バイユー ゲイト 不定期日刊『南風』

ブルース、ソウルにニューオーリンズ!ソウルフルな音楽溢れる東京武蔵野の音楽呑み屋バイユーゲイトにまつわる日々のつれづれを

カーミット・ラフィンズ『HappyTalk』

2010-12-09 | 音楽

今やニューオーリンズの顔、と言ってもいいかもしれません。Kermit Ruffinsの2010年度の新作『Happy Talk』も紹介し忘れていた1枚です。

Kermithappytalk

最低でも年に1枚、去年はクリスマスアルバムも入れて2枚。今年もサントラに参加したりと急がしそうです。このリリースペースの順調さはズバリ「売れているから」に他ならないでしょう。毎回そんな新味があるわけではありませんが、絶対に間違いなくニューオーリンズの香りを堪能させてくれる希有なミュージシャンであるということが広く認知されているのだと思われます。
今作も1曲目からもうなんだかニューオーリンズへ来てしまったみたいです。ビッグバンドスタイルで軽快に飛ばします。3曲目のサム・クックナンバーをいつものカーミット節で歌いだしたとたんに、もう深く考えて聴く気なんてなくなってしまいます。いやあ今回も楽しいなあ。
この『Aint That Good News』は前作のジミー・クリフと同じくアルバムの看板曲ですね。続いて『La Vie En Rose』とカヴァーの幅も相変わらず広い。なんでもかんでもサッチモスタイルで聴かせているだけ、と思う人も多いのかもしれませんが、カーミットの音楽には、海を隔てて漂ってくるラテンのスパイスが絶妙にミックスされていてその歌声もけっしてサッチモそのままではありません(似てはいますが)。あからさまでない混合テイスト。ファンキーさ具合ひとつをとっても古き良きニューオーリンズだけに留まらず、当然ですがファンク以降のリズム解釈やキレが感じられます。温故知新、とでも言えば良いのでしょうか?一見古いだけに見せかけているところが憎いですね。オリジナル曲『I Got a Treme Woman』もかっこいい!

ジャケット、本人の後ろに見えるのはホームとしているライヴハウス『ヴォーンズ』でしょうか?

あああ~行きたいな。と思わせる1枚です。


30年目の日出ずる国。

2010-12-09 | 日記・エッセイ・コラム

今日12月9日はジョン・レノンが凶弾に倒れた日。

世界中で昨日ジョンの命日というニュースが流れたけれど
Far East、日出ずる国であの日の記憶を脳裏に刻んだ者としてはやっぱりカレンダーや新聞で12月9日という日付を見ると、なんとなく思い出すのです。

事件が起こったは日本時間の9日。
ニュースが流れたのが昼過ぎで、僕が知ったのは夕方。

部活を終えて冬だというのに汗まみれの身体を冷ましつつ帰宅したら
母親に「あんた、知っちゅうかね?ジョン・レノンが死んだぞね」
と言われたことを今もクッキリと思い出す。
中学2年生でした。部活帰りだったから平日だったのだろう…今調べると火曜日ですね。30年、便利な時代になったもんだ。。。
まだ実家は古い建物で庭から回ってすのこを踏んで家へ入っていた頃だ。何故だかあの頃玄関から出入りした記憶があまりない。庭に続く床まで有る窓から入ったら左上、台所に続く壁に古い時計が掛かっていたことまで思い出せる。

日付が早くやってくる日出ずる国、Far Eastのテレビやラジオの前…
昨日12月8日のジョン関連の海外ニュースは
地球は思ってる以上に丸くて広くて、
決してみんなが同じ今日を生きているわけじゃぁないことを思い出させてくれたりするのです。

昨日のこと。友人の女性が「職場で朝からずーっとジョンの曲が流れ続けてる。スローな曲ばかりで眠くなって困る」というような事を言ってた。

うーん、特にコメントは差し控えるけど
そんなもんなんですね。

確かに年間を通しても『Imagine』と『Happy Xmas』ばかりを聴く事が多いようだ。まぁ亡くなった時みたいに『Let It Be』や『Yesterday』が流れたりしなくなっただけでも良しとするべきなのでしょう。

…昨日いろんなところで『Imagine』を何度も何度も耳にしたあなた!今夜はローリークックの『偽りの英雄』を聴いてジャコ・パストリアスやアポロ計画 に想いを馳せては如何でしょうか?12月に入ってからずーっと、今日も朝から『Happy Xmas』を聴かされてるアナタ!今夜からザ・ワルツの『127E×26N(HappyNew Year)』を聴いて、いやアルバム『OKINAWANN CHRISTMAS』を聴きつつクリスマスに備え、夜の部屋でひとり踊ってみようじゃありませんか♪
ほら、『Imagine』や『Happy Xmas』も違って聴こえるように。。。。

Photo …普段あまり気にしない「この日」なのですが、30年という響きには感慨を覚えてしまいました。