AND部 / OR部の話は、私の頭の中である程度の整理ができてからにします。要はパターンマッチング部と実行部のことで、論理学の「→」、つまり「ならば」のこと。通常は、A→Bは、述語Aが成り立つならば述語Bが成り立つ、の意味ですが、計算エンジンとして考えるときは背理法なので、述語Aが成り立つためには述語Bが成り立つことを示せば良い(ただし反例を期待する)、となります。
うむ、背理法や三段論法の構造で分かるように論理学は一筋縄では行きません。他の数学分野と同様に直感には限りがあって、こつこつと公理から定理の証明の手順を踏まないととんでもないことになりそうです。
本日、昼食のついでに職場近くの量販店のゲームコーナーに行ったら、目の前でPS5が売れていました。どうやらディスクドライブ無し版みたいでした。それと、ネットで言われているようにPS4がすっからかん。
旺盛な需要とはこの事。ソニーにとっては嬉しい誤算と想像します。PS4とPS5はそれまでとは違う意味での比類無きマシンになったと思います。米国ソニー、よくやる。ある意味、かつてのソニーの良いところを全て持って行ったような気がします。しかも、ハードもソフトもネットワークも米国製だと誇って良いもの。もちろん我が国の貢献もあるでしょう。どこまで行くのか楽しみ。
原始デジタル計算機の話に戻ると、ホームコンピュータ革命を起こしたごく初期のマイコンIC、インテル8080とモトローラ6800は今から振り返るとよく練られたマシンだと思います。そう、もうすでに素直なマシンでは無く、それまでの米国の伝統というか技術の蓄積が詰まっていると思います。ウィキペディアで見ると8080のトランジスタ数は6000程度、6800は一年後発なので多少有利でトランジスタ数は4000個程度だそうです。
当時はTTLとCMOSの端境期で、たしかNMOSと呼ばれる技術が使われていたと思います。この場合、トランジスタというかFETの相手は抵抗接続になったFETで、こちらをトランジスタとして数えているかどうかが気になります。CMOSではMOSFETの相手は相補的MOSFETで、1入力につき2個のトランジスタが接続されます。
ゲート数という場合は論理出力の数で数えますから、ええと、私の感触として3~6入力が1出力なので(FPGAがこの構成)、入力数÷(3~6)がゲート数と思います。現在のCPUでは1チップで1億トランジスタは普通と思います。
我が国(日本)を代表するOS、TRONの創始者、坂村健氏は今は100万トランジスタの世界だ(インテル80286の頃の話)と、たしか言っていましたから、この時にはコンピュータはめくるめく時代に入っていた、と思います。我が国ではそのころ、8bit機のMSXが流行っていました。
すみません、老人っぽく愚痴になってしまったような気がするので、ちょっと休憩してから続けます。