愛知学院大学青木ゼミのブログ

愛知学院大学商学部青木ゼミの活動を報告するためのブログです。

春学期の山場

2011年06月13日 | 名古屋マーケティング・インカレ
6月も半ばに至り,ゼミでは春学期の山場を迎えています。

ゼミ3年生は今月25日開催の名古屋マーケティング・インカレ1回目中間発表会の開催と発表準備に忙しくなっています。今までの1回目中間発表会では,たいていのチームは,この先こんなテーマで研究発表を展開する予定です,という予告を述べておしまいでした。しかし,それでは夏休みという最も時間の使える時期に,テーマの具体化を行うことになってしまい,肝心の仮説の立案やその検証,結論に向けた論理の構築は秋学期に入ってあわててやることになります。

時間的余裕のある夏休みに,仮説の立案と検証,論理の構築という最も難しい作業を行って欲しいのです。そのためには,6月の中間発表段階で,大まかなテーマの説明や発表の予告ではなく,具体的に何を明らかにするのか,そのためにはどんな理論や方法を用いるのか(アプローチといいます)について,明確に説明できるようにして欲しいと思います。これらが具体的であれば,仮説は比較的容易に導出することができるのです。そして論理の構築も自ずと進みます。

現状では,うちのゼミのチームは予告ができれば御の字というレベルにとどまっています。各チームは電子マネーやタブレット端末の普及を考えるという,大学生が考えそうなありきたりの題材を扱うことを宣言して終わりです。なぜ,そうなっているかというと,社会現象の表面を追いかけているだけだからです。幅広く,特定現象の周辺の動きを記した文献,要因や原理を追究した理論的な文献,似たような現象の歴史を記録した文献をきちんと読んで理解していないからです。口酸っぱく毎週のように,きちんと調べるようにと指示していますが,ゼミ生たちは今一つ理解して実行していない様子です。中間発表会で大いに恥をかけば変わるかなと思っています。

4年生は7月に卒論テーマを提出しなければならないので,6月中に執筆の見通しを立てなくてはなりません。したがって,今月中に,具体的なテーマ,仮説,検証方法,目次案を練り上げてもらわなければなりません。しかし,先月発表を行ってもらったところ,思いつきのテーマをわずか数行書いただけのレジュメをこしらえて,あいまいな予告をするのみの発表が続出でした。就職活動が忙しいのは分かりますが,その一方で履修教科数は少ないので,時間的余裕がまったくないとは言えません。しかも昨年度マーケティング・インカレを経験しているので,やり方は分かっているはずです。どうもぬるい雰囲気なっています。

ゼミ4年生には今週から2回目の発表を行ってもらい,テーマ,仮説,検証方法,目次案を示してもらう予定です。いい加減な発表内容の場合には,特別に3年生の前で発表してもらう予定です。「上級生なんだから,下級生に手本を示してもらう」ということです。ゼミ3年生には,悪例で,反面教師になるかもしれませんが,4年生は恥をかいて,反省する機会を得てくれればいいと思っています。




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