風雅遁走!(ふうがとんそう)

引っ越し版!フーガは遁走曲と訳される。いったい何処へ逃げると言うのか? また、風雅は詩歌の道のことであるという。

アクセス解析

2007-09-21 23:54:07 | コラムなこむら返し
Clud_blue 久方ぶりにこのブログ『風雅遁走!』のアクセス解析を試みてみた。すると開設からの通算アクセス数101,671という数字がはじきだされた(9月21日23時50分現在)。10万である。それはけっして多い数字ではないが、このどちらかといえばあまたある個人開設のブログの中でも内容が重く、文章が面倒臭い評論系(?)のブログとしては上出来ではないだろうか。ボクはひとにエンターティメントを供するためにこのブログを開設している訳ではない。
 では、何のために多くの個人的時間を割いてこのブログをボクは書き続けているのだろう?

 現在のようなインターネットの世界になる前から、印刷媒体でミニコミを出し続けていたボクの中では、その意識はミニコミ時代から断絶せずに繋がっている。紙媒体であれ、電子媒体であれ、ボクにとっては「表現」や「主張」という意味では同じである。古くさいたとえで申し訳ないが、ボクは当初からHPもBBSもブログも「壁新聞」のようなものと言い続けてきた。インターネットの表現手段も日進月歩である。HPがBBS(掲示板)になったかと思えば、いまやブログ。と見れば、最初は稚拙な表現方法だと思われたmixiのようなSNSもこのところYouTubeと結託したり、動画がのせられるようになってあなどれなくなってきた。
 だとしても、そのコミュニケーションの方法は、液晶モニターという壁に映し出すページビューが基本であり、やはり文字情報が圧倒的に凌駕する。とはいえ、動画が主体になってもそれは壁に投射するフィルムと形態は同じであり、やはり壁新聞、壁面映画館なのだ。

 夏の夜、風にはためくフィルムに心躍らせた体験がある世代は、ネットとは多く無縁かも知れないが、「ニュー・シネマ・パラダイス」のような世界は、この国にもあった。もう神話のような遠い世界だとしても……。
(写真:まだ夏空のような9月の雲)