愛知学院大学青木ゼミのブログ

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卒論再提出

2019年01月31日 | 卒論
秋学期の定期試験が終わりました。現在採点中です。それと同時に,4名のゼミ4年生の卒論も確認中です。

昨年12月14日締め切りで提出された卒論を,その直後一旦4年生に返却し,書き直しを指示しました。本人たちも不十分であることは重々承知していたので,書き直しは当然であるとして,冬休みの期間,もう一度文献を読み返すなどの作業を行いました。

概ねその書き直しが完了した段階で,1月22日の補講日に,卒論発表会を開催しました。卒論発表会での発表後,4年生たちはさらに修正を行い,昨日再提出しました。現在私はそれを読んで,書き直し個所を確認しています。

卒論発表会において,ゼミの4年生による卒論内容のプレゼンテーションに対して,2,3年生たちが評価しました。その評価を受けて,書き直し個所を私が確認して,成績評価します。

今年度,4つの卒論の内容は,つぎの通りです。

製茶業界の発展の鍵が緑茶生産者によるブランドの確立であるとして,既存の緑茶ブランドの事例を基にして,今後のブランド化のあり方を考察したもの。

少子高齢化が進行する中,ゲームセンターの生き残りのため,高齢者と孫の組み合わせをターゲットにして,孫の利用経験を促進して,それをてこに長期的な来店促進を進める策を検討したもの。

事前期待の水準とパファーマンスの知覚水準の一致不一致を軸とする顧客満足研究をレビューして,その問題点を検討したもの。

マーケティング業界で一般的な,インターネット上のクチコミに関するモデルAISASの問題点を指摘し,その修正の可能性を検討したもの。

製茶業界のブランド化の研究は自分の家業を取り上げたもの,ゲームセンターの生き残り研究は自分のアルバイト先の事業を取り上げたもので,自分に身近な出来事を卒論テーマとしています。その一方,顧客満足研究の再考やクチコミ・モデルの再考は理論研究であり,ゼミにおける勉学で感じた疑問を卒論テーマに結びつけています。

いつも,どういう動機でも構わないので,とにかく具体的に,自分なりの研究テーマを見つけて欲しいとゼミ生には諭しています。具体的なテーマを決めることが最重要課題なのだと。今回,4つとも,書き直し期間中に,ようやくテーマが具体化しました。論理展開に無理があったり,調査が不十分であったり,結論が不明瞭であったりと,色々と問題点はありますが,ともかく自分なりに具体的なテーマをひねり出してくれたので,卒論執筆の教育的意義はあったと感じています。

2月7,8日に学内研究発表会において,4つとも発表することになっています。さらにもう一度,発表内容について悩んでくれたら,大学における学修のすばらしいまとめとなるでしょう。

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