南無煩悩大菩薩

今日是好日也

我々の宿しているもの。

2020-07-12 | 世界の写窓から
(photo/source)

セルクナム族はとても複雑で興味深い部族です。

彼らの絵は宇宙全体を表している。宇宙を絵と言う形に変容させて体に描いたのです。セルクナム族にとって星は祖先の魂だ。

人間が心の奥底で探しているものは、自分たちの祖先です。宇宙をもっと身近な存在にしたいのです。

どちらも同じだ。祖先や戦士の魂として星を見ることで、彼らはすぐ近くに宇宙の存在を感じられました。死者はそこにいるとね。

では、人間の願いとは?

望遠鏡や宇宙探査機を使って探している夢は、宇宙を近い存在にすることです。

宇宙への深いノスタルジアから技術の進歩は生まれた。すでに知っているものを再び取り戻すためだ。人間が本質的に知っていて懐かしく思うものをね。

―ラウル・スリタ

1883年に入植者たちが到来した。

金鉱目当ての山師、軍人、警官、牧畜業者、カトリックの宣教師、何世紀も水と星と共に生きてきた原住民たちは、その世界が崩壊する悲劇に直面した。

そして信仰と言語とカヌーを奪われた。彼らが着せられた古着には文明が持ち込んだ病原菌が付着していた。それが原因で50年以内にほとんどが病気で死んだ。

生き残った者たちは「先住民狩り」の標的になった。「睾丸一つに一ポンド」「乳房一つに一ポンド」「子どもの耳一つに10シリング」だった。

私は自分にこう問いかける。「ほかの惑星でも同じことが起きたのか?最も力を持つ者は、どこの星でも他者を支配したのか?」

たった20人になった末裔は言う。「神」という言葉は私たちにはありませんでした、神を持たないから。「警察」という言葉もありませんでした、私たちには必要ないから。

ー引用/真珠のボタンより

Taisen Deshimaru - Maka Hannya Haramita Shingyo  

我々はどこからきて、どこにいこうとしているのか。

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