アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

単機回送を意識して・・~EF58

2024-08-18 15:00:00 | 国鉄時代(モノクロ)
 機関車運用では、客車なり貨車なりをけん引することで初めて列車に成り得るが、引っ張る車両がなく、単機で所属機関区へ帰区するケースが昔から案外発生していることに気がつく。現代社会の効率という面から考えれば、片道だけの仕事は嫌がられるケースと考えられてしまうだろう。こんな理由からも、機関車けん引する列車が今の時代からズレてきていると思われてしまうのかもしれない。石油列車を例に挙げると、石油基地から満載で目的地まで輸送される列車は、目的地で石油を下ろしてしまうと、帰りは回送列車として基地まで戻ることになる。この帰りの列車ですら、非効率とされ嫌がられているのだとか。随分細かい話になっているようである。ここまで話がシビアになっていて、列車ダイヤを見直し本数そのものを減少させるのであれば、やはりファンとしては悲しい現実に感じざるを得ない。
 では鉄道写真の面から機関車の単機回送を考えれば、これまた写真としてまとめるのは意外と難しいと思う。一時若者たちに流行っていた「面縦」とか言う撮り方も、今では影を潜め飽きられてしまったのだろう。あまりSNSでは流れていない気がする。今の鉄道は、国鉄時代に比べれば、列車そのものが短く整理され、それをバランスの良い写真にするには案外撮り方が制限されるのだ。アントンKは、昔から単機回送など被写体とは思わず、ほとんど無視していたのが現実だったが、機関車そのものが減ってきた現代では、少し考えを改めなければいけない。撮影機材も格段に良くなり、昼夜を問わず撮る気になれば撮れる時代。思いもよらないシーンがファインダーに飛び込んでくるかも。
 掲載写真は、国鉄時代には珍しく単機回送の写真があったので載せておく。この日は、お座敷列車にEF58 61が入り静岡まで遠征していたようだ。客車を沼津まで回送し、東京まで帰るEF58 61を春霞の富士山の麓で撮影して遊んだらしい。行きの列車の撮影記憶はあるが、帰りの単機などは画像を見て思い出す程度のもの。こんなもんなのだ。
1981-04-03     回8102       EF58 61          三島-函南


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