ある程度の予想はしていたとはいえ、国民がこれほど自民党政治に愛想づかしをしていたとは意外だった。
これまで、磐石の保守基盤だと思われていた農村地区でも次々と自民党は惨敗し、民主党候補にその議席を明け渡してゆく。秋田、福島、新潟、岩手、長野、愛知、静岡、沖縄など自民党がひとりも勝てなかった県がつぎつぎと生まれる。自民党の要職幹部が敗退を告げられる。そのたびに、心の中で快哉を叫ぶ。「ざまぁみろ!」、「天罰だ!」、「反省しろ!」。
興奮した民主党の当選確定のある候補は「これは革命です!」とインタビューで答えていた。実際、その意味では驚いた。議会制民主主義の総選挙で、政権奪取という革命が可能だったのだ!
朝日新聞では政治エディターが31日付け朝刊1面に「明治憲法が発布された1889年から数えて120年、日本憲政史上初めての大事件である」(根本清樹)と書く。明治政府と天皇に叛旗をかかげた「秩父事件」というのがあったんだが、と思うのはボクくらいか? とは言え「秩父事件」は明治憲法制定以前だから(1884年)記事は間違ってはいない。
55年体制と言う言葉で語られる冷戦の時代、世界は二極化し、日本もまたこの年自由党と民主党が合併して結党された自由民主党(自民党)と左派と右派が大同団結した社会党のニ大政党で国政は運営されるはずだった。その実、社会党は自民党に対抗し得るほどの議席を獲得できず、実質的な自民党の単独で政権を独占してきた(過半数割れして公明党と連立を組む)。
夏の終りに日本本土に近づく台風11号のように、55年以来の保守体制に長いお別れを告げる歴史を変える総選挙だった。ロング・グッバーイ! ジミンパーティ(自民党)!
(もっとも、大勝した民主党が革新政党であるとは、だれも思っていないだろう。少なくとも新保守政党くらいの位置付けだと思う。今後の政権担当能力と政策で国民は見極めるつもりなのだろう。自民党の老人いじめ、年金紛失、雇用対策、経済政策のふがいなさに誰もが民主党に一度はまかせてみるか、という気分になったに違いない。)
これまで、磐石の保守基盤だと思われていた農村地区でも次々と自民党は惨敗し、民主党候補にその議席を明け渡してゆく。秋田、福島、新潟、岩手、長野、愛知、静岡、沖縄など自民党がひとりも勝てなかった県がつぎつぎと生まれる。自民党の要職幹部が敗退を告げられる。そのたびに、心の中で快哉を叫ぶ。「ざまぁみろ!」、「天罰だ!」、「反省しろ!」。
興奮した民主党の当選確定のある候補は「これは革命です!」とインタビューで答えていた。実際、その意味では驚いた。議会制民主主義の総選挙で、政権奪取という革命が可能だったのだ!
朝日新聞では政治エディターが31日付け朝刊1面に「明治憲法が発布された1889年から数えて120年、日本憲政史上初めての大事件である」(根本清樹)と書く。明治政府と天皇に叛旗をかかげた「秩父事件」というのがあったんだが、と思うのはボクくらいか? とは言え「秩父事件」は明治憲法制定以前だから(1884年)記事は間違ってはいない。
55年体制と言う言葉で語られる冷戦の時代、世界は二極化し、日本もまたこの年自由党と民主党が合併して結党された自由民主党(自民党)と左派と右派が大同団結した社会党のニ大政党で国政は運営されるはずだった。その実、社会党は自民党に対抗し得るほどの議席を獲得できず、実質的な自民党の単独で政権を独占してきた(過半数割れして公明党と連立を組む)。
夏の終りに日本本土に近づく台風11号のように、55年以来の保守体制に長いお別れを告げる歴史を変える総選挙だった。ロング・グッバーイ! ジミンパーティ(自民党)!
(もっとも、大勝した民主党が革新政党であるとは、だれも思っていないだろう。少なくとも新保守政党くらいの位置付けだと思う。今後の政権担当能力と政策で国民は見極めるつもりなのだろう。自民党の老人いじめ、年金紛失、雇用対策、経済政策のふがいなさに誰もが民主党に一度はまかせてみるか、という気分になったに違いない。)