本日は気温は上がって、しかし暖房を切った人がいて全員寒いとか。来週はまた少し冷えるとのことです。
とある一般向け数学雑誌の特殊関数の話題を集めた本を眺めていて、二項定理の所でニュートンが係数を負で無い整数から有理数に拡張するのに成功し、次々と具体的計算を開始したとか。
おそらく数学科では常識の事でしょうが、私は初めて見たような気がします。これはもっとずっと以前に知っていたかったです。ニュートンが夢中になったのがよく分かります。
いわゆるパスカルの三角形を実数に持って行くことに相当し、ベータ関数と呼ばれているはずですが、ベータ関数の言葉は少し出てくるだけです。
特殊関数の中でもガンマ関数はやや特殊で、記述によると普通に構成できる微分方程式の解では無い、とのこと。パスカルの三角形も(ガンマ関数の整数点の)階乗も確率・統計で出てきますから、私の大学時代からの関心事の範囲です。それでもこの有様。
ベータ関数はガンマ関数の組み合わせで記述されているのが普通の数学辞典です。が、何となくベータ関数の方が基本的で、ガンマ関数の方が導出されたような気がしてきました。今後、関係の話題に注意したいと思います。
ううむ、この歳になってやっと気付くとは不覚。まあ、時間的にはたっぷりあるはずです。この本には、以前から知りたかった超幾何関数の項目がもう少し先にあります。
一般向けの数学雑誌の記事のためか、数学者がやや気楽になっている感じで、インスピレーションの素を素直に書いています。こういうのは、他分野で数学に関心のある私のような者にはとても参考になります。
巻頭の一松信先生の前書きに特殊関数の非常に良くまとまったまとめがあって、こちらも私にはとても参考になりました。ただ、ここに出てくるベッセル関数や球面調和関数などの一群の関数は本体には出てこないみたいで、これらは他の本を当たるしか無いようです。