風雅遁走!(ふうがとんそう)

引っ越し版!フーガは遁走曲と訳される。いったい何処へ逃げると言うのか? また、風雅は詩歌の道のことであるという。

9.9 マリア追悼!/阿部薫死後40年

2018-08-18 17:32:50 | イベント告知/予告/INFO
2018年9月9日(日)18:00 オープン 19:00 スタート
入場料 2,500円(1ドリンク付)
ライブバー大久保水族館
新宿区百人町1-10-7 B1
Phone 03-3362-3777
出演:
阿呆船(柳原たつおb+鈴木峻ts,gt,vo+栗原優ds,vo)/Free Jazz
ARI GROUP(有田武生g,vo+木村茂範b+三枝トシマサds)/Rock
トマソンズ(坂本テツsax,b-cl+ジョヴァンニ・スキアリcello)/Jazz
フーゲツのJUN(poet)+浅原ガンジー(as,b-cl)/Free Poetry
広瀬敦子(poet)+キム・ヨンジュ(as)/poetry


主催:'67フーテントライブ/電脳風月堂

生きてるうちから「幻のサックスプレイヤー」と呼ばれた阿部薫(フーテン名:マリア)が、JAZZまみれ、クスリまみれの人生からおさらばしてから、本年はいみじくも丸40年!かってフーテン仲間だったものとして、マリア(阿部薫)をその「命日」に呼び覚まして、追悼する!阿部薫よ!フーテンマリアよ!さようなら!

つげ忠男の描線のこと

2018-07-06 20:23:32 | まぼろしの街/ゆめの街
劇画家つげ忠男の魅力は、そのGペンの筆致なのだ。まるで、情念が迸るような描線は、まさしく作品執筆当時の日々の重労働がもたらすものだった。
白いケント紙上に描かれた風景が、風景画を超えてゆく。その粗いとも言えるつげ忠男の描線は、私たちに何かを訴えてくる。何を?
絵画の技法にフロッタージュという技法がある。シュールレアリズムの技法でマックス・エルンストが始めたと言われている。「擦(こす)る」という意味のフランス語「rotter」に由来する。木肌や、年輪や、壁の凹凸の上においた紙や布に、上からクレヨンや、鉛筆でこすり木肌や、凹凸を転写するという技法だ。ある意味では素朴な技法なのだ。
つげ忠男の描線は、あたかも自らの深層の情念や、ルサンチマンを転写するかのように執拗に力を込めて引かれ、フロッタージュのように過剰だ。そのGペンで情念を転写したかのような描線は、数十年の時を隔てても、未だそこに留められて時間が止まったかのように見える情念そのものだった。複製芸術である劇画のザラザラした粗い紙に印刷された作品は、戦後の焼け跡闇市で低俗エログロ路線で売る目的で印刷された「赤本」(江戸時代からの絵草紙)や「カストリ雑誌」の派生物でもあったとも言えるのだ。
「劇画」はそれ自体、フィルム・ノアール(暗黒街、ギャングもの)やヌーベルヴァーグの影響を受けてきた。「劇画」の黎明期には、それこそ映画を丸写ししたような作品もあり、つげ忠男の実兄であるつげ義春もチェコ映画『夜行列車』をそのまま作品化した作品があるが、さすがに作品集には収録されていない。しかし、この作品はとりわけ両者を知っている私が見ても、愛好する作品でありいたく残念なのである(掲載された貸本劇画誌を私は所有している)。
かような歴史の中にある「劇画」作品であるからこそアウラとして東映ヤクザ映画の空気をまとったつげ忠男の『無頼平野』『無頼漢サブ』の風景は、元にして参考としただろう風景写真や現実の風景を超えて記憶の中の「戦後風景」を私たちに感覚させる。フロッタージュに見紛うつげ忠男の粗い線が、遺憾なく戦後という情念を浮き上がらせているのだ。  (2018年7月5日 記)

画像は下記の「オフノート」サイトからお借りしました。お許しください。
(「オフノート」では、この『無頼漢サブ』の生原稿及び他のポストカードなどを販売なさっています。ファンの方には垂涎のものでしょう)
http://www.offnote.org/SHOP/FOU-121.html

ルバイヤート/恍惚のとき

2018-06-09 17:44:39 | イベント告知/予告/INFO
『ルバイヤート/恍惚のとき』
2018年6月12日(火)19:00オープン 19:30スタート
(鑑賞料)2,500縁(1Drink付き)
(出演)現代ルバイヤット/フーゲツのJUN(詩人)、条田瑞穂(ジョー/詩人)、MAHA(ベリーダンス)、Aggie(ベリーダンス)、藤井良行(サズ)
(会場)綜合藝術茶房 喫茶茶会記
<企画>フーゲツのJUN
<主催>日月本舗

ルバイヤートとはペルシャの4行詩で編纂された詩集を意味しますが、一般にはその形式でもっとも有名なオマル・ハイヤーム(1048〜1131年?)の残した4行詩集を言います。
中世ペルシャでも自由思想の持ち主だったオマル・ハイヤームは、時に戒律から外れるような飲酒、悦楽・愉悦の欲望に駆られた4行詩を詠んでいます。
『ルバイヤート』そのものは19世紀にE・フィッツジェラルドが翻案翻訳した英訳本を、ラファエル前派の画家、詩人が<再発見>してから全世界的なものになりわが国でも明治後半に翻訳され、宮沢賢治などにも影響を与えたものでした(金子説)。
『ルバイヤート』はある意味、ペルシャ文化やベリーダンスなどの今ではトルコやエジプトに残された華やかなアラブ文化の核心とも言える4行詩です。
そしてかって、いや現在でも詩人は中近東ではもっとも尊敬されるアーティストなのです。そのことに羨望の思いも抱きつつ、ルバイヤットを書き上げました。
今回の試みは、この『ルバイヤート』を現代で詠み返す試みなのです。
エキゾチックな夢幻の世界へあなたを誘うことでしょう!
(文責)風月純史

ビート茶話会/Beatgirl Goes On〜水野みさを「花のシスコ」語り

2018-04-14 18:59:50 | 曲水の宴/う・た・げ
ビート茶話会/Beatgirl Goes On〜水野みさを「花のサンフランシスコ」語り
2018年4月14日(土)13:00 開場 14:00 スタート
参加費:1,500縁+1Drink
(会場はギャラリーカフェです。この日は、貸切ですので持ち込みは自由としますが、1ドリンク以上ご注文をお願いします。)
会場:ギャラリー じゃらんじゃらんの杜
東京都小金井市東町4-30-18
Tel:090-1761-6199
<出演>水野みさを(Talk、古代フラ)、フーゲツのJUN(風月純史/新宿ビートニクス、poet)、Atsuko(広瀬敦子/poet)他
✻会場は民家カフェで定員がございます。混み合いましたら、お断りする場合もあるかと思いますが、お許しください。
問い合わせ:Facebook風月純史(メッセンジャーできます。)

昨年の暮れ12月8日に開催したジョン・レノン・メモリアルナイトの打ち合わせをしている中で、よく知ってると思い込んでた水野みさをさんがかってフォトグラファーで、80年代後半から90年代にかけてサンフランシスコに住み、かってのビートニクスやビート詩人やオールドヒッピーたちと出会いのままに取材しそれらを『Switch』や文芸Zineに発表していただなんてちっとも知らなかったからびっくらこいたんだ。レノン・メモリアルナイトで、そんな話をサワリ程度して本格的に年が明けたらしようねと約束しあった。
「JUNちゃんは、私が会ったビートの匂いがする」と嬉しいことを言ってくれた水野みさをさんは、今は古代フラの舞い手として有名だが、ハワイへ行く前のこのサンフランシスコ時代とオールドビートニクスやオールドヒッピーが伝えてくれたメッセージを語らなければ死ぬに死ねないとまで言っていた。
ならばと設定した「ビート茶話会」!なんだか、エキサイティングな話が聞けそうでワクワクしてきます。
ビートは終わったのか? ヒッピーは昔の話か? その現在形とはなんなのか?
水野みさをさんが伝授されたビートニクスのメッセージとは?
さぁ、みさをヘッズも大集合!

『新宿千夜一夜』の三夜@梟門

2017-12-31 17:04:33 | アングラな場所/アングラなひと
二日目(12/29)にトークタイムで言ったんだが、なんだか60年代末に会場になった小劇場『梟門』の御苑通りのトイメンにあった「ニューアート」(現在ゴールデン街入り口でストリップ専門の小屋)を彷彿とさせるようなアングラ・エロイベントに出演、関わらせてもらって嬉しかった。言いたいことはあるが、様々な個性がカオスになって面白かったし楽屋で見るたくさんの美女たちの全裸に近いあられもない姿に興奮しまくりのJUN爺でした!笑
2018年が良き年になりますやうに!