咲とその夫

 定年退職後、「咲」と共に第二の人生を謳歌しながら、趣味のグラウンド・ゴルフに没頭。
 週末にちょこっと競馬も。
 

揺れる既存政党・・・愛知の陣

2011-02-09 22:21:10 | 報道・ニュース
 6日、投開票の行われた愛知県知事選と出直し名古屋市長選、さらに名古屋市議会解散の賛否を問う住民投票で、「日本一愛知の会」の大村秀章氏、「減税日本」の河村たかし氏がそれぞれ圧勝した。

 また、市議会解散への賛成票は、住民投票の7割を超える結果となり、今回の選挙戦で連携した大村氏、河村氏の陣営の3連勝となった。

 知事選及び市長選とも既存政党推薦の候補もそれぞれ出ていたが、中京都構想を掲げる大村氏、河村氏、さらに減税や議員報酬半減の主張をすることで住民が大きく反応した結果である。

 また、今後河村氏に同調する市民が、出直し市議会議員選で過半数を得るための候補者も準備しているが、投開票は来月の13日に決まったらしい。

 益々、全国からこの愛知県における選挙戦が注目の的となるであろう。

 河村たかし氏は、以前民主党の議員であったころ、某TV番組で独特の名古屋弁で、時折り突拍子もないようなことを発言して、出席者のヒンシュクを買う場面もあった。

 ところが、前回の名古屋市長選に立候補し「10%減税と議員報酬半減」などを掲げ当選し、議会との摩擦を得ながらここまで忍耐強く戦う姿勢をみせる様子に第三者として凄い人だねと感心させられた・・・・・このようにまじめに物事に取り組み住民のことを思っているとは。

 一度、議員になって先生呼ばわりされたり、権力の座に胡坐(あぐら)をかくと二度と降りたくなくなり、既得権を大事にして自分の代から親族につなごうとする輩(やから)が多い中、河村氏はその仕組み再編への挑戦とも言える。

 同氏が主張するように「議員になりたくても既得権を持つものが幅を利かせて、誰もがなれない」「庶民は高い税を払って困っているのに議員数も多く、議員の報酬が高すぎる。」「市民税を10%恒久的に減額し、議員報酬も半減する・・・」との考え方は、多くの市民が同調するところであろう・・・・それが、この結果である。

 ただ、やみ雲に減税を推し進め結果として財政破綻とならないようにするためにも、無駄をなくす努力が必要であるが、そのあたりも既に考えての行動と思う。


 大村氏も自民党から除名処分を受けながらの立候補であったが、一部の国会議員などが公然と同氏を応援するなど自民党内部もガタガタの様相である。また、存在感のうすい谷垣禎一自民党総裁も大村氏の除名処分問題を「総務会長預かり」で保留させたままとの報道もある。

 今回の選挙戦は、大阪都構想を描いている橋下徹大阪府知事も、今後の東京都・大阪都・中京都の三都連携を目論み、エールを送っているとのこと。

 一方、河村氏の手法については、いろいろと批判の出ているところである。また、鹿児島県阿久根市のような独裁を懸念する声もあるらしいが、そこは市民がしっかりと監視の目を行き渡らせて、公約違反とか独善的になればリコールすればいい・・・・真面目一本の河村氏なら大丈夫と思うけど、懸念は民主党元代表小沢氏と意気投合の面。


 現政権与党の民衆党の地盤ともいえる愛知県下での惨敗に党執行部をはじめ、菅首相などにとっても今後の政局を占ううえでもこの上ない敗北であろう。

 今後、日本の既存政党にとっては、地方からの新たな大きなうねりの中に埋没しかねない事態も想定される大きな意味での選挙戦であったと思われる。

 当方の住んでいる地域、ここまで気骨のある人物が出てくるとは思われないが、将来の道州制へ動く中で思わぬ事態も起こるやも知れない・・・・。(夫)


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