南無煩悩大菩薩

今日是好日也

嘘。

2005-02-12 | 日日是好日。
口が 虚ろになること。
くちへんに うつろ。

うそ。

しどろもどろで 要領を得ない。
口から出た言葉が めくるめく色を品を変える。


明治生まれだった ばあちゃんの遺言。
無学ではあるけれども 自信を持って生きるための要諦。
母の口癖も同じ。
やさしいばあちゃんが 閻魔様になる瞬間。

・・・。

自分がされて いやなことは 人にもしてはいけないよ。
嘘をつくのは それが悪いことだと思うからだろう?
嘘をつくのは 相手を騙せると思うからだろう?
悪いことができても 相手を騙せても 人様はちゃんと分かってるんだよ。
ああ。この子はこんな子なんだとね。
わかったかい。

・・・・。

このごろの嘘八百の風潮は たぶんその嘘が 悪いことだとも 騙していることだとも 思っていない大人が増えているのだろう。
嘘をついてごめんなさい。という気持ちがないから、人様もちゃんとが分からなくなっていく。
口が虚ろではなくなってきたらしい。
自分は正直なのか、アホやから嘘が付けないのか、分からなくなるような時代は悲しい。


寝小便したり 隣の美代ちゃんとのお医者さんごっこを隠したりする嘘とは、次元が違う。
個人で責任を取れるものなら、嘘も方便ということも確かにあろう。
他人様に迷惑かけるのを分かっていながらの嘘は罪深い。
閻魔様が舌を抜くのは 無責任な嘘を 無責任につき 無責任に忘れ去る人たちだ。

・・・・。

いいかい。
ああ。この人生よかったな。
と思えて死ねることが一番幸せなんだよ。
恥かしがらずに 本当のことをいってごらん。
堂々と生きていくんだよ。

・・・。

チョー嘘つきだったぼくが、今あるのは 嘘のおかげ。嘘のおこげ。
もとい。

人が誠実になるのは、自分自身が誠実で居たいからに他ならない。


南無煩悩大菩薩。

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