アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

東北線を走った長距離普通客車

2018-04-02 20:00:00 | 国鉄時代(カラー)

以前高崎線に普通客車列車があったと書いたが、東北線にも、そして常磐線にも普通列車の客車列車が毎日走っていた。もちろん国鉄時代の話で30年以上もの歳月が流れてしまった。今回は東北本線の下り121列車。

当時東北線には、上野発の普通列車が3往復(121-123-125ㇾ)あり、朝一の121ㇾは5:30に上野を発車する。アントンKは当時、この列車に上野からは始発電車の時刻の関係で間に合わず、赤羽でぎりぎり間に合い乗車していたことを思い出す。この写真は、赤羽から乗った121ㇾがEF58とEF57の重連で、興奮しながら後ろの客車から窓を全開にして前方を眺め、途中駅での待避中にホームに降りて撮影したもの。回送とはいえ、4つのパンタグラフを堂々と上げ、先台車を含め10軸、重連だから2倍の20軸の走行音ときたら生唾ものであり、一番多感な時期だったろうアントンKには衝撃的だった。現代にもしこんな列車が存在していたら、簡単にネットか何かの情報で重連運転だったり、機関車の番号まで事前に調べてしまうのだろうが、当時のアントンKは何もわからず、偶然に重連に出くわした時の感動は今持っても忘れられず、こういった些細な感情が撮影の原動力になっていることに気づかされる。ろくでもない写真だが、思い出深い写真の1枚として掲載しておく。

1976-10-31  121ㇾ EF5884+EF5713    東北本線/間々田駅にて