AD際族

コロナ共存の広告表現の近未来観

嘘のないワンシチュエーション

2014-04-22 21:45:12 | アイディアのIdentity



実証CMでは絶対にカットを割ってはいけません。割った時点でどんなに凄い映像が撮れたとしても観ている側には疑念が浮かぶものです。




日本でも人気のアクション俳優、ジャン=クロード・ヴァン・ダムが出演し話題となっているボルボのトラックのCMです。
エンヤの「オンリー・タイム」が流れる中、腕を組んで眼を閉じているヴァン・ダムさん。 ところが彼は「とんでもない事」をやっているのが判明します。
なんと、バックする2台のトラックのサイドミラーの上に立っていたんです!もちろん、腕は胸のあたりで組んだまま。
このCMは、ボルボの最新技術、ボルボ・ダイナミック・ステアリングの性能をアピールするためのデモンストレーションだそうです、撮影はスペインのとある滑走路を閉鎖して行われたそうです。
NY ADC ブラック キューブも獲得しました。いやはや凄い撮影です。
多くのパロディもYouTubeにアップされています。





なんでも出来てしまうこのデジタル時代だからこそ、アナログが大切 貴重なんです。

テレビの視聴率と命の重さ(1)

2014-04-22 01:21:28 | 今そこにあるメディアのリスク



今日も韓国の沈没船のニュースをつたえております。惨劇から5日が経ちこの船に乗り合わせた修学旅行生の家族達の疲労と怒りは頂点に達しているでしょう。HUFF POST Japanが、韓国メディアのその醜悪な報道を炙り出しておりました。

(以下 HUFF POST Japanより抜粋させて頂きました。)

生徒が全員救助されそうだという報道が相次ぎ、午前11時ごろには生徒がすべて救出されたというニュースが生徒の親に伝わった。しかしすぐに事実でないと報じられた。行方不明者数は発表ごとに変わり、乗客の数さえも不明確になった。政府が発表する行方不明者の数はゴムひものように伸び縮みした。それに応じてメディアの訂正報道が続いた。
一線の記者の一人は、こんなにめちゃくちゃな政府統計は初めてだと不満を吐露した。しかし、果たして政府の統計だけが問題だったのか。午前10時前後に始まった各メディアの速報レースもめちゃくちゃだった。インターネットとテレビ・ラジオ、公共放送とケーブルテレビはどれも、惨事から得たすべての情報を先を争って「速報」の名で配信した。政府が発表すれば受け売りした。誰も疑う余地がなかった。知りたいという意志より、知ってもらおうという意志が勝った。

正確な情報より迅速なニュースが重要だった。記者ではなく、速記者だけが存在しているようだった。メディアの現状がはっきり分かった。事故現場の珍島は、ポータルサイトを舞台にしたメディアの速報の戦場となった。数多くの茶番が、メディアの記事という美名の下に掲載され始めた。

「タイタニック、ポセイドン...船舶事故を扱った映画は?」という、信じられない見出しを掲げた「イートゥデイ」の記事は午後2時40分ごろ掲載された。非難が殺到しようとどうでもいい。炎上させてトラフィックを稼ごうとする下心が見え見えの記事だった。

一方、複数のインターネットメディアは、客船の保険加入状況に注目する記事を送稿し始めた。朝鮮ドットコムは「セウォル号の保険は、生徒が東部火災保険、客船はメリッツ船舶保険に加入」との見出しで記事を配信した。このネット記事に刺激されたのか、公営放送MBCは、保険の条件に応じてどのような補償を受けられるのか、詳細な分析を放送した。保険会社の陰謀説が提起されてもおかしくない茶番劇だった。いやはや、被害者の家族の事など全く考えていない報道です。
日本のメディアの報道、その質を高めたのは、多くの殺人事件や惨劇、特に浅間山荘事件、オウムのサリン事件、阪神淡路大震災、そして3年前の東日本大震災等、多くの事件、事故を経験する中で視聴率だけを追い求めてきた報道から、そこで学べき事と報道の善意を育んできたからこそ、今の報道姿勢が出来上がったんでしょう。でも福島原発事故の報道はどうでしょうか?原発と見かけの実績のない「アベノミクス」の報道には如何せん納得はしませんが、、、。
但し人命に関しては、この国は唯一尊んで来たことは事実です。