私達の眼を楽しませる落葉樹が、紅く染まるか、黄に染まるかでは、違うメカニズムが働いているという。
摂氏8度を下回るようになると、葉の付け根に層ができ、光合成によって葉でつくられる炭水化物の移動が妨げられ、葉には糖分が蓄積される。
この糖分が、紅色色素のアントシアンに変化する事で紅の葉が生まれるようだ。
一方、黄色の葉は、同様に葉の機能が衰えるとともに、葉緑素のクロロフィルが分解され、その中にある黄色の色素のクロチノイドが表立ってくる為といわれている。
寒暖の差が激しいと余計に鮮明になるというのは、葉で作った物質がより多く残留するから。
厳しい環境を潜り抜けるほど、自然は美しくかつ鮮鋭なものを創るようにできているらしい。
クロウチノイドでアトアンシヤン か。