風雅遁走!(ふうがとんそう)

引っ越し版!フーガは遁走曲と訳される。いったい何処へ逃げると言うのか? また、風雅は詩歌の道のことであるという。

12/14 E.G.P.P.Nova!/step125 パリのビートニク/ボリス・ヴィアン

2011-12-12 15:09:37 | イベント告知/予告/INFO
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●オープンマイク・イベント/TOKYO POETRY RENAISSANCE
E.G.P.P.Nova!/Step125
テーマ:パリのビートニク/ボリス・ヴィアン
2011年12月14日(水)開場19:00/開始20:00
参加費:1,000円(1Drinkつき)
MC:フーゲツのJUN、梓ゆい
ゲスト・ミュージシャン :アリ(YARZ)
(出演予定者)フーゲツのJUN(ポエッツ)、梓ゆい(ポエッツ)、ココナツ(うた)、bambi(スピリチャル・トーク)、よねやまたかこ(うた)、ノダミサキ(動物保護運動・うた)ほか……エントリーしてくれたあなた!
会場:ライブ・バー水族館(新宿区百人町1-10-7 一番街ビルB1)
問:03-3362-3777(水族館)
http://naks.biz/suizokukan/
主催:電脳・風月堂→http://www1.ocn.ne.jp/~ungura/

 新訳の『うたかたの日々』(光文社・野崎歓訳)読了。最初に読んだ伊東守男訳(早川書房)で意味が掴めなかった表現が胸に落ちる。『日々の泡』とも訳されたこの『うたかたの日々』は、『墓に唾をかけろ』『心臓抜き』と並び称されるボリス・ヴィアンの傑作。
 あらためてこの小説がアンチ・ロマンの先取りだったのではないかという思いにとらわれる。
 1947年に刊行された『うたかたの日々』はガリマール社の新人賞を取るか取らまいかのすったもんだにサルトル、ボーヴォワールまで巻き込んでしまう。もうその騒動自体が奇妙奇天烈。いかにもボリス・ヴィアン的だ。
 つまり毎夜のごとく繰り返されるサンジェルマン・デ・プレの地下酒場「タブー」でのジャズとダンスと馬鹿騒ぎ。その中心に常にボリス・ヴィアンがいた。
 そしてその毎晩の馬鹿騒ぎパーティはボリス・ヴィアンの確実な「心臓抜き」となった。tpを即興で吹きながらボリスは命を縮めていった。
当時のパリはN.Y.と並ぶジャズのメッカで多くのジャズ・ミュージシャンが来仏していた。マイルスとも懇意にし『死刑台のエレベーター』の収録にもボリスはたちあっている。ボリス・ヴィアンは、また、たくさんのライナーノーツを残しており、多才さを発揮している。
 フランス随一のジャズ通にして自らもジャズメン。そしてシャンソンを書き、自分で歌った。たとえば、「脱走兵の唄」を書き、歌い、ツアーをし、浮き名を流し、技術屋としての職業を持ち、作家で、そしてサルトルとともにサンジェルマン・デ・プレのアイドルにしてまたパリジャンのビートニクスでもあった。

 実存主義者が闊歩したアプレゲール(戦後)のパリは、またJAZZのパリでもあった。まるで、ナチスからパリを解放した連合軍のあとから亡命したかのように黒人ジャズメンが詰めかけパリジェンヌと恋し、復興ムードを盛り立てて行きました。
 小説家として成功もしたヴィアンは、『墓につばをかけろ!』でセンショーナルにデビューすると、エキセントリックでハードボイルドな非フランス的な作品を次々と書き下ろしていった。デビュー作などわざわざアフリカン・アメリカンのような名前をペンネームとして名乗のり英語版も作ったほど。

14日のEGPP/Nova!125回めは、この「パリのビートニク」とでも呼びたい男、ボリス・ヴィアンをテーマとします。

 この日はボリス・ヴィアンの演奏CDやサンジェルマン・デ・プレの貴重映像もぼくのコレクションから公開します。めったにない夜になることは受けあいませう。

 一般オープン・マイクにエントリーなさる方には、このテーマ設定にしたがう必要はありません、御自分の表現.テーマで挑戦してください。
 ?ポエトリー、うた、バンド問わずフリーエントリーが可能です!
 事前エントリー専用BBS(TOKYO POETRY RENAISSANCE/EGPP100 BBS)にエントリー表明を書き込んでください!→http://8512.teacup.com/5lines/bbs

E.G.P.P.Nova! MIXI内コミュ→http://mixi.jp/view_community.pl?id=230706