AD際族

コロナ共存の広告表現の近未来観

Apple のperspective(4)

2014-09-23 23:43:25 | Mobile のMedia bible









「One more thing」
このフレーズには、スティーブ ジョブズが世界中を魅了してきた時代のイノベーションが詰まっている。消費者から観ればそれはライフスタイルを変えてしまうことで、他社からすれば、このイノベーションに呑み込まれていく。それはパソコン業界だけではない、音楽業界も出版業界も医療も消費者の周りの物 全てが関係する。これに気ずかない企業は破壊的な打撃を受けるのである。
今回のOne more thing は、発売されると噂されながら、リリースされなかったiwatch と呼ばれていたウエアラブル端末 Apple Watchだ。今回も見事に裏切ってくれた。ここにAppleのウエアラブルへの拘りがある。それはデジタルをアナログでどこまで、優しく、解りやすく、ユーザーに届けられるか?特に女性をiPhoneを持つ女性達をターゲットにしている事だ。どんな場所でも違和感のない作り、待ち受け画面は蝶が羽ばたき、黄色いバラが開花する。そして防水、18GOLDも販売されるようだ。我々はついつい、デジタルの優越感に浸る。4k、8kと、でも人間は優れた緻密なアナログでできていることを忘れてしまう。脳は音をどう認識しているのか?調べた事があるが、人間の音の認識は猫と似ているらしい。耳から入ってくる音をパルス 即ち01010101と言う信号を脳で変換し、音として認識しているそうだ。
オーディオ業界でもCDではなく、レコードプレイヤーのそれも馬鹿高い数十万、アンプも真空管の数十万、数百万円の物が売れている。デジタルに移行すればするほど、逆にアナログへと向かう。Appleがウエアラブル端末を出したことにより、今までのiWatchと呼ばれたものが、人に優しかったか?来年の春にはわかる事だろう。時計を着替えるから、iPhoneを持っていたらその場、その場で七変化、いやそれ以上に変化するであろう。もはや、シャネルもカルチェもロレックスも要らない。iPhoneを持つものにとって手放せないウエアラブルとなるだろう。