南無煩悩大菩薩

今日是好日也

人生は椅子取りゲーム。

2014-03-13 | 壹弍の賛詩悟録句樂帳。
(illustration/source)

人生は椅子取りゲーム。
満員電車に乗り込み、
あきらめて途中下車せずに立ち続けていたら、
あるとき目の前の席が空いた。
 ――『人生の歩き方』より

やなせたかし さんの言葉です。

「アンパンマンの作者は私です」と言うと、たいていの人はびっくりする。

まさか90歳過ぎた作家が描いているとは、想像できないのだろう。作者はせいぜい50歳ぐらいと思っている人が多いのではないか。

50歳は、実はアンパンマンを描き始めた年齢だ。それはやがて1973年に、『あんぱんまん』という絵本になる。だが、評判はさんざんで、何十年も出し続けるシリーズになるとは、予想もできなかった。

漫画家として独立したあと、舞台演出、詩の雑誌の編集や絵本づくり、テレビ出演など、頼まれるままにいろんな仕事をしてきた。漫画の代表作がないままに、多くの先輩・後輩の活躍をさびしく目で追う日々が続いた。

それでも漫画家であることをやめず、ぎゅうぎゅう詰めの満員電車のように才能がひしめく漫画界に、あきらめることなく立ち続けていた。すると、あるとき、目の前の席が空いた。70歳になる直前、アンパンマンのアニメ化の話が持ち込まれ、それから一気にブレイクしたのだ。

「継続は力なり」というが、あきらめないでひとつのことを思いを込めてやり続けていると、ちゃんと席が空いて、出番がやってくるものなのだ。
(切抜/記事
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2 コメント

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煩悩先生へ (sugiura)
2014-03-13 16:09:17
この漫画は全く知りませんでした。20年も信念に基づいての下積みの創作活動。

頭が下がるだけでなく我が身を振り返ると恥じ入ります。忘却に突進。
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目指す椅子 (無屋)
2014-03-14 16:33:54
上を望めば限りがないと 下を見て咲く百合の花
返信する

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