優子の彫刻作品と若干の平面作品を見て来た(田端優子彫刻展「believes」。新宿花園画廊。昨日29日まで)。優子の作品はそれが抽象であろうとその作家の名のように優しい。少女像などあたたかくて、見ているこちらが、その優しい手に抱きかかえられるみたいだ。
今回、気に入ったのは少女像はもちろんだが、乾漆でつくられた抽象的な造形の彫刻作品である。優子はまるでミロのような(ミロが適格なたとえかどうかは自信がないが……)色使いと形象をした平面作品を描いているが、それを立体作品にしたような抽象彫刻であるが、その風合いがまたいい。まるで古くて黒くなった仏像のような風合いと言うか、山奥の置き忘れられたような村の蔵からでてきた古い漆(うるし)の什器のようなと言えばいいのか……抽象でありながら、冷たくひとを撥ね付ける事をしない作品なのだ。
結局、最終日にしか行けなくなってしまい、お祝いに持っていった無添加ワインはそのまま打ち上げの酒になってしまったようだ。撤去も若干手伝ったのだが、おかげで乾漆作品がとても軽いものであることが分かった。その軽さが信じられないくらい重みを感じる作品だったからだ。
ところで、この日の新宿は「新宿エイサーまつり」の夜で、移動してゆくエイサー隊も踊る姿も見たが、なんで新宿が沖縄なのか判然としなかった。大久保でやっているアジアまつりの方が説得力がある。大久保、新大久保周辺は職安通りの方までが(一部歌舞伎町にまで進出)リトル・ソウルで、コリアンライブハウス、民族楽器店、民族衣裳店に教会まである一大地域社会ができているからだ。
判然とはしないものの梅雨の合間の(って、まだ梅雨が明けぬのだそうだ)暑い夜で、新宿にひさかたぶりに街がうなるような活気が感じられた。それにしても、新宿には台湾や韓国からの観光客が多い事にもあらためてびっくりする。人込みの中で道を塞いでいる団体客は、アジアの言葉を喋っている。不夜城新宿の現在って見て面白いですか? むかしは本当に面白かったんですけどねぇ……。
でもきっと、団体観光客はドラッグストアに寄ってその足で最後は新大久保の韓国料理店や、中華レストランへ向かうのだろう。歌舞伎町はゾロゾロと人込みにまぎれて、道を塞ぎながら散策する場所なんだろう。
今回、気に入ったのは少女像はもちろんだが、乾漆でつくられた抽象的な造形の彫刻作品である。優子はまるでミロのような(ミロが適格なたとえかどうかは自信がないが……)色使いと形象をした平面作品を描いているが、それを立体作品にしたような抽象彫刻であるが、その風合いがまたいい。まるで古くて黒くなった仏像のような風合いと言うか、山奥の置き忘れられたような村の蔵からでてきた古い漆(うるし)の什器のようなと言えばいいのか……抽象でありながら、冷たくひとを撥ね付ける事をしない作品なのだ。
結局、最終日にしか行けなくなってしまい、お祝いに持っていった無添加ワインはそのまま打ち上げの酒になってしまったようだ。撤去も若干手伝ったのだが、おかげで乾漆作品がとても軽いものであることが分かった。その軽さが信じられないくらい重みを感じる作品だったからだ。
ところで、この日の新宿は「新宿エイサーまつり」の夜で、移動してゆくエイサー隊も踊る姿も見たが、なんで新宿が沖縄なのか判然としなかった。大久保でやっているアジアまつりの方が説得力がある。大久保、新大久保周辺は職安通りの方までが(一部歌舞伎町にまで進出)リトル・ソウルで、コリアンライブハウス、民族楽器店、民族衣裳店に教会まである一大地域社会ができているからだ。
判然とはしないものの梅雨の合間の(って、まだ梅雨が明けぬのだそうだ)暑い夜で、新宿にひさかたぶりに街がうなるような活気が感じられた。それにしても、新宿には台湾や韓国からの観光客が多い事にもあらためてびっくりする。人込みの中で道を塞いでいる団体客は、アジアの言葉を喋っている。不夜城新宿の現在って見て面白いですか? むかしは本当に面白かったんですけどねぇ……。
でもきっと、団体観光客はドラッグストアに寄ってその足で最後は新大久保の韓国料理店や、中華レストランへ向かうのだろう。歌舞伎町はゾロゾロと人込みにまぎれて、道を塞ぎながら散策する場所なんだろう。