上がっているようです。なかなか頑張りました。モニター(ヘッドユニット)も新型で野暮ったさはなくなりました(笑)。普通になってくれましたよ、やっと。

更にセンサー類を反フリー側のさらに外側に集めたことにより、故障にも日本国内で対応できるようになったみたいです。こりゃいいですね。SRMもドイツ本国に送り返しているという話ですから、使えない期間の大幅な短縮が見込めます。修理費用は……、どうでしょう? ほとんどアッセンブル交換になりそうなので、本国への往復輸送費が無くなったとしても安くなることはないかも知れません。

驚きなのが完組バージョンの『カーボンロードホイール with パワータップ G3 ハブ』で使用されているリムがエンヴェ製ということ。制限体重はありますが、最高級のホイールと考えて良いでしょう。パワー測定メーカーだからといって侮っていました(汗)。リヤホイールだけで25万円ほどしますが(フロントは14万円ほど)、パワーセンサーが付いているのですから破格と言って良いでしょう。

G3ハブは単体で10万円ほど。これだけでは測定できず、モニター、センサーなどが3万以上掛かります。アルミリムで組み上げてオールラウンドに使っても良いでしょう。

……ん? ハブが10万円、リムが8万6100円(45㎜ハイト、チューブラー)? スポークは……5000円もあればそこそこなのが使えます。

高い? 高かろう? 高からん?

高ひ……。

だめじゃん(苦笑)! せめて国内価格くらい調べてから値段設定をしてほしいですね。

……本国は……、前後セットで3200ドルですか。78円換算だと25万くらい……。まあしょうがないですか、いくら人気があってもパワーメーターに資金をつぎ込める人も絶対的には少ないですか(苦笑)。

ま、パワータップは誤差がSRMよりも少ないらしいので、そこを買ってあげましょう(笑)。いくつだったかな? たしか±1.5%以下だったような。
http://www.bikeradar.com/news/article/cycleops-new-powertap-g3-and-pro-head-units-and-wheels-30747/
そうでした。

とはいえ、このようなコンピュータ類はサポートや修理のことを考えなければいけません。プログラミングがなければただのハブです。そう考えると、正規代理店で買った方が無難でしょう。でもトレック扱いですから、販路が狭められてしまっているのも事実。スポーツバイクショップが3000くらいあるこのご時世に、トレックの代理店は数百(かなり下の方)しかありません。いわゆるロードバイクの有力ショップでも扱っていない店は非常に多いです。

もったいない。

これが正直な感想です。サイクルオプスだけでも卸すとか、通販をするとかして欲しいですね。どうも魅力的な製品が問屋の囲い込みによってユーザーに届いていない気がします。使い手がいてこそ商品でしょうに……。まあちゃんとしたショップにしか出したくないという気持ちは、分からないでもないですが。



で、ちょっと注目なのが新型モニターと勘違いしてスルーしてしまいそうになった『パワーキャル』です。これは全くの新製品で、心拍からパワーをはじき出す新方式のパワーメーターです。精度はプラスマイナス10%でしたか。それか5%だったはず。すみませんあやふやで……。

大雑把ですが、目安として悪くないのではないでしょうか? これはハブやクランクを交換する必要がありません。サイクルコンピュータとバンドだけです。坂道や風、ライダーの疲労などの様々なシチュエーションを折り込んでいて、かなり近い数値を計測できるそうです。速度やカロリーも測定できるみたいです。それが2万5000円ですから、パワーメーターの第一歩としてはかなり身近になりましたね。

いいなあー。

http://www.trekbikes.co.jp/accessories/category.cgi?id=power_tap
http://www.cycleops.com/en/products/power-meters/wheels.html?page=shop.product_details&flypage=flypage_images.tpl&product_id=349&category_id=21