入力系では普通のタイプライタ風キーボードが続いています。マウスも成功した入力機器で、外見は最初の頃とほとんど変わっていません。
ノートパソコンのキーボードは今は平たいのが主流で、全体の厚さを抑えるための工夫でしょうけど、手軽な入力では普通に使えると思います。奥行きが取れれば、いわゆるシリンドリカルステップスカルプチャが最終形態みたいで、しかし、昔の機械式タイプライタ風のガシッとした手応えのは珍しくなったと思います。
日本語入力ではかな漢字変換システムが成功していて、コード入力だったか連想入力だったかはちっとも流行しませんでした。これもごく初期の文節変換で実用に達していたと思います。その次は、富士通OASYSで普及したか、最後に変換した漢字熟語が候補として最初に出てくるシステムで、今はひらがな15文字程度の単位で予想変換が加わっている感じ。
今のPCの標準配列は日本IBMの5550あたりがルーツで、日本語ワープロ用の英数/ひらがな、無変換/変換キーが付いています。これはこれで快適でしたが、今はATOK風のスペースキーが変換キーになるタイプになっているので、この4キーはあまり使わなくなり、市販されているキーボードでもあまり位置や大きさにこだわりは無いように見えます。変換キーの発想自体はPC-9801あたりが最初だと思います。
私の持っているノートパソコンではInsertキーがひどい扱いの位置にあって、ネットでも不要キーのトップに上げられている始末。Altキーは私はあまり使いませんが、多分ゲームでは多用されていると思えて、それなりの位置と大きさを確保しています。
PC-ATで矢印キーの上にある6個のキー、Insert, Delete, Home, End, PageUp, PageDownの中で、確かにInsert以外はよく使っている気がします。
元々は何だったか。多分、紙に打つタイプライタの感じで上書きが主流だった時代があって、Insertでスペース文字が挿入、Deleteで文字削除の体系だったかと思います、いや、うろ覚えです。今はemacsエディタみたいにカーソル位置に挿入が当然なので、Insertが目立たなくなりました。