PS5 proの新機能はやはり小出しにしてきたようです。光線追跡用のハードがPCよりも先行して採用されたとのこと。このあたりはゲーム機ならではの感じがします。
とはいえ、この手の技術を私は特に追跡はしていないので、以下、激しい私の想像が混じりますので、いつものように引用はくれぐれもご注意下さい。
光線追跡法を厳重にやろうとするとすさまじい計算量になるので、現状では部分的なものになるはずです。おそらく特定の対象から特定の対象や光源が見えているかどうかを判断するだけと想像します。それでも、従来は影などは普通のオブジェクト並みに計算していたはずですから、これが半自動化されると有り難いと思います。
このあたりは何を言っているのか、コンピュータグラフィックスをやっていないと厳しいかと思います。通常のポリゴン処理では光線は数個の光源から発射されたと想定しますが、途中のオブジェクトは完全に貫通してしまいます。わざわざ計算しない限り、影も何も付きません。表面の向きに応じて照明の反射率が変わるので立体に見えるだけです。この状況で、影や鏡面反射を付けるとしたらどのように計算したら良いかは、かなりの準備と計算量が必要と想像に難くありません。
さらに、間接照明などは雰囲気を出しているだけで、通常は単なる絵です。本来の意味の光線追跡だと、こんなのも律儀に計算すべきですが、そこまではやらないでしょう。
と、私の想像の範囲で計算量を絞るとしても、結構な計算量となるはずです。どこかできっちりとした解説があると有り難いのですが。
ゲーム内では割と効果がよく分かるはずですから、たまには技術面にも注目するのはありと思います。