ブログを更新しながらネットラジオでニューオーリンズのWWOZを聴いていたのですがなんだかルイジアナの匂いとは明らかに違った聴き覚えのあるビートが聞こえてきました。あ!コレはライヴ録音です。間違いないチャーリー・チャールズだ!そうですイアン・デューリー&ザ・ブロックヘッズのライヴです。たぶん『LIVE STIFF』。なんともカッチョイイー!すぐに気づいたのも嬉しかったけど、今ニューオーリンズでイアン・デューリーがブロックヘッズが流れてるというのがなんともコーフンするじゃぁないですか。
20数年前「世界最高のライヴバンドはアメリカはネヴィル・ブラザーズ、ヨーロッパではブロックヘッズ」とあまりにも拙い知識と経験でのたまっていたワタクシですから…感慨深かったりするのです。
ノーマンとチャーリーのリズムセクション、最高です。
お知らせです。
今週土曜日12月4日に出演予定でした武蔵野ミニーさんが御家庭の事情により
出演できなくなってしまいました。申し訳ございません。
今度の土曜日、12月4日は5周年企画第6弾
『ジミー矢島バンド』となります。
ジミー矢島&
増吉俊彦(b)小西弘人(steelpan) ,渡辺紀夫(ドラム)
開場19時開演20時 チャージ1500円+ドリンク
お楽しみに!
第5夜はマダムギター長見順さんのトリオに先頃初アルバムを発表したばかりの若手Drinkin' Hoppysの組み合わせ。
最初はスウィンギン・バッパーズのコピーをやっていたというHoppys。リーダーで、学生の匂いを残すメンバーを引率しドライヴさせる富山くん(30代)は牧さんと岡地さんとの共演をかなり楽しみにしていたようです。なんと8人編成で登場の彼ら、初っ端からナット・キング・コール4連発とイイ感じ。なかなか上手いし、こなれた演奏で楽しませてくれました。ただ「前座を務めさせて…」とのことでしたがもう少し「ワンアクト」としての気概を持って演奏してもらえたら尚良かったかな、と思いました。貴重なジャンプバンド、次回に期待ですね。
そして順さん。この日はピアノでスタート。これが表現力豊かで曲のメロディを生かして素敵な手触り。牧さんのウッドベースとのデュオ曲も聴き応え十分。でも個人的にはギターで不思議なジャンプ具合を見せる最近の楽曲が良かったです。『ツイッター』という曲には感銘を受けました。『ハナウタ』はどっかで聴いたような聴かないようななんとも絶妙で素敵なメロディ。そして『地域マンボ』は名曲だと思います!
ウッドベースにパーカッション(スネア使用)のトリオとは思えないようなロックした演奏。レディーには失礼だけど…貫禄を見せていただきました。
牧さん2夜連続出演、ありがとうございました。
…すっかり過去の話となっていますか?先週末土曜日の第4夜の報告です。
出演は70年代初頭からの豊富なプロキャリアを誇る大御所(と言ってもいいですよね?)湯川トーベンさん、そしてバイユー限定ユニット!町田謙介&牧裕さんという豪華な初顔合わせ。
世間のイメージとは裏腹にブリティッシュ、シンガーソングライター、トラッド~と実は音楽的嗜好の近い3人。お互いにもちろんよーく知ってはいるものの、ゆっくり話しをするのも共演するのも初めてということでリハーサル開始時は軽い緊張感が漂っていたのでした。いや、正確には緊張感を漂わせていたのは町田さんと牧さん達だけでしたね。トーベンさんはマイペース。
この日のハイライトはこのリハーサル時でした。熾烈な先攻争い(笑)。当初は「当然俺たちが先だよ」(牧さん)と先輩を立てて準備が進められていたのですが当日になっての「先に演ってゆっくり飲みたい」とのトーベンさんの発言で一転。一度は受け入れた先輩でしたが逆リハ形式でのマチケン&牧さんのリハーサル最中に「やっぱり俺先演るわ、ふたりで賑やかに演ってるほうが後、って常識だろ」と。まさにツルのひと声で先攻は湯川トーベン先輩に決定。同じく先に演って楽しみたい体質の後輩お二人は渋々従ったのでした。
そして本番。守秘義務が有るため詳しくは語れませんが先攻の大先輩。先攻を良い事に客席で控える後輩をイジルイジル(笑)「このための先攻だったのか!!」と大いに勉強になりました。
一時間と少し、歌心に溢れたトーベンワールドで観客を魅了。先攻逃げ切りで終了かと思ったのですが甘かった。!「ベースがいるといいなぁ」と半ば強引に牧さんを呼び出し即席デュオ。ベースソロを強要。なんとディー■・★ープルのリフまで強要!なんともレア~な光景が繰り広げられたのでした。牧さんのファンは貴重な瞬間に立ち会えて感激の面持ちでありました。
2部はバイユーの誇るスーパーデュオ、町田謙介&牧裕。トーベンさんの快演を意識してかしょっぱなから気合十分の町田さん。このふたり独特の声とギターとウッドベースの繊細で鋭いハーモニーにバイユーは包まれたのでした。いやぁいつもながら素晴らしい。お客さんも時を忘れ聴き入っているようでした。
そしてアンコール。レハーサル時のトーベンさんの提案で若干の打ち合わせをしていた町田さんが改めてトーベンさんを呼び出す。「まずふたりだけのアンコールを1曲演りなよ」と言っていたトーベンさんですがなんとか登場。ギターを持ってセンターに立ったのでした。セッティングしながらポロポロと爪弾きつつ「さっきの最後に演った■■、かっこいいね町田君いつも演ってんの?」「…はい」「ふーんKeyは何?」「Dです」ジャカジャカジャカ。「うーん俺にも歌えそうだなぁ、じゃぁコレもう一回!」ジャラーンと演奏をスタート。町田さんと牧さんが本編の最後に披露した■■が再び始まったのでした。うーんなんというスタイルだ、凄い!そこから事前に少し打ち合わせたロックンロールメドレーへと雪崩れ込みめくるめくトーベンワールドが繰り広げられたのでした。当然何度もベースソロをまわされる牧さん。これまでのキャリアで1ステージでこれほどソロを弾いた事は記憶にないそうです。なんとも凄いやり口!お客さんも大歓声、凄い盛り上がり。皆さん満足して頂けたことでしょう!
でもかなり「俺様に」見えてしっかりと「芸」になっているのが流石叩き上げバンドマンの湯川さん。■■を勝手なKeyで始めず、ベースを気遣ってか同じKeyにしたように思えましたし、細かな配慮がそこかしこに。当たり前かホンモノのプロですもんねー。強力な先輩の圧力にさらされながらも魅力全開だった町田さんと牧さんも凄みを見せてくれました。
とにかく濃厚な音楽の夜でした。
ブッキングした自分に小さく満足しましたねー。