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愛知学院大学青木ゼミのブログ

愛知学院大学商学部青木ゼミの活動を報告するためのブログです。

名古屋マーケティング・インカレ・ゼミ総括

2011年12月05日 | 名古屋マーケティング・インカレ
第6回の名古屋マーケティング・インカレが終了しました。ゼミの活動を総括します。本大会では2チームとも堂々とした発表はできませんでした。私の評価は「あかんかったな」の一言です。2チームとも主張を支える根拠が弱く,説得力のある論理が構築できていませんでした。この根拠はデータと理論双方を指しています。

説得力のある発表ができなかったのは,自分たちの仮説や主張を決定する時期が遅かったためです。前日になってようやく主張が固まったという状況ではすっきりした論理が構築できるはずはありません。論理が構築できなかったうえに,プレゼンテーションの練習も十分行うことはできませんでした。

なぜこういう状況に陥ったのかといえば,チームのマネジメントに問題があったからです。今回,例年以上にチームのまとまりがなく,マネジメントがへたくそなのに驚きました。

何も貢献しない(ほとんど何もしない)メンバーがいて,それに対してチームを引っ張るメンバーが怒るということは例年見られるのですが,今年は,リーダーの指示を無視する(約束をすっぽかす),連絡すら取らないというメンバーが複数現れたことに驚きました。そういうことをしておきながら,正規のゼミの時限には平然と出席している。さすがに,ゼミ生だけでなく私もあきれました。結局,何名かには私から勧告してチームから外れてもらいましたが,チームには介入しないことをゼミの方針にしていたので,これは異例の展開といえます。

努力を傾けるメンバー間にも問題がありました。自分の思いつきの考えを言い合うばかりで,意見集約をうまく図ることができず,時間を浪費する場面が多々ありました。

意見集約のためには,集約の方向性を示す概念を提示することが必要です。そして,その方向性の下,個人の意見を修正すること,複数の意見を踏まえて別の考えを導出することが必要です。その過程では,せっかく苦労して個人が導出したいくつかの意見は捨てられることになります。その際,リーダーを中心に取捨選択を進めますが,リーダーが強引に自分の意見を押し付けるのでなく,より説得力のある論理の構築という観点で,メンバーの同意が得られるようにそれを進めなければなりません。そして,いったんチームの方針が定まれば,個人としては本意でなくとも,メンバーはそれにしたがってつぎの作業を始めなければなりません。

これらは,チームリーダーのリーダーシップと他のメンバーのフォロワーシップがうまくかみ合ってこそ実現するのですが,ゼミ生たちはそもそもリーダーシップやフォロワーシップをきちんと考えてことに当っていませんでした。

何も貢献しないメンバーが例年以上に多くいたためか,ゼミ全体で研究発表にかける意気込みが例年よりも下回ったことも,堂々とした発表ができなかった理由かもしれません。秋学期に入ってからのゼミの雰囲気はいいものではありませんでした。

ちなみに,今回最優秀賞を得たチームを輩出したのは名古屋学院大の濱ゼミでしたが,そこはゼミ全体で意気込みが強く,各チームのかけた努力は他大学のゼミを上回っていました。最優秀賞以外の発表も優れていました。各チームは,名古屋マーケティング・インカレに加え,大阪で開催される日経ビジネス協賛の西日本インカレにも参加していました。そして昨年度経験者の4年生がつきっきりで今年度参加の3年生を連日指導していたそうです。うちには見られなかった光景です。

私の方からチームのマネジメントに早い段階で介入すべきだった,そして研究発表への努力をもっとけしかける工夫をすべきだったかもしれないと反省しています。名古屋マーケティング・インカレ自体は大成功だったためか,かえって,うちのゼミの低調さを無念に思います。

今年の結果には,ゼミ生,教員双方とも大いに反省しなければなりません。そして,それを今後のゼミの運営やゼミ生の能力向上に活かせるような方策をあれこれ考えなくてはなりません。
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名古屋マーケティング・インカレ本大会

2011年12月04日 | 名古屋マーケティング・インカレ
12月3日午前9時から午後6時に,第6回名古屋マーケティング・インカレの本大会(日経ビジネス協賛)が名城大学において開催されました。今回は,愛知大学,愛知工業大学,愛知淑徳大学,名城大学,名古屋学院大学,愛知学院大学から25チーム120名の学生が参加しました。また,日経BPより日経新聞社の田中陽氏はじめ2名の特別審査員をお招きしました。

午前中に5つの発表グループに分かれて全チーム発表の予選が行われ,学生による相互評価(採点)によって各グループにおいて優秀賞を決定しました。午後は各グループから勝ち上がったチーム(優秀賞)による決勝の研究発表が行われました。

優秀賞は以下の通り。

名城大学 仙石MASANA
名古屋学院大学 2MAN
愛知大学 ダンデライオン
名城大学 しえいく
愛知淑徳大学 bear★bear
名古屋学院大学 オラクル,前以上にすぐ来る

同一発表グループからbear★bearとオラクル,前以上にすぐ来る2チームが選ばれましたが,得点差で,bear★bearが決勝で発表を行うことになりました。昼食をはさみ,午後はまず日経新聞社田中陽氏による講演が行われました。その後決勝が行われました。全チームによる採点に,特別審査員の採点を加え最優秀賞を決定しました。

最優秀賞に選ばれたのは名古屋学院大学 2MANでした。このチームは,今なお広告の中心的存在であるテレビCMにおいて,企業の多額の支出にもかかわらず消費者側がCMに注目しないというギャップ,CM内容について企業の意図と消費者の受け取り方とのが食い違うというギャップが存在することを指摘しました。そのうえで,消費者の属性によって,CM露出を選択する仕組みを,インターネット等とのメディア・クロスによって実現する提案を行いました。消費者である学生に対するアンケート調査,広告代理店等へのヒヤリング調査などから得たデータをもとにギャップを指摘し,それを埋めるための仕組みを既存研究に基づきながら論理的に提案することを試みていました。調査,論理性,プレゼンテーションにおいて減点の少ない,バランスの良い発表をしたことが高評価につながったと思います。

全体を総括すると,参加チームの平均レベルがこれまでの大会の中で最も高かったということがいえます。我々教員の目では,予選では,優秀賞に実際には選ばれなかったチームでも,決勝に残ることができたのではないかと思うものがいくつもありました。ひどいなと感じる発表はありませんでした。最終的な採点上はチーム間の差が出るようになっていますが,実際には大きな差はないという印象を持ちました。どれも調査をきちんとやり,明快な主張を展開できるよう努力してきた跡が見えました。

ただ,とびぬけたレベルのものはありませんでした。例年注目する,第2回の「長浜商店街の二極化」を超える発表があったかといえば,残念ながらありませんでした。最優秀賞の発表も含め,オリジナリティーが今一つという印象です。また,戦略提案をしているチームが多かったのですが,その実現可能性の検討,その導出の根拠が弱いという印象も持ちました。

なお,特別審査員がそれぞれ今回はプレゼンテーションのレベルが高いと述べられました。日経ビジネスが協賛している同様のビジネス系の学生研究発表会と比較して,名古屋マーケティング・インカレでは学生のプレゼンテーションが巧みだと評価されました。パワーポイントのシートは見やすく,弁舌は明るく堂々としている。笑いを取って注目を集める,質問を投げかけて聴衆を集中させるなどの手法も上手に織り込んでいる。いいプレゼンテーションを見ることができたというコメントを頂きました。我々教員も同様の感想を持っています。

今回参加学生は120名を超え,過去最高となりました。過去の経験者,下級生,企業人など発表参加者以外の聴衆も例年より多く,決勝では150名を超える聴衆の前で優秀賞受賞チームは発表することができました。今までで最も盛り上がった大会になりました。ただ,大会運営上はこれで限界だと思います。今後は,量的拡大ではなく,質的向上で,この盛り上がりを維持することに努めなければなりません。


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学生相互評価によるゼミナール活性化

2011年10月12日 | 名古屋マーケティング・インカレ
10月8日に愛知学院大学において日本商業学会中部部会が開催されました。そこで,名古屋マーケティング・インカレの運営に関わっている教員(青木,秋本,大崎,太田,大塚,為広,濱)が共同で,「学生相互評価によるゼミナール活性化」というテーマで,名古屋マーケティング・インカレを取り上げて,学生相互評価に焦点を当てたマーケティング教育の事例研究を発表しました。

名古屋マーケティング・インカレの特色はいくつもありますが,その代表的なものに学生相互評価があげられます。通常,学生研究発表会における評価は教員やビジネスマンからなる審査員が行います。しかし,名古屋マーケティング・インカレでは,参加している学生チーム間で互いに評価して,優劣を決める方法を採っています。本大会では,ブロック予選において,相互評価得点に基づいてブロック代表の優秀チームを決定し,決勝において,参加全チームが得点をして最優秀賞を決定します。そして,コメントも同時につけます。今年度からは,中間発表会で相互に評価してコメントを送り合うことにしました。ただし,得点を与えるのは本大会のみです。

専門を同じくする研究者が相互に評価する方法はピアレビューといって,研究の世界では基本的な評価方法です。研究の世界では,専門化が進んでいて,専門家コミュニティーの外部にいる人が専門的研究を理解して評価することが難しくなっています。また,研究の世界では通説が破棄されて権威がひっくり返ることがままあります。専門家コミュニティーの内部において,権威者が判定者になって研究の良し悪しを判定することは,通説とは違った研究を評価する際に困難さをもたらしがちです。そこで,専門を同じくする研究者が相互に評価する方法を用いるのです。学会などで日常的に行われています。

未熟な学生に研究者(それも上級者)と同じ流儀で相互評価をさせることにいろいろ問題が生じるのは承知しています。しかし,名古屋マーケティング・インカレでは,学生のモチベーション向上と評価眼の養成を目的として,あえて採用しています。モチベーションは評価されるとともに評価する立場に立つことで一層高まります。また,評価眼を持つことは,他人を評価するだけでなく,自分を評価することにも役立ちます。

今回,われわれは,学会発表のために,名古屋マーケティング・インカレを昨年度経験した学生と,今年度参加している学生全員を対象にヒヤリング調査を行いました。インカレに対する学生の本音を引き出して,大会運営・教育の改善につなげようと考えたのです。その結果を見て,われわれは相互評価の公正さに対する学生の認識に着目しました。

昨年度経験者と今年度参加者に間に大きな認識の違いがありました。昨年度経験者のほとんどが相互評価に不公正さが存在していると考えているのですが,今年度参加者においては公正だという意見と不公正だという意見が拮抗しています。昨年度経験者は点数評価をし,優劣のつく競争を経験したので,不公正に過敏になっているのかもしれません。今年度参加者はチーム間でコメントを交換し合うことはしていますが,点数による評価を行っていないので,そのような「マイルド」な態度に落ち着いているのかもしれません。

昨年度経験者の公正さの認識に関する回答を検討してみると,興味深いことが分かりました。「自分たちが勝ちたいため,有望な他のチームの評価をわざと低くする」「同じ大学のチームには甘い評価をしてしまう」「中間発表会で仲が良くなったチームには厳しい評価ができない」というような評価の状況を不公正ととらえ,それが昨年度起きたのではないかという指摘が多くありました。これはわれわれも常に想定している不公正さです。一種の機会主義的行動といってもいいでしょう。しかし,つぎのような主旨の意見にわれわれは驚きました。

「ゼミによって研究のアプローチや視点が違っている。自分と違うアプローチのチームに評価されると,きちんとした評価がなされないので(逆の場合も同様),低い評価をされて損をする可能性があるので不公正だ」「評価基準があったとしても人によってその捉え方や評価の重視点が違うので,それを統一化しなくては公正さが保てない」

われわれにとって,研究のアプローチや視点が指導教員やチームによって違っているのは当然のことです。アプローチや視点が違った研究や思考があるからこそ,社会を多面的に捉えることができるのです。アプローチや視点が一元化されていれば社会の発展はないとさえ思います。相手の研究発表が自分とはアプローチや視点が違っていても,着眼点や論理性などの点で優れている部分を見出すことは可能です。仮に,アプローチや視点の違うチーム同士の評価では,低い評価が生まれてしまう例があったとしても,それは数ある評価の一つとして捉えればよいわけです。また,同じ評価基準を用いても評価者によって捉え方や重視点が違うので,評価にぶれが出ることは当然です。人の評価というのはそういうものなのです。このような現象は社会のあらゆるところで散見されます。したがって,それらを不公正と考えることには戸惑いを覚えます。

われわれは,学問には様々なアプローチや視点が存在すること,そしてそういう多面性がある中で評価をし合う意義があることをきちんと教育する必要があるという認識で一致しました。12月の本大会までに各ゼミで,この問題について教員から説明があるでしょう。うちのゼミでも近いうちに説明する予定です。

なお,昨年度の経験者が不公正だと指摘した相互評価の結果ですが,これまでの大会の最優秀賞や優秀賞を振り返ってみると,われわれは妥当な評価だったと感じています。過去の大会の決勝を思い起こしてみると,私の印象では,論理に大きな破たんがなく,各評価基準において減点の少ない,バランスの良い発表をしたチームが最優秀賞を獲得しています。
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中間発表会2回目

2011年10月02日 | 名古屋マーケティング・インカレ
昨日,名古屋マーケティング・インカレ第2回中間発表会が名古屋学院大学で開催されました。今回は開催校の事情で,午前11時から午後3時まで研究発表会,午後4時半から午後7時まで懇親会という変則的なスケジュールになりました。

例年2回目の中間発表会は,混乱した内容の研究発表が続出します。なぜかというと,夏休み中,あれこれ書物を読み,調査を重ねた結果,獲得した知識,集めたデータを取捨選択できずに盛り込んでしまうからです。今回はどうだったかというと,私が接した限りでは,混乱している発表は少数でした。意外にも,頭を整理して発表に望んでいたチームが多かったと思います。

今回感じたのは,チームにより進度に差があり,そのばらつきが大きいということです。すでに具体的な仮説を提示するに至り,あとはその検証までという段階にこぎつけているチーム,第1回の中間発表から大きな進歩はなく,いまだ決意表明段階にとどまっているチーム,ヒヤリング等の調査はすでに行ったもののそのデータをどのように分析するのか不明なチームなど,研究の進度(深度か?)はまちまちでした。

第2回中間発表の時点で決意表明にとどまるレベルのチームが,過去,本大会で「やはり駄目だったか」という結果に終わる例を見てきています。今回そのようなチームは,本大会で聴衆を納得させる発表を展開するために,この先他チームの数倍の努力が要求されるのは当然です。それに加え,「見切り」をつけて前に踏み出す勇気を持って欲しいと思います。遅れているチームに努力が足りないとは思いません。おそらく,どの方向に進んでいいのか明確化できず,堂々巡りの議論をチーム内で繰り返してきてしまったのでしょう。「見切り」をつけないと,その状態は本大会まで続くでしょう。

研究発表は問題集で問題を選択して,正解を出す作業とは違います。自分たちなりに,問題を探して,それに対する答えを見つけ出す作業です。正解はないといってもいいのです。研究を進めるためには,間違っても,失敗してもいいので,ある方向に走り出すしかないのです。「見切り」をつけたら,大胆に仮説を作り出してください。研究は勉強とは違います。自分たちなりの主張を展開しなければなりません。そしてその仮説を根拠づけることに集中してください。こうすると何をすべきかが明確になります。仮説が間違っていてうまく根拠づけることができなければ,別の仮説を見つけ出すのです。そしてまたそれを根拠づける作業を繰り返します。

うちのゼミにも,堂々巡りの議論の結果,いまだ決意表明にとどまっているチームが存在しています。「見切り」をつけるしかありません。

発表会後は懇親会になりました。いつもより2時間ほど早いスタートになりました。しかし,雰囲気はいつもの通りでした。バカ騒ぎして,酔いつぶれる学生がいる一方,教員に改善のアドバイスを求めるチームの姿もあちこちで見られました。

今回,時間が足りなかったり,気恥ずかしさで躊躇してしまったりで,他大学の教員に相談することができなかったチームがあったと思います。この先本大会までの期間,迷うことがあったら,メールによるやり取りでも構わないので,是非他大学の教員に相談してみてください。インカレに関わっている全教員は相談を歓迎します。学生はいつも接しているゼミの担当教員からはすでにいろいろアドバイスをもらってきているはずです。しかし,他大学の教員に相談すると,迷いがはれ,理解が高まるケースが多いようです。ゼミ担当教員と同じアドバイスをもらっても,そうなるようです。積極的に聞く姿勢があるからでしょう。

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第1回中間発表会

2011年06月26日 | 名古屋マーケティング・インカレ
今月25日に,愛知学院大学にて,名古屋マーケティング・インカレ2011年度第1回中間発表会が開催されました。6大学から25チーム,120名近い参加者が集いました。今までで最も多い参加者です。発表会と懇親会双方合わせると(移動時間も含め)10時間近い長丁場になりました。発表会ではうちのゼミのゼミ長以下全ゼミ生と秋本ゼミ有志が様々準備を担ってくれました。

中間発表会では,各チームはプレゼン15分間,質疑応答5分間という持ち時間で発表を行いました。私は他大学のチームの発表を中心に聞いて回りました。その感想は「例年通り」ということです。大半のチームは,今後このような研究発表を展開する予定という,決意表明を内容としていました。現段階ではやむを得ないでしょう。ただ,一部のチームは,不十分な考察でしたが,具体的に結論につながる仮説や議論を展開するためのアプローチを説明していました。

いくつかのチームには発表後アドバイスをしました。チームのほうからコメントを求められるケースもありました。その時に感じたのは,発表内容が具体的でなければ,具体的なアドバイスはできないということです。アドバイス・コメントを求められて,どう言葉を発すればいいのか困ってしまったことがありました。具体的でない発表には,具体的に仮説を考え出すために,きちんと現状を調査したほうがいいというあいまいなアドバイスしかできませんでした。

若者への新聞の普及策を検討するという発表チームへのアドバイスを求められたときには困ってしまいました。普及といっても,実際に定期購読してもらうことを指すのか,単に読んでもらうことを指すのかでは,策は違います。若者の新聞離れが起きていることを指摘していたのですが,そもそもなぜそうなったのかきちんと原因分析をしないまま策を考えることはできません。そして,どの原因に焦点を当てるのかを合理的に考え出さなくては,具体的な普及策は案出できません。以上のことがあいまいなままだったので,アドバイスを求められても,答えようがなかったのです。

具体的なアドバイスが周囲からもらえれば,自分たちの問題点を見出し,改善の糸口を得ることができます。あいまいなアドバイスしかもらえなければ,改善の糸口を得ることはできません。やはり,思い付きにとどまったとしても,具体的な仮説や暫定的結論,アプローチを説明したほうがいいと改めて思った次第です。

今回感心したことが一つあります。学生たちが積極的に他大学教員にコメントを求める姿が例年以上に多く見られたのです。発表会後の懇親会の席で,わざわざノートを持ち込んで,教員にアドバイスをしてもらい,それを記録しているチームがありました。今回は中間発表会なので,本大会に向けて自分たちの問題点を徹底的に洗い出す機会として欲しかったのですが,うちのゼミのチームを見ていると,他大学教員に積極的にアドバイスをしてもらい,その機会を得る姿勢が弱かったようです。発表会や懇親会の運営を担っていたのでやむを得なかったと思いますが,この先8月までに私以外の様々な先生に問題点を指摘してもらうよう努力して欲しいと思います。

懇親会は名古屋駅周辺で開きました。日進市にある大学からそこまでの移動に,チャーターししたバスを使って1時間ほどかかりました。なぜそうなったかというと,120名ほどの人員を収容できる飲食店は大学周辺には存在しなかったからです。今回副ゼミ長を中心にゼミ生が駆けずり回って,会場を探して交渉し,バスを手配しました。そして当日の進行も管理してくれました。円滑で巧みな仕事ぶりだったと思います。

名古屋マーケティング・インカレでは発表会後必ず懇親会を開催しています。この場に出ると,「インカレらしいな」とつくづく感じます。100名を超える学生が集まるとバカ騒ぎが始まり,騒々しく,収拾のつかない状況になります。そして,楽しげな騒ぎの中でも,研究発表について意見交換している姿があちこちで見られ,何かインカレらしいまとまりが感じられます。25日もそんな感じでした。今年度もそこそこうまくいくかなという予感を得ました。
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春学期の山場

2011年06月13日 | 名古屋マーケティング・インカレ
6月も半ばに至り,ゼミでは春学期の山場を迎えています。

ゼミ3年生は今月25日開催の名古屋マーケティング・インカレ1回目中間発表会の開催と発表準備に忙しくなっています。今までの1回目中間発表会では,たいていのチームは,この先こんなテーマで研究発表を展開する予定です,という予告を述べておしまいでした。しかし,それでは夏休みという最も時間の使える時期に,テーマの具体化を行うことになってしまい,肝心の仮説の立案やその検証,結論に向けた論理の構築は秋学期に入ってあわててやることになります。

時間的余裕のある夏休みに,仮説の立案と検証,論理の構築という最も難しい作業を行って欲しいのです。そのためには,6月の中間発表段階で,大まかなテーマの説明や発表の予告ではなく,具体的に何を明らかにするのか,そのためにはどんな理論や方法を用いるのか(アプローチといいます)について,明確に説明できるようにして欲しいと思います。これらが具体的であれば,仮説は比較的容易に導出することができるのです。そして論理の構築も自ずと進みます。

現状では,うちのゼミのチームは予告ができれば御の字というレベルにとどまっています。各チームは電子マネーやタブレット端末の普及を考えるという,大学生が考えそうなありきたりの題材を扱うことを宣言して終わりです。なぜ,そうなっているかというと,社会現象の表面を追いかけているだけだからです。幅広く,特定現象の周辺の動きを記した文献,要因や原理を追究した理論的な文献,似たような現象の歴史を記録した文献をきちんと読んで理解していないからです。口酸っぱく毎週のように,きちんと調べるようにと指示していますが,ゼミ生たちは今一つ理解して実行していない様子です。中間発表会で大いに恥をかけば変わるかなと思っています。

4年生は7月に卒論テーマを提出しなければならないので,6月中に執筆の見通しを立てなくてはなりません。したがって,今月中に,具体的なテーマ,仮説,検証方法,目次案を練り上げてもらわなければなりません。しかし,先月発表を行ってもらったところ,思いつきのテーマをわずか数行書いただけのレジュメをこしらえて,あいまいな予告をするのみの発表が続出でした。就職活動が忙しいのは分かりますが,その一方で履修教科数は少ないので,時間的余裕がまったくないとは言えません。しかも昨年度マーケティング・インカレを経験しているので,やり方は分かっているはずです。どうもぬるい雰囲気なっています。

ゼミ4年生には今週から2回目の発表を行ってもらい,テーマ,仮説,検証方法,目次案を示してもらう予定です。いい加減な発表内容の場合には,特別に3年生の前で発表してもらう予定です。「上級生なんだから,下級生に手本を示してもらう」ということです。ゼミ3年生には,悪例で,反面教師になるかもしれませんが,4年生は恥をかいて,反省する機会を得てくれればいいと思っています。



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第6回名古屋マーケティング・インカレ・エントリー

2011年06月03日 | 名古屋マーケティング・インカレ
名古屋マーケティング・インカレの今年度エントリーが締め切られました。うちのゼミからは2チーム10名が参加します。なんとかかんとかゼミ生たちはテーマを考えてシートを書き上げましたが、現状では発表がきちんとできるかどうかは不明です。

1チームは電子マネーの利用促進に関するテーマを掲げています。実は電子マネーの利用促進研究は名古屋マーケティング・インカレではおなじみです。学生には身近なので取り上げられるのでしょう。ただ漠然と利用促進策を考えていきますでは、独自性があって、論理性のある策を練ることはできません。ターゲット顧客、利用場面、利用目的等をきちんと絞り込んだ上で、利用促進策をねん出するようにしなければなりません。しかも、思いつきの策ではなく、理論やデータから導き出さなくてはなりません。ゼミ生たちはそこまで考えて書いてはいませんでした。

もう1チームはタブレット型端末のプロモーション策を考えるというテーマを掲げています。一般消費者ではなく、企業向けの販売を捉えるというのです。産業財マーケティング(B to Bマーケティング)の一環として考えるということです。大学生のマーケティング研究で、産業財マーケティングを対象にするものはほとんどありません。実は学会でもメジャー領域ではありません。したがって、そのテーマを掲げること自体興味深く感じられます。これも、ただ漠然と利用促進策を考えていきますでは、独自性があって、論理性のある策を練ることはできません。産業財の場合、企業における業務のあり方を問うことになるので、まずはその実情を調べなくては、策の練りようがありません。

うちのゼミが中心となって、1回目の中間発表会を6月25日に愛知学院大学で開催します。中間発表会は、あくまで途中経過の報告を行う場なので、批判をあびそうな思い切った仮説を打ち出して、恥をかいてくれたらいいと思っています。恥をかいて、テーマのあいまいさや論理のまずさを悟ってくれればいいのです。早い段階で気づいてくれれば残りの時間で十分やり直しができます。

今年度のマーケティング・インカレは例年よりも参加大学・学生が増加しました。6大学から総勢120名ほどが参加します。発表会後の懇親会会場を大学近辺で見つけることができませんでした。やむを得ず名古屋駅周辺まで移動することになりましたが、その移動のためバスをチャーターすることになりました。運営が例年よりも複雑になっています。学生と教員による自主的運営の限界に達していると感じています。ゼミ生たちは、開催準備の仕事もしながら、発表の内容を練らなくてはならないので、みな顔が引きつっています。しかし、発表会と懇親会を運営することも重要な教育になると考えています。こちらは恥をかかないように、そして他大学に迷惑をかけないようにしっかり力を発揮して欲しいと思っています。
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基礎が大事

2011年04月14日 | 名古屋マーケティング・インカレ
今,うちの大学では,毎日昼休みに屋外で軽音楽系サークルによるミニライブが行われています。サークル勧誘のためのデモンストレーションで,4月初旬の恒例行事となっています。私の研究室はこの会場の近くなのですが,昼休みに大音量で耳がふさがります。

どの演奏もよく練習した跡がうかがえます。難しいフレーズを弾いたり,きちんとアンサンブルを聞かせたりする演奏があります。ただ,学生が一生懸命やっていることについて教員が批判めいたことを述べるのは良くないのですが,正直言って下手くそで聞くに堪えない演奏が多いのです。私がそう感じるだけでなく,周囲の学生も同様の感想をもらしています。サークルの身内以外の学生で演奏を真剣に聴いている者は少ないという印象です。

なぜ下手だと感じるのかというと,基礎的な演奏能力がきちんと身についていないからです。基礎的能力について訓練をきちんとやれば,上手だと評価され,多くの学生は立ち止まって真剣に聴くのではないかと思っています。必ずしも高度なテクニックは必要ないのです。きちんと身についていない基礎的能力というのは何かというと,リズム感を持つこと,音程をとること,音を聴くことです。

リズムについては,指示された出だしと終わりで音を出し,曲の最初から最後まで一定のテンポで演奏できるように訓練する必要があります。メンバーが1人でも狂わせると,うまくは聞こえません。音程については,学生が使っている楽器はほとんどチューニングさえすれば正確な音程を維持できるものなので,気をつけるべきはボーカルです。正確にAならAの音程で歌うことができるのか訓練しなくてはなりません。私が聞いたたいていの学生ボーカルは音程が不安定でした。また,総じてどの楽器も音量が大きすぎて,ボーカルがよく聞こえません。自分の担当している楽器の音量をどんどん上げていくのでそうなっているようです。なぜそうなるのかといえば,自分のパート演奏に精一杯で,冷静にバンド全体の演奏を聴く余裕がないからです。これがボーカルの音程の不安定さを助長しています。全パートのバランスを考えて,自からの音量を抑えて,冷静にバンド全体の演奏を聴きながら,演奏することができるよう訓練する必要があります。

私は長らくアマチュア・バンド活動をしていましたが,大学生の頃以上の基礎の重要性に気づき,きちんと訓練しようと他のバンドメンバーに提案したことがありました。メトロノームを使ってリズム感を身につけることや,大きな声量でもって正確な音程で歌えるようボイストレーニングすることを提案しました。しかし,そんなつまらない面倒なことは嫌だと一笑に付されてしまいました。そして,狭い貸しスタジオにおいて,難聴になるほど音量を上げた楽器の演奏をバックに,カラオケのようながなり歌を繰り返す練習をするばかりでした。もちろん上手にはなりません。

基礎が大事というのは,実は研究発表でも同じなのです。研究発表における基礎的能力は,事象から問題を発見する能力,数的データを処理する能力,概念を構築する能力など様々存在するでしょう。何より重要なのは物事を論理的に説明する能力です。主張したいことをきちんと論理的に説明することができれば,聴衆は良い発表だったと納得してくれます。学生レベルでは,難解な専門用語,高度な解析,複雑な理論は必要ないのです。

論理的であるためにはつぎのような項目が確認する必要があります。
1.発表の最初で使った言葉の意味が最後まで変わらない(別の意味で同じ言葉を使わない)
2.研究目的をきちんと達成している(設定した問題に答えている)
3.理由・根拠を示して主張を展開している
4.主張を展開するのに不必要な(関係のない)事柄は説明に盛り込まない

なお,名古屋マーケティング・インカレでは今年度論理性を評価することになり,その基準作りを愛知淑徳大学の大塚先生が行ってくれました。それではつぎの項目が示されています。
1.問題と解答(結論)がきちんと整合しているか
2.最初に設定した前提条件をストーリーが逸脱していないか
3.ストーリーの中で重要な役割を果たす用語の意味をきちんと定義しているか
4.用語の意味が途中でぶれていないか
5.各セクション間にストーリーの飛躍が見られないか

では論理性を身につけるためにはどんな訓練が必要なのでしょうか。まずは,論理的であると評価された文章や発表にたくさん接することです。学ぶことは真似ることから始まります。模範例を知り,それを真似ることで鍛えられます。つぎには,他人(もしくは自分)の研究発表や文章について,上記の項目をチェックして,批判することです。おかしな点がないか常に確認するのです。そして,接した研究発表や文章に対して,常に聞いたこと気づいたことをメモに残しておくことも大事です。メモを残しておけば,言葉の使い方のぶれ,根拠の薄い飛躍した説明などに気づくことができます。

ゼミではメモを取ることをはじめ論理性の訓練をしつこく行っていきます。ゼミ生には基礎訓練だといっておっくうがらず,徹底して取り組んで欲しいと思います。

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start

2011年04月08日 | 名古屋マーケティング・インカレ
昨日,今年度1回目のゼミ開講日でした。実質的には3月18日に始まっていますが,形式的には昨日始まりました。

3年生は,3月に指示した,名古屋マーケティング・インカレに向けた,研究テーマ案を発表してもらいました。2チームに分かれていたので,それぞれ発表してもらいました。1チームは電子マネー普及に関するもの,もう1チームはネットスーパーに関するものでした。ネットスーパーに関するものは何がやりたいのかまったく不明だったので,今年度初のダメ出しをしました。根本的なやり直しです。電子マネーに関するものは問題点をあれこれ指摘して,つぎまでにそれをつぶしてくるように指示しました。両方とも,まだまだ研究テーマとして掲げることができるレベルには達していません。悩みぬいて欲しいと思います。

発表に先立ち,4年生に名古屋マーケティング・インカレ参加の心構えを話してもらいました。4年生が語ったのはつぎの事柄です。

「研究テーマは一度決めたら絶対に変えてはならない」
「研究テーマは早く決めて,動き出して欲しい」
「自分たちは4月から12月の本大会まで,先生に同じことを指摘され続けた。それをきちんとクリアしていれば,いい発表ができたはずだ。指摘されたことはきちんと検討すべき」
「常にメモを取って,どんな議論をチームでしてきたのか記録を残すべき。もし迷ったら,その記録を振り返って,原点に立ち戻ることをして欲しい」
「テーマに関連する専門書やテキストは春学期のうちにきちんと読んでおくべき。自分たちは秋学期に理論の基礎的理解が足りないことを感じ,専門書を読み始めたが,本大会には間に合わなかった」
「プレゼンの練習は何度もやって欲しい。うちの大学の学生は他大生と比べてプレゼンが下手だ」

4年生は自分たちはうまくいかなかったという反省から後輩に語ってくれました。以上の事柄は今の自分なら心の底から納得できるが,1年前ならぴんと来なかったかもしれない,後輩たちには感じ入って欲しいとも語っていました。3年生たちには是非ともすべて実行して欲しいと思います。

今年度の名古屋マーケティング・インカレでは運営上いくつか変更点があります。まず,例年,本大会でのみ行っていた学生による相互評価を中間発表会でも行うことになりました。評価を改善につなげてもらうためです。また,従来のような総合的な評価ではなく,いくつか評価項目を分けて行うことになりました。例年プレゼン重視の評価になりがちで,研究の論理性や着眼点の面白さが今ひとつきちんと評価に組み入れられていない印象を教員が持っていたからです。全参加チームのメンバーに対して教員があらかじめ論理性の評価についてレクチャーすることにもなりました。なお,アーカイブづくりという観点から,中間発表会と本大会の研究発表概要(議事録のようなもの)を参加学生がまとめ,記録として残していくことになりました。これはホームページで公開されます。

ともかく,これから8カ月間,徹底して取り組んでください。本大会終了後,こんな充実した日々はなかったと,しみじみ思うようになるはずです。

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コミットメント

2011年03月18日 | 名古屋マーケティング・インカレ
本日,新3年生のガイダンス日でした。ガイダンスの合間に,ゼミでは名古屋マーケティング・インカレに向けたチーム編成とテーマ検討を行いました。それに先立ち,ゼミ生のゼミ活動に対するつぎのようなコミットメントを確認してもらいました。


①他大学との共同作業から逃げない。
 名古屋マーケティング・インカレ参加を中心として他大学ゼミと共同でゼミ活動を行います。他大学ゼミはうちのゼミよりも学力,モチベーションともレベルが高いので,きちんと努力をしないとついていけずに脱落することになります。

②継続してノートをきちんととる努力をする。
 ノートをきちんととれない学生で学力の高い学生はほとんど存在しません。ノートを見るとその学生の学力を測定することができます。この能力は就職活動にも役立ちます。今後しつこいぐらいにノートとりを指示します。
 
③懇親会には必ず参加する。
 名古屋マーケティング・インカレの発表会後は毎回懇親会が開催され,全員参加が義務付けられています。他大学生と交流することを目的としています。他大学生から学ぶ機会を得るためなのです。また,それ以外にゼミでは学年を超えた様々な飲み会を開催します。上級生・先輩から学んで欲しいからです。ゼミでは飲み会を教育の場と考えています。企画力やコミュニケーション力を高める重要な場なのです。

④チームワークを学ぶ。
 3年次の研究発表はチームで行います。チームで研究を企画し,調査を実行し,結果を発表するのです。チームは少人数で構成されているので,消極的な学生が1人存在するだけでも物事は進行しません。チームワークを嫌う学生はうちのゼミには不向きです。ちなみに,日本の組織ではたいていチームで仕事をこなします。ゼミではその訓練を行うのです。

⑤ゼミ中心の学生生活を実現する。
 大学生の本業は当たり前ですが勉学です。年間100万円を超える学費は勉学のための経費です。その勉学の中心になるのがゼミというものです。したがって大学の勉学に関する生活はゼミ中心に展開されます。それを納得してゼミの活動に参加してください。したがって,授業時間以外にゼミのために時間を費やさなければなりません。とくにチームにおいて連日研究の打ち合わせや調査を実施しなければなりません。授業時間以外にゼミのための時間を費やすのは嫌だという学生,楽に単位を取りたいと願う学生はうちのゼミには不向きです。なお,アルバイトを理由にゼミ活動に参加しない学生が毎年いますが,これは本末転倒です。

以上の約束事を守ることができる学生のみ3年次継続してゼミを履修してください,と念押ししました。

2年次にゼミをスタートしたときにしつこく説明した事柄ですが,いまひとつ浸透していないので,再度説明し,確認してもらったのです。実際,今日も無断欠席者がいました。やる気のない学生に足を引っ張られるのは迷惑千万です。今日コミットメントを確認してもらったので,そういう学生は今後ケアしません。

その後研究テーマの検討を行いました。なお,研究テーマを固めるために,先行研究を調べて欲しい,そのためにはCINIIというデータベースを活用するようにと指示したところ,CINIIは東日本の大震災の影響で使えなくなっていることが分かりました。被災地の人々のご苦労を考えながら,安全な場所にいて勉学に励むことができる幸せをゼミ生皆と噛み締めています。被災地から遠く離れているうちの大学にも,今後色々な影響が及ぶかもしれませんが,ゼミ生には与えられた機会を活かして精一杯大学生活を送って欲しいと思います。



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