本日は一日出張でした。昼休みが長かったので、その1961年と1965年刊の現代数学の教科書を読んでいて、特に集合と位相に絞った本ではないので、今読んでいるのは群・環・体の所です。
群は対称性を保つ操作のことで、図形の平行移動(並進)・回転・鏡映のセットが最も分かりやすく、しかし「現代数学」なのでいわゆる抽象群の話に終始しています。図形の群論などが分かっていればそれほど難しくはない、と思いますが、具体例を知らないと厳しいかも。
環は整数のこと、体は有理数と実数のこと、と割り切れば、このような展開もあるのかです。
どちらも懇切丁寧な解説で、増刷が続いている理由だと思います。具体的な書名は全部をざっと読んでから覚えていれば書きます。
私にとっては思わぬ拾い物でした。この歳になって正規の現代数学の教程を学んだ気になりそうです。私は生物系ですから、大学の数学は線形代数、微積分、統計で終了していて、物理学は総論のみで、ベクトル解析が出てきて、しかしgrad/div/rotで終了です。力学は2次の常微分方程式まで行くと少し楽しいですが、高校では一次のみ、つまり斜面と滑車なので退屈だったのを思い出します。
プログラミングや電子回路はほぼ独学です。電子回路はアマチュア無線の試験のために通信教育を受けただけで、後は市販の解説書や関連雑誌などからの知識です。プログラミングはNHKの教養講座のFORTRANが最初で、後はおなじく解説書と関連雑誌からの知識でした。つまり、いわゆるたたき上げに近いです。
たたき上げが怖いのは、必要な基礎知識の一部がごっそり抜けている場合があることで、大学などでの正規の教程は重宝です。しかしその道のプロにならないのなら無駄となる部分も有りそうで、悩ましいです。