愛知学院大学青木ゼミのブログ

愛知学院大学商学部青木ゼミの活動を報告するためのブログです。

師走

2017年12月17日 | 卒論
今年度の卒論提出締め切りを先の金曜日迎えました。うちのゼミでは4年生2名が何とか教務課に提出しました。ただし,「無事終了」かといえば,それには程遠く。

卒論の体裁は整えていましたが,内容には問題山積です。何しろ両方とも,結論が欠落しています。不十分に調べ物をした結果の報告にとどまっています。結論のない論文などありえないのですが,現状ではそうなっています。したがって,今後1か月かけて,書き直してもらいます。冬休み中にじっくり調査と思索を続けて,休み明けに再提出してもらう予定です。2つとも,先行研究の渉猟や現状分析のような春学期には済ませておかなければならなかった基本的な作業をおろそかにしたためか,例年と比較して仕上がりが悪かったといえます。11月も後半になって,ある4年生が文献の渉猟と読み込みが甘いが故に執筆が進まず,まごまごしていたのを見かねて,私が1時間足らずで必要な文献を調べあげて入手し,それをその4年生に渡して執筆すべき事柄を指示した場面がありました。さすがにその時恥ずかしさを感じて欲しかったところです。

学部全体に,提出期限までに,体裁(要求される字数)を整えて,提出しさえすれば,単位は取得できて,卒論は無事終わりという意識が蔓延しています。それを払拭すべく,うちのゼミでは例年,一度提出しても,不十分な点があれば継続的に改善を図るように,冬休みに書き直しをしてもらっています。学生生活最後の冬休みを,学生生活の集大成をまとめ上げる期間として欲しいのです。

来年1月13日土曜日にゼミ内で卒論の審査会を開きます。提出した4年生相互,下級生(2,3年生)によって,卒論を採点してもらいます。その結果を受けて,成績評価を決定します。

1人30分間の持ち時間で発表してもらう予定です。例年通り,発表レジュメをA4用紙1枚に限定し,発表内容の焦点を絞ってもらいます。そのうえで,他にパワーポイントで説明補助資料を作成してもらいます。内容の改善に加えて,4年生にはプレゼンテーションの能力をしっかり身に着けて卒業して欲しいと考えています。

なお,3年生の研究発表も2つともやり直してもらっています。先月うまくいかなかったアンケート調査をやり直してもらい,その結果を卒論審査会の時間に発表してもらいます。ゼミ生には plan do see に基づいて,常に反省によって改善し続ける姿勢を身に着けて欲しいと考えています。したがって,「課題を期限に提出したらそれで終わり」にはしません。反省と改善,これらが人の能力向上には欠かせないのです。



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